聖書を学ばれていない一般の方々も、喫煙の習慣は健康を害し、がんや心臓病や肺疾患等々の病気を引き起こすことをご存じでいらっしゃいます。さらに、喫煙者のみならず、家族や職場での受動喫煙の被害も多いことも知られています。そのため喫煙をするご主人が、ベランダや玄関先や庭に出て喫煙をする姿も見られます。喫煙による被害はどれほど多いのでしょうか。
喫煙に起因する死者は増加しています。2014年には年間約600万人が死亡したと報告されています。タバコの喫煙の被害を調べている権威者たちは、「現在の傾向が続けば、2030年までには、喫煙による死者の数は毎年800万人に上ることになる」と見ています。また「21世紀末までには10億人が、喫煙のために命を落とす」と予想しています。命を落とすのは喫煙者だけではありません。タバコを吸わない人たちが受動喫煙をしてしまい、毎年60万人もの死者が出ていると報告されています。タバコの害は命を落とすことがない場合でも、家族内や職場や不特定多数の人の集まる場所で、非喫煙者は嫌な思いをします。家庭内では金銭的損失を招き、喫煙に起因する疾病に伴う多額の医療保険の支払いが生じています。そうした多額の医療保険費は、非喫煙者のすべてに影響が及んでいるのです。
喫煙というこの流行病は、治療法を見つけようとして、政府機関や医師たちを必死にならせる流行病とはことなり、大いに治療の可能なものです。解決策はよく知られています。世界保健機構(WHO)は、「タバコという流行病は、人が100%自ら招いたものであり、諸政府と市民社会が力を合わせて取り組めば、終息させることができる」述べています。それなのに、政府機関や関係者が、危険な流行病に必死に対処するように取り組まないのでしょうか。
個人的にはタバコの喫煙の被害は非常に大きいことを知りながらも喫煙の習慣を断ち切れない人たちも多いようです。悪い喫煙の習慣を断ちきった人たちの多くは、偉大な創造者エホバ神・命の授与者が、喫煙の習慣を否としていることを学び、適用しました。聖書は何と教えているのでしょうか。
聖書は次のように記しています。タバコという言葉をこちいていませんが、注意深くお読みくだされば助けになります。
「それゆえ、わたしたちにはこのような約束があるのですから、愛する者たちよ、肉と霊のらゆる汚れから自分を清め、神への恐れのうちに神聖さを完成しょうではありませんか」(コリント第二7:1)。
上記の聖句の「肉と霊のあらゆる汚れ」と記されている、「肉」とは人間の肉体を汚すあらゆるものと、「霊のあらゆる汚れ」、つまり偶像礼拝や神エホバから出ない教えの偽りの教えのことです。そうしたあらゆる汚れから「自分を清める」ように勧めています。ですから、喫煙は体を汚すので、偉大な創造者は否とされていることが分かります。タバコの喫煙の習慣は、ニコチンによって重い依存症に陥り、ニコチン中毒による奴隷状態になります。つまりニコチン依存症によって、「自分を奴隷として」タバコに差し出す状態に陥っていることになります(ローマ6:16)。それは、神聖なものを退ける束縛状態であることを示しています。全地を治める至高者のエホバ神は、私たちを「神の像(かたち)」に創造された方であり、体を汚すだけではなく、霊おも汚すようになる習慣に繋がれないで真理の自由を歩むことを願っておられるのです(詩編83:18.創世記1:26,27.ヨハネ8:32)。ですから、人は偉大な創造者エホバに対する感謝の念や敬意が深まれば、お父さんエホバのために最善を尽くすべきこと、また命を奪う喫煙の習慣の奴隷となっていては、神エホバに最善を尽くせないことを認識するようになります。そのことを悟れば、有害な喫煙の習慣を断ち切ることができるでしょう。
さらに、イエスは、「隣人を自分自身のように愛さねばならない」と、教えられました(マタイ22:39)。愛のある方なら、非喫煙者が受動喫煙で命を落としていることを知るなら、有害な喫煙の習慣を断ち切る助けになるでしょう。
吊り橋に 紅葉風景 美しや 今日の一句
庭に咲いている「ホトトギス」