イエス・キリストは「天(神)の王国はパン種のようです」と述べ、力強く拡大することを教えられました(マタイ13:33)。さらにイエス・キリストは神の王国を求めることに関する、イエスの真の追随者・クリスチャンの態度について、次の二つの例えを話されました。マタイの福音書に次のように記されています。
「天(神)の王国は畑に隠された宝のようです。人はそれを見つけてから隠しました。そして、喜びのあまり出かけて行って自分の持つものすべてを売り、それからその畑を買うのです。
また天(神)の王国はりっぱな真珠を探し求める旅商人のようです。価の高い真珠一つを見つけると、去って行って自分の持つすべてのもを即座に売り、それからそれを買いました」(マタイ13:44,45)。
み子イエスご自身は、隠された宝を見い出す人や、価の高い真珠を見つける旅商人に似ています。イエスご自身は、いわばすべてのものを売り、身分の低い人間となるために、天での誉ある地位を後にして地上に遣わされました。その後、地上で謙遜に神エホバの子でありながらも、身を低くし、苦しみの杭の上での贖いの死に至るまでも従順を示されました(フィリピ2:5~8)。イエスは地上で謙遜に、神エホバのご意志の神の王国の良いたよりを宣明し、多くの病の人々を即座に治す間、非難や憎悪に満ちた迫害を受けても、み父エホバの聖霊の導きによって温和を示し、神の王国の王としてふさわしいことを証明されました。
今日ご紹介の聖句のイエスの教えの要旨は、イエスの真の追随者・クリスチャンたちも、神の王国政府のイエス・キリストの天での共同支配者か、また神の王国の地上の臣民・ほかの羊の大群衆かの、どちらかになるという大きな報いを得るために、すべてのものを売るという挑戦を受けていることを示しています(ヨハネ10:10.啓示7:9,14)。真のクリスチャンたちは、神の王国と神エホバの義を常に第一にし、神の王国の祝福にあずかることを生活の第一優先事項にし、何よりも価値のある事柄、つまり非常に高価な宝や貴重な真珠のようにみなすようにする必要があることを教えて下さっています(マタイ6:33)。神の王国はそれだけ価値あるものなのです(ペテロ第二3:13.啓示21:2,3;22:1,2)。イエスはそのことを、幾度も例えを用い、だれにも理解できるようにしてくださっているのです。
若竹や 枝に風あり 散歩道 今日の一句
庭に咲くダリア「ロキシー」