「義足のロングシュート 夢はプロ!サッカー少年・誠くんの挑戦 」祓川 学作 鈴木 大介画
という本を、2週間ほどかけて息子に読み聞かせをしました。
ハート出版のドキュメンタル童話シリーズ・・・実話です。
星川誠くんは、生まれつき両手両足の指が未発達で、特に右ひざから下がありません。
「障害に負けない元気な子に育ってほしい」との親御さんの願いから、小さな頃から決して障害を隠すことなく、不自由さを克服していく誠くんは、小学3年生の時にサッカーを始めました。
義足で、サッカー!?
信じられない・・・と、思いました。
きっと、息子も同じ思いだったと思います。
持ち前の負けん気と努力で、小学5年生からチームのレギュラーになった誠くん。
24時間テレビの企画では、義足で富士山の登頂にチャレンジし、見事登りきります。
義足なので、きっと何をするにしても困難はあるはずです。
でも、それを言い訳にせず、挑戦をして、結果を出すまで努力する誠君。
その姿には、心を打たれます。
小学校最後の試合、雨の中、シュートを放つも、飛んだのはボールではなく義足でした。
ぬかるんだグランドで、義足でサッカーは無理なのか・・・
一瞬、そんな思いが誠君の胸をよぎります。
義足にこびりついた泥や石が皮膚を破り、誠君の足は血がにじんでいます。
それでもなお戦い続け、試合終了間際、ゴールから30メートル離れた場所からロングシュートを放ち、勝利の1点をつかみ取ったのでした。
その後、中学生になった誠くんは、高いレベルを求め、部活ではなくクラブチームに入団します。
あえて厳しい環境に身を置いて、プロサッカー選手・そして日本代表という大きな目標に向かって、努力と挑戦を続けるのでした。
この本のお話は、ここでおしまいです。
この本の主人公、星川誠君のことが気になった私は、ネットで検索してみました。
すると、「アンプティサッカーワールドカップ」に、彼は、日本代表として出場されていました。
アンプティサッカーとは、「主に上肢、下肢の切断障害を持った選手がプレーするサッカー」で、義足ではなく、杖を使ってプレーするサッカーです。
どれほどの挫折と挑戦を繰り返してこられたのでしょうか。。。
「すごいねぇ!」
息子にも、そのことを伝えました。