池井戸 潤 著。
またまた読みました、池井戸さん。(妹から)
今度はゼネコンの談合のおはなし。
よく調べ上げていますね~。
これ、既にNHKでドラマ化されているらしいですが
主人公の平太役は小池徹平クンがやってます。
私の頭の中の配役とは全く違う・・・
私の中の平太は本を読み始めたその瞬間から和田正人クン(『ごちそうさん』の源ちゃん)でした。
他の人たちはあくまでも私のイメージだけで動いてましたが
平太だけは、最初から最後までずっと彼が務めてくれました。(笑)
談合という言葉を良く耳にしますよね。
談合とは・・・
『公共事業などの競争入札をする前に、競争するはずの業者同士が事前に話し合い、受注業者と落札価格を決めること』
これが何故 談合罪という刑法にふれるのか、というと
たとえば、ある地方自治体が道路を建設することになったとしましょう。
その際、工事費用を少しでも抑えるため、業者同士を競争させて一番安い金額を提示した業者に依頼します。
ところが、業者側が結託し、談合で事前に工事の見積金額を決めてしまえば、自分たちが儲かるように費用を吊り上げることができます。
そのお金の出所は、私たちの税金。
つまり、談合によって本来は必要のない高いお金を払わされ、税金の無駄遣いになってしまうことが問題なのです。(THE PAGEより)
はい、これがわかった上で本の話に戻ります。
平太は建設会社に現場の人間として貢献していましたが、ある日突然業務課への辞令が出ます。
全く畑違いの場所で、今まで知らなかったゼネコンの裏の姿を知ることになる平太。
そしてそこに銀行(出た!)で働く彼女とか、談合世界の大物と自分の母との意外なつながりとか
談合を取り締まる地検特捜部なんかがが絡み合って
けっこうドキドキさせてくれる内容になっています。
たくさんの人物が出てきますが、私が一番心に残った人は
平太の彼女、萌ちゃんを横取りする銀行の園田(大嫌い)のお母さん!!!
すごくナイスなお母さんで、ほんのちょっとしか出てこないんだけど
私にはかなり印象的な方でした。
最後の入札の場面では、え~っ!そうくるか!
という、池井戸氏お得意の胸のすくシーンあり。
672ページという、文庫本でも持ち歩くのが重い大作でしたが 読み応え十分でした。
しかし・・・しばらくは池井戸さん、お休みしよっかな・・・
ちょっと疲れた・・・