立花隆氏 ジャーナリスト 度々NHKで様々な物への挑戦をされ
ています。今回は「ガンの謎への挑戦」でした。昨夜10時~
2年前自らも膀胱ガンでその手術はテレビでも放映されました。その
後、再発のガンを抱えて、昨年は亡くなられた物理学者戸塚洋二氏や
ジャーナリスト筑紫哲也氏とも闘病についての対談もされています。
ガンのメカニズムの探求のため海外のガン研究者を訪れて聞く
こともしました。
ガンの浸潤とは
● 低酸素状態で生き残れるようになったがん細胞だけが生き残り放射
線治療などをはねかえす。
● がんを浸潤に導くHIF1は、低酸素状態でも細胞分裂を可能にする
機能を持つ低酸素という状況の中で生命が存在するのにHIF1を
必要とする。
そのHIF1ががんの強さに反映している。
ある種の生物は皮膚がんが無ければ発生しないものがある。
がんは進化の過程で獲得した数多くの遺伝子を持っている。
●「がん幹細胞説」:今最も注目を集めている仮説
スタンフォード大学 マイケル・クラーク教授
がん幹細胞=がんを生み出す根源となる細胞。
抗がん剤は、子孫を殺すことはできるが、幹細胞を殺すことはでき
ない。
がん幹細胞の候補となっている細胞を調べると、正常な幹細胞と似
ている。.
下手に攻撃すれば、生命そのものを攻撃することになりかね
ない。ガン克服には 50年?100年?
●がんは生命の根源と極めて近いと考えている研究者が日本
にもいる。
京都大学 山中真弥教授のiPS細胞研究
イモリの再生能力
再生能力は、がんになるのと紙一重。再生しやすいというの
は、がんもできやすいということではないか。
●2人に1人が、がんになり、3人に一人ががんで死ぬ。
生命の存続の仕掛けそのものが、がんを生んだ。
ー立花氏の考えー
自分は抗がん剤は使わないだろう。がんを徹底的にコント
ロールすることは難しいことが分かっているからだ。
もう69歳。残り時間が少ない。QOLを下げてまで、抗がん剤
を使うことはしないつもりだ。
第1に僕が生きている間に人類ががんを医学的に克服するこ
とはないだろう。・・・ 一つの避けられない運命がはらんでいる。・・・
第2に自分がそう遠くない時期に死ぬだろう。それが分かった
ところで、 じたばたしないで済む。QOL(クオリティーオブライフ)
を下げずにしっかり生きることだ。
-どう向き合うかー
●直前まで笑いのある自然な死。
●人にはそれぞれ違う死がある。
抗癌剤是非については、わたしの方でも多くのがん患者が
投与による治療を受けています。わたしの姉も3年近く抗癌剤投与
でしたが・・・・ 良かったかどうかは未だに分かりません。
延命できたのか?死を早めたのか?モルモットでなかったのか?
今は新しい抗癌剤も開発されて進んだ医療技術での治療でしょうか
ら早期のガンだと100%に近い治療も望めるとか・・・・。