今日のシネマ
2019年 アメリカ
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ツキに見放された漁師と施設から脱走したダウン症の青年、
施設の看護師の3人による青年の夢をかなえるための冒険の旅を描いたヒューマンドラマ。
養護施設で暮らすダウン症のザックは、
子どもの頃からの夢だったプロレスラーの養成学校に入るため施設を脱走する。
兄を亡くして孤独な日々を送る漁師のタイラーは、
他人の獲物を盗んでいたことがバレたことから、ボートでの逃亡を図る。
そんなタイラーと偶然に出会ったザック、
そしてザックを捜すためにやってきた施設の看護師エレノアも加わり、
3人はザックのためにある目的地へと向かう。(映画comより)
これは夢の実現のために施設を脱走したザックと、荒れた生活を送っていたタイラーが
ひょんなことから出会い、ザックが憧れるプロレスラーに一緒に会いにいく、
というロードムービーです
こういう話って今までもいくらでもあったように思います
が、この作品に心打たれたのには理由があり、
主人公のザック(ザック・ゴッツァーゲン)は
自身が本当にダウン症で、俳優になりたい!という強い夢を持っていること、
そして、相棒になるタイラー(シャイア・ラブーフ)は
私生活でもトラブルメーカーで、何度も警察のお世話になり
公開が危うい状態になったこともあったようで・・・
それをザックが戒めてシャイアが猛省した、みたいなエピソードがあり
映画の中の二人が心からの相棒に見えて感動が倍になったのです
途中からザックを探しに来た施設の職員エレノア(ダコタ・ジョンソン)も加わって
ザックの夢を叶える旅が始まりますが
ザックを連れ戻しにきたはずの彼女は彼を見ているうちに
施設に縛り付けておくのが最善の方法とは思えなくなっていきます
たとえ障がいがあろうとも、本人が生きようとする力、
夢を成し遂げたい、という意志の手助けをしてあげたい、と思い始めるのです
さあ、果たしてザックの夢は叶うのか・・・
タイトルの『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』は
ストーリーの後半、彼の夢の実現が近づいてくる時点でわかります
「”友達” は 選べる家族なんだ」
ほんと、その通りになったね