イエス・キリストはご自身が疲れていても、他の人を優先させました。イエスは大群衆をご覧になり、彼らに哀れみを感じ、大群衆の中の病気の者たちを治されました。夕方になっており、約5千人の男たち、女や幼子たちを含めて10,000人以上の人々が、五個のパンと二匹の魚をイエスは割いて、群衆に分け与えました。大群衆は食べて満ちたリたことが、マタイの福音書に記されていました(マタイ14:14~22)。その後、「イエスは海の上を歩いて彼ら(弟子たち)のところに来られた」ことが、次のように記されています。
「そこで、群衆を去らせたイエスは、祈りをするために自分だけで山に上って行かれた、時刻は遅くなっていたが、ただ独りでそこにおられた。そのころまでに、、舟は陸から何百メートルも離れていたが、波のために難儀させられていた。向かい風だったからである。ところが、夜の第四見張り時に、イエスは海の上を歩いて彼ら(弟子たち)のところに来られたのである。海の上を歩いておられるのを見かけたとき、弟子たちは騒ぎ立ち、「これは幻影だ!」と言った。そして恐れのあまり叫び声を上げた。しかし、イエスはすぐに「勇気を出しなさい、わたしです。恐れることはありません」と彼らに言われた。ペテロは答えて言った、「主よ、あなたでしたら、水の上を歩いてみもとに来るようにわたしにお命じください」。イエスは、「来なさい!」と言われた。そこでペテロは船から降り、水の上を歩いてイエスの方に行った。ところが風あらしを見て、怖くなり、沈み始めたときに、「主よ、お救いください!」と叫んだ。イエスはすぐに手を伸ばして彼(ペテロ)をつかみ、「信仰の少ない人よ、なぜ疑いに負けたのですか」と言われた。そして、ふたりが舟に上がってから、風あらしは和らいだ。その時、舟にいた者たちは、「確かにあなたは神の子です」と言って、敬意をささげた。それから彼らは海を渡り、ゲネサレの地に上がった。
イエスを見てそれと知ると、その場所の人たちは周囲の全地方に人を遣わした。それで人々は病んでいる者たちをみな彼(イエス)のところに連れて来た。そして、彼らは、ただ外衣の房べりにでも触れさせていただきたいと懇願するようになった。そして、それに触れた者は皆すっかり良くなったのである」(マタイ14:23~36)。
上記の聖句に示されているように、弟子たちは「イエスは海の上を歩いて彼ら(弟子たち)のところに来られた」時、「恐れのあまり叫び声を上げた」ことが記されています。弟子たちはこれより少し先に、大群衆の1万人を超える人々に、わずか五個のパンと二匹の魚を割いて、満ち足りるまで食べさせた、そのイエスの力、能力・偉大な奇跡を理解していませんでした。というのは、ペテロの信仰が少なく、海の上を歩くことができず、沈みそうになったとき、イエスに助けられた時になって、「確かにあなたは神の子です」と言って、イエスに敬意をささげたからです。同時にペテロも全き信仰を抱いていれば、イエスと同じように海の上を歩くことができることを示しています。イエスは紛れもなく神エホバの子であり、み父エホバからすべての権威を授けられていることを示していました(マタイ28:18)。
雨にぬれ アジサイの色 尚映えり 今日の一句
庭に咲いている「アジサイ」