夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

  映画「母べえ」  ー昨夜のテレビ  我が時代を思う

2010-02-01 18:23:52 | Weblog

   「母べい」 昨年評判となった映画でしたが、見過ごしたままで、
  やっと昨夜テレビで放映、観ることができました。

  山田洋次監督、吉永小百合さんの主演です。
 
主人公(わたしー照べえ)は、ほぼ、私の子供の頃と同じ世代
 
です。主人公(当時は小学生)の目で戦時下(昭和15年頃)の母
 (吉永小百合さん)と家族の暮らしの
中で起きる出来事でした。

  楽しく暮らしている家族に突然父べえ(ドイツ文学者)が思想犯
  (治安維持法違反)で逮捕、留置されるという事件から、ドラマは
   展開でした。
      初べえ、母べえ、照べえ 父べえ(坂東三津五郎)
       

   当時の特高警察のありかたは、わたしも子どものころから恐い
  存在として知っていました。特に反戦の言葉を口にするならば、
  非国民として連行されたものです。

      そんな中、父べえの教え子山ちゃん(浅野忠信さん好演)が家族
  のために親身に助けてくれる温かさに信頼していました。
          山ちゃんと 久子おばさん
       

   やがて太平洋戦争 勃発となり父べえは獄死し、母べえは学校
  の代用教員として働き生活を支える。山ちゃんにも赤紙が来て、
  出征、別れの場面は涙しました。

   終戦となり、山ちゃんの戦死の報を伝えに戦友が訪れる場面も
  涙しました。

   平和な暮らしを脅かす戦争がもたらす不条理な一つの時代、
 
を描いた反戦映画とも言えます。

  吉永小百合さん、その他脇役陣も好演で2時間のドラマを見落
  とすことなく、観ることができました。
        
田舎からおじさん(鶴瓶さん)が来て笑いもあり
        

   ドラマの中で度々歌が歌われました。学校での式歌(お正月
 天長節・明治節、紀元2600年)また、出征兵士を送る歌など
  60数年前を思い出し、監督の山田洋次さんはわれらと同世代
  だったと身近く感じました。
 
           山田監督と右端原作者 野上照代氏

        

      吉永小百合さん、笑福亭鶴瓶さんで「おとうと」が1月30日から
  上映されています。こちらは観に出かけるつもりです。
      こちらも 山田洋次監督作品です。