1リットル もの胸水を抜いても まだ機械が外れず
あんなに小さい身体なのに、どれだけ溜まっているんだろう。
早くあのドレーンが無くなればいいのにな。
点滴、酸素、ドレーン、と 何本ものチューブに占領されて
小さい身体が更に弱々しく見える。
しかし お義母さんたら、
「ソースたっぷりのトンカツが食べたい、それとショートケーキも!」
こりゃ大丈夫だ、と確信。
強い人だなぁ。
病院内のバス停近くにハナモモが咲き乱れていた。
この濃いピンク色は 今の私にはちょっと強すぎたけど
やっぱりお花はいいな。
無条件反射で私の口角を上げてくれた。