10月1日、息子は、12日ぶりの登校。
6時間目の途中から通級に通い、この日は、放課後30分だけサッカー部に顔を出すことが出来ました。
部活に行きたい。
でも、怖くて行けない。
ずっと悩んでいて、通級の時間が終わった後も、部活に出ずに帰ろうと思っていたそうです。
けれど、〇〇が通級に来ていると聞いて、サッカー部のR君とI君が放課後すぐに通級教室に駆け付けてくれ、自分に会えたことをものすごく喜んでくれたので、頑張って参加することが出来たのだそうです。
わずか30分の部活で、疲れ切ったような息子でしたが、
「少しずつ増やしていけるように頑張るから!」
と、友達と約束したらしく、大きな一歩だと実感しました。
そして、今日は、メンタルクリニック。
カウンセリングは、息子が50分。私が10分。
息子は、やはり、ほとんど部活のことを話していたようです。
「日曜のこと、何か言ってましたか?」
と、私が聞くと、
「いいえ。日曜のことは聞いてませんが、何かありますか?」
「セレッソ大阪の試合とサッカー部の試合が重なってしまって、どうしようか迷っているみたいです。
どっちも行きたがっているから、『まるまる部活に出るのはまだしんどいんやし、11時ぐらいに帰って、長居に行ったらいいやん。』などと、私が言うと、『ママと話してたら、マイナス気分になる!』って、言われました。」
「多分、自分の思いと違っていると感じて、『どっちの試合も大事に思ってる』ってことを言いたかったのでしょうね。
彼がそんな風に言うなんて珍しいですね。
それで、どういう風に返されたんですか?」
「『そうなん!?』って。」
「『マイナス気分になる!』なんて言われたら、腹立ちますよね。」
「そうですね。
『ママおらんな何も出来へん』とか言って、私にべったりなくせに、どっちやねん!って、感じはしましたが、(私との)距離が近すぎてもいけないと思っているので、これが普通なのかな、と。
今朝も、薬を飲むのに、『ママ、お水入れて!』と言うので、私もちょっとうんざりしてきて、『学校や病院の送り迎えしたり、ママが出来ることはママがするけど、〇〇が出来ることは〇〇がやって!』と、言いました。」
「どんな反応でした?」
「『入れてくれへんの?』と、シュンとなってましたけど、自分で入れてました。」
「『マイナス気分になる!』なんて、彼がそれを言葉にして言えたというのは大きいと思いますよ。」
「そうなんですか?」
「お母さんとの信頼関係がしっかり出来ているということです。
小さい子が転んだ時に、お母さんの反応を見ながら、どうしようかと考えている様子に似ています。
自分で起き上がって、時にお母さんのところに戻ったりもしながら、少しずつ前に進んでいくのです。
彼は、今、自分の意思で動き出そうとしているのだと思います。
でも、まだ、『これでいいのか?』と不安になって、イライラしたり、甘えたり、激しく揺れ動きながらですけど、前に進もうとしているのでしょう。」
「お母さんも、『私が出来ることはするけど、自分で出来ることは自分でしなさい』って、大事に思っているということを伝えながら、成長を促すような言葉かけは素晴らしいと思います。」
なんだか嬉しいことをいっぱい言っていただいて、私の気持ちも明るくなってきました。
続く診察では、息子は、
「調子が悪いときがあるけど、調子がいいときも出てきました。」
と、答えていました。
「それは良かった! 眠れてる?」
「はい。」
「ご飯食べれてる?」
「はい。」
「お母さんから見て、どうですか?」
「やっとサッカー部に行くことが出来て、良かったなぁ、と。
30分だけでしたし、ものすごく疲れてはいましたが・・・。」
「良かったですね。
このままカウンセリングを続けていきましょう。」
次の診察は一週間後で、「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠を一日4錠まで」を処方されました。