夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

重い8月   -65年の時が経てもー

2010-08-12 08:04:17 | Weblog

    戦後65年の夏がめぐってきました。昭和20年8月6日広島へ、9日長崎
    への二つの原爆により、15日終戦(無条件降伏)へと、やっと平和への道が
   開かれました。軍事国日本にあって全ては大本営の支配のもとでの生活で
   した。

   わたしは、8月と言う月はあまりはしゃいだ気持ちになれない月 です。
   「戦争」と言う歴史が重くのしかかり、わたし中の「トラウマ」となっているので
    しょう。 ・・・ 二人の兄の戦死もわたしにとっては人生を左右・・・

   田舎に疎開していたわたしでさえですから、直接大空襲に会い戦禍をくぐり
   抜けた人々、それにもまして赤紙一枚で戦地へかり出された兵士、その多くは
  「名誉の戦死」のもとに遺体無き帰還となりました。(二人の兄も白木の箱は1枚
  の紙切れでした)

    ラジオ深夜便 昨日、一昨日と2日間 作家(エッセイスト)の澤地久枝さん
   が
「国家が奪う命の重さ」として語られました。
            

   ミッドウェー海戦での戦死者1319名の半数以上の遺族を20年費やして
   訪ね、遺族の思いを聞き、また日本だけでなく米兵の家族をも訪ねられたそ
   うでした。中には辛いことほど語られなかったとも話されました。

   「妻たちのニ・ニ六事件」で ニ・ニ六事件( 昭和11年2月26日から2月29日 
    にかけて、日本陸軍皇道派の影響を受けた青年将校らが1483名の兵を率い、
   「
昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げて起こしたクーデター未遂事件) に関わった兵
   家族達の追跡調査の様子も語られました。

   またガダルカナル戦では帰還兵が人肉さえと言う、今なら人道にも関わる
    と言う事実さえあったわけです。

   如何に戦争は人間性さえ失い、命を奪うものであるか

   8月は 戦場でなくなった人々、また残された多くの家族、そして戦禍で
    人生が変わった人々、(原爆も含め)など様々に思いを馳せ、今在ること
    を感謝する月でしょう。