やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

脳神経リハビリテーションセンター

2019年10月24日 | ソーシャルスキルトレーニングとその他支援

息子は、今日から「脳神経リハビリテーションセンター」に週に一回通うことになりました。

 

ぐるぐる歩き回ったり、大声を上げたりするような問題行動を、脳のトレーニングによって改善していこうという知的・発達障害専門の療育施設で、夏休みにインターネットのホームページで知りました。

息子も、歩き回ったり、大声を上げたりする問題行動をやめたいと思っているようで、すでに9月に体験に行ってきました。

 

その後、子育て総合センターから相談支援センターを紹介していただき、支援利用計画書の作成や通所受給者証の請求をして、ようやく今日から支援サービスが受けられるようになりました。

 

息子は、20日日曜日に、部活に途中から1時間20分程参加することが出来ましたが、その後また調子が悪くなってしまいました。

なので、施設に通えるかどうか不安でしたが、なんとか無事に療育を開始することが出来ました。

 

通常1時間の療育ですが、息子のストレスが大きく、疲れもあるため、初回は35分ぐらいで終了しました。

少しずつ脳に負荷をかけ、出来ることを増やしていくと、だんだん疲れにくい脳になっていくそうです。

 

息子の支援計画書を見ると、総合的な支援方針として、

「前頭葉の機能回復訓練を通して新しい脳神経回路を生成することで、脳の覚醒水準を高く維持し、問題行動の減少だけでなく、注意、集中、情報処理、記憶に繋がる認知機能を促すトレーニングを行う。

また社会でトレーニング成果を生かす般化を目的として、与える刺激が少なくても覚醒水準が低下しづらい状態をつくりながら、聴覚情報のみでも正確に情報を聞き取り、場面に応じた判断・行動ができるように、与える刺激の質量を視覚から聴覚へと段階的に変化させて、見通しがない状況でも覚醒状態の安定をつくる」

と、難しいことが書いてありました。

 

長期目標や短期目標なども詳しく書かれていますが、要は、3ヶ月ぐらいは環境適応期間で、トレーニングを通して、息子の行動を確認し、脳の発達段階や神経疲労度を把握していくということのようです。

 

息子は、見通しを立てることが苦手です。

 

見通しを立てるためには、「過去の記憶を呼び戻す」×「眼前の状況を情報処理」×「記憶と眼前の状況が似ているか判断」するという高度な認知機能が必要です。

そのため、初めての場所、指示のない待ち時間など見通しの立たない状況では、脳に高い神経負荷がかかり、神経疲労を起こしてしまいます。

神経疲労を起こすと脳本来の力が発揮出来なくなり、問題行動が引き起こされるようです。

 

どうすればいいか分からない時に、不安が強くなったり、頭が真っ白になったりして、少なからず問題行動を起こしていることが私にもありますが、息子はそれの拡大バージョンなのでしょう。

 

うまく使えていない脳機能をトレーニングして、発達を促すことによって、不安や問題行動を少なくしていこうということです。

 

それと同時に進めていくのが母子分離で、今日は同じ部屋の衝立の向こうで私は待機していましたが、徐々に距離を広げ、ゆくゆくは完全分離で息子は一人でトレーニングを受けることになります。

 

一朝一夕には効果が出るものではありませんし、息子は未だにうつ状態から抜け出せずに不安定な状況ではありますが、まずは、大事な一歩を踏み出しました。

 

病院や学校とも連携して支援してくださるとのことなので、期待しています!