LDブレスウェイトの葉っぱに蝉の抜け殻・・・
今が夏であることはもちろんわかっているんだけど
子どもが学校に行っていた頃に比べると
何となく“夏感”が薄れている気がします。
夏休みの宿題やラジオ体操や家族旅行・・
あの頃はもっと夏を感じていたよなぁ。
この蝉の抜け殻を見て ああ、夏なんだ、と妙に感じ入った私です。
*
数日前、ある人から電話がかかってきました。
名前を聞いてもすぐには誰だかわからなかったのですが
長男が1歳の時、川崎病で横浜の病院に入院していたことがあって
その時、同じ病室だったG君のお母さんからでした。
あれから30年近く経ちますが、彼女とは一度も会ったことがありません。
でもずっと年賀状のやりとりはしています。
本当にそれだけのつながりです。
長い年月を経て突然電話をもらったその内容は
「用事で埼玉に行くので、そちらに寄らせてもらって〇〇君(長男の名前)にお線香をあげさせてもらえないでしょうか?」
というものでした。
正直、驚きました。
でも、反射的に「はい、どうぞいらしてください」と言ってる自分がいました。
そして昨日の夕方、Iさんはご主人と二人で我が家に来ました。
約30年ぶりの再会でした。
お兄ちゃんの仏壇に手を合わせ、遺影を見て
こんなに立派になられて・・と言いながら
当時の彼を思い出している様子でした。
それからお茶を飲みながら色々話をしました。
彼女が教師をしていたことは知っていましたが、今春、定年退職したそうです。
「最後の4年間は高等養護学校で働きましたが、それが私にとって財産になりました」
という話を聞いて えっ?? と聞き返してしまいました。
二男が発達障害を持っていてずっと特別支援学校に通っていたことを彼女は知りません。
彼女の一言をきっかけに、長男の話から二男の話になり
たくさん話を聞いてもらいました。
そして感動をもらいました。
こんな先生と一緒に過ごせた生徒は幸せだったろうなぁと。
実は昨日は長男の月命日。
午前中、パパとお墓参りに行き、今日はG君のお母さんがうちに来るんだよ、と報告しました。
突然電話をもらった時は驚いたけれど、すごい縁を感じました。
子どもの病気で同じ病室だった、というだけで
途切れることなくこんなに長く年賀状のやりとりが続いていたのは
この再会のためだったのか・・と
G君は結婚し、女の子のパパになり、今は九州で生活しているそうです。
お兄ちゃんの分も幸せになってほしい・・
という思いの片隅で
ああ、あの子もそんな家庭を築いていたはずなのになぁと
羨む気持ちが見え隠れしたのもまた事実。
いえいえ、でも、よくぞ電話をかけてきてくれました。
Iさん、ありがとうございました。
嬉しい気持ちは ホントのホント。