6月2日は息子のメンタルクリニックの日でした。
この日は、息子のカウンセリングに1時間20分ぐらいかかっていました。
その後、私は5分ぐらい。
「最近の調子はどうでしょうか?」
と、聞かれ、
「不安が強いです。
分散登校になってしばらく、短い時間ですが通級教室で過ごすことが出来ていたのですが、この一週間は学校には行けませんでした。
不安が強くなると、『横におって。』と言って、私が同じ部屋にいてもだめで、すぐ隣にいないと不安みたいです。
ハグしにきたり、『手つないどいて。』って言ったりして、もう中三で、そのうち高校生になるので、このままでいいのかなって不安になったりもします。」
と、答えました。
「カウンセリングの様子を見ても、かなり不安が強いんだなと思いました。
自分でも『不安で不安で仕方がない。』と話されていて、不安の対処法を探しているようです。
『お母さんがいなくても頑張れるようにならんなあかん。』と、自分でも分かっているようです。
しばらくは、不安を一緒に受け止めてあげてください。」
不安が強いせいか、カウンセリング中、息子はずっと喋り続けていたようです。
20分オーバーしてもまだ話し足りないようで、続きはまた次回ということでカウンセリングを終了したそうです。
続く診察では、
「向かっているところは確信しているし、そのために必要なことも分かっているけど、不安になって動けんくなってしまうから、目の前のことだけに集中してやっていくということにカウンセリングで決着が着きました。」
というようなことを、息子は話していました。
「そうですね。
自分のペースでいいからね。
次は3週間後にカウンセリングですね。」
引き続き、「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠」を処方されました。
うつ状態になった人の体験を読むと、大人でさえ、ずっと傍にいて背中をさすり続けたりすることがあるようです。
また、先日あるテレビ番組で、ヴィッセル神戸のイニエスタ選手の特集を観て、彼が、親友の突然の死によってうつ状態になっていたことを知りました。
そのとき25歳だったイニエスタ選手から「一緒に寝てもいいかい?」と言われた彼の両親は、彼の深刻な状況を知ったそうです。
それから、医療関係者をはじめ、家族や多くの人の理解とサポートにより、彼は辛い状況から抜け出したそうです。
イニエスタ選手といえば、史上最高のミッドフィールダーの一人であることは間違いありません。
彼がうつ状態になったこと、そんな経験をされながらも、今なおプレーヤーとしても人としても尊敬される存在であり続けていることに勇気をもらいました。
息子がうつ状態になったことは、特別なことじゃない。
中三の息子が私から離れられないことも特別じゃない。
息子の未来が閉ざされることなんて、あるはずがないんだ。