やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

父のそれから・・・4

2015年05月27日 | 高次脳機能障害の父と・・・

父は、「なやクリニック」の高次脳機能デイケア『ばあど(B.I.R.D)』に、参加するようになりました。

 

私の家から父の住む高齢者住宅まで車で約40分、そこから「なやクリニック」まで約40分、「なやクリニック」から私の家までも約40分。

ちょうど正3角形を描くような感じで、父を「なやクリニック」に送っていき、帰りは逆向きで3角形を辿っていきます。

 

『ばあど(B.I.R.D)』については、いただいた「しおり」より、目標とプログラムを抜粋すると、

<目標>
 脳損傷で高次脳機能障害のある方が、家庭での生活を円滑に過ごせるよう、また、社会復帰(就学・就労)できるよう支援します。
 具体的には、人との関係作りが円滑に行える、楽しみが増やせる、障害の代償手段を身に付ける、認知機能を高める、日常生活の動作ができるなどのことを目標に行います。原則として、期限は1年とします。

<プログラム> 
 曜日によって、内容は少し異なります。基本的な内容は・・・

AM ・1週間のトピックスを話す練習、聞く練習、質問を考える練習
    ・ホームプログラムの立案と実施状況の確認
    ・認知課題(注意と記憶など)

PM ・各自の目的に応じた個別課題
    ・芸術・音楽・ゲーム・調理・スポーツ・川柳など
    ・掃除・お茶タイム・一日の振り返り

 その他、外出の企画や実施、イベントの企画なども行います。

 

父を送ったついでに、診察の予約を入れてもらい、困った出来事を相談にのっていただくとともに、デイケアにもフィードバックしてもらっていました。

 

先生との会話を重ねていく中で、私は、少しずつ、父の障害を理解・受容できるようになっていったのだと思います。

その最たるは、高次脳機能障害は、治すものではなく、うまく付き合っていくものだということでした。

そのために、何を困っているのか、私自身が、父本人が、まず気付くことが大切だということでした。

 

父自身は、病識の欠如(自分の病気への認識がない)により、何でも出来るつもりでいるのですが、一つ一つ出来ないことを明らかにし、そのためにどうしたらいいのか、代償手段を身に付けていかなければなりません。

また、何かがうまく出来ないとかそれ以前の、父の持つ生き辛さを理解することが大切でした。

 

検査で分かった父の障害の実態の他にも、

意欲・発動性の低下により、自ら物事を始められない

易疲労性(いひろうせい)により精神的に疲れやすい

聴覚過敏のために、混乱・疲労しやすい

 などの困難があることも分かりました。

 

リハビリではどうにもならないことを幾つも抱えて、それでもなお、父は、自宅で生活することを強く望んでいます。

父のために、どうすればいいのだろうと、思い悩む日々が続きました。

 


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