やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

一日だけ参加の職業体験

2019年07月11日 | 日記(息子・中学生)

7月の4日、5日に行われた職業体験に、息子は初日の4日だけ参加することが出来ました。

 

学校にもほとんど登校出来ず、やっとクラブに顔を出せるようになってきた頃で、「無理かもしれない」と思っていましたので、本当によく頑張ったと思います。

何しろ、職業体験は9時半から16時までの長時間で、しかも、当然ながら息子にとっては初めてのことばかりなので、不安しかありません。

 

けれど、一人では不可能だったけれど、Y君と二人だから、鉄道会社に職業体験に行くことが出来ました。

彼も、なかなか学校に行けない日々を過ごしている中で、恐らく息子のことを思って「行く」と決心してくれたのだと思います。

 

当日の朝、息子は起きてきたけれど、フリーズ状態でした。

「不安、不安・・・。」

「だいじょうぶな気がせえへん。」

「何したらいいのか、全然分かれへん。」

 

「だいじょうぶ! まだ説明聞いてないから分からへんで当然や。

行ったら、なんとかなるよ。

Y君がおるから、心配ない!」

 

9時出発のバスに乗るために、8時50分にバス停で待ち合わせをしていましたが、何も手に付かない息子に代わって、準備をし、服を着替えるのも手伝い、なんとかバスの出発する時刻までに車で送って行きました。

 

「しんどくなったら、電話してもらいや。

すぐ迎えに行くから!」

そう言って、送り出しましたが、私も不安で仕方がありませんでした。

息子が帰ってくるまでの時間、祈るような気持ちで待っていました。

 

けれど、鉄道会社からの連絡はなく、4時半過ぎに息子は上機嫌で帰って来て、その後、Y君と1時間程ゲームをして遊んでいました。

 

疲れ切って帰ってくると思っていたので、よくそんなパワーが残っているなとびっくりしましたが、やり切った達成感で、まだハイになっている状態だったのかもしれません。

 

Y君が帰った後で、ぷっつり電池が切れてしまいました。

夕食を食べるのもやっとで、お風呂にも入らず眠ってしまいました。

 

そして、翌朝は、起き上がる気力も残っていませんでした。

 

「行ったら、なんとかなる!

しんどくなったら、電話してもらえば、すぐ迎えに行くで。」

と、前日のようになんとか送り出そうとしましたが、息子は、

「みんな忙しそうやから、どのタイミングで『しんどい』って言ったらいいか分かれへん。」

と。

 

さすがに二日連続は無理かなと思っていたところ、Y君のママさんからも欠席するとの連絡がありました。

 

二人とも一日だけの参加になったけれど、

よく頑張った!

一日だけでも参加出来て良かった!!

 

 初日の職業訓練では、列車のブレーキの点検をさせていただいたそうです。

「ブレーキの調整のロットを回すのが難しくて、うまくいかんかった。」

と、息子は言っていました。

「職場の方の点検のスピードや、声のかけ合いなどのチームワークを見て、職人技だと思った。」

と、実習記録には書いていました。

 

また、列車の一番前の車両に乗って、列車内から洗車する様子を見学させていただいたそうです。

 

一日だけの職業体験でしたが、自分達だけで初めてバスに乗ったり、社会の一員として打ち合わせをしたり、働くことを体験させていただいたり、貴重な経験をさせていただきました。

 

会社の担当の方にはご迷惑をおかけすることになりましたが、心から感謝しています。