太田 愛 著。
初めて読んだ作家さんです。
実は本当は 『幻夏』 を読もうと思ったのですが、どなたかが、
『幻夏』 を読むならば絶対先に 『犯罪者』 を読むべきだ。
と書かれていたので、慌ててこちらを購入。
上下巻あるので、長いなぁ~とちょっと不安になったのですが
読み始めたらそんなこと感じないくらいどんどん読めました。
おもしろいっ!!
実におもしろいっ!!!
太田さん、この小説がデビュー作ということですが
初作がこんなに面白いって凄すぎる、と思ったら
なんとこの方、あの『相棒』の脚本を書いてらっしゃるそうで・・・
なるほど、そうだったのか!(脚本は数人の方で書いてるそうです)
って、私、まともに『相棒』見たことないのですが
あれだけの人気ドラマですからね、納得。
で、本の話に戻ります。
推理小説なので、内容は書けませんが、
とにかくこんなに緊張してハラハラして先が気になる小説、久しぶりでした。
駅前で起きた通り魔殺人が、乳児の奇病、そして政財界を巻き込んでの企業犯罪へと・・
もう、手に汗握るとはこのことを言うのね、と どっぷりはまりました。
主軸の三人が魅力的で、最初に読もうと思っていた 『幻夏』そして
『天上の葦』へとリンクしていきます。
本当にこれを先に読んでおいてよかった。
なにか面白い推理小説ないかなぁ~と探している方、これお薦めですっ!!