城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

キタダケソウを求めて(2年前の記録から) 19.6.28

2019-06-28 19:45:51 | 過去の山登り記録
 
 昨年の白馬岳に続き、2回目のセンチメンタル登山としてキタダケソウが期待できる北岳に登ってきた。花の開花時期が6月下旬から7月上旬という梅雨の真っ只中ということもあって、天気予報で良さそうな7月1日揖斐出発、登山基地の芦安温泉に泊まり、2日早朝登り、3日肩ノ小屋から頂上及びキタダケソウ群生地を巡り、下山という計画をたて、実行した。

 4時宿を出発、5時芦安駐車場から乗り合いタクシーで小雨の中広河原に向かう。夜叉神峠でゲートの開くのを待ち、6時少し前に広河原到着。


 6時過ぎに出発、すぐに吊り橋を渡る。ここから北岳に至る道は大学4年の時仲間と登った道、初めてのテント山行で重荷に喘いだ記憶のみが鮮鋭。20分ほど緩やかな大樺沢に沿った道、大樺沢を登るルートと別れ、いよいよ本格的な登りとなる。白根御池小屋まで標高差600m
を一気に登る。登りが終わると小屋までトラバース道が続く。8時半小屋着、気持ちの良さそうな小屋。

最初の計画では岐阜を早朝に出て、ここに宿泊し、翌日北岳をピストンし、下山する計画を立てたが、キタダケソウを見る時間最低でも1時間以上必要なため、帰りのバス等に間に合わなくなる可能性もあることから、2泊3日の計画に変更。

8時50分小屋発。

いよいよ草すべりの急登。花は種類は少ない。

 シラネアオイ               
二股分岐(約2750m)に10時50分到着。

富士山が見えた

 鳳凰三山
分岐から少し進むと雪渓上の道となる。事前情報では軽アイゼン必携とのことだが、ここでは必要ない。いよいよ北岳から続く主稜線となり、風が強くなる。キバナシャクナゲが咲いている。またシナノキンバイの群落を見つけた。

ハクサンイチゲも一杯咲いている。少し岩場を登ると小屋は近い。小屋着、12時10分。

北岳肩ノ小屋、頂上はガスの中
 
 小屋で小休止し、明日天気が保証されないので、北岳往復とキタダケソウ群生地までピストンすることに決定。生憎とガスはより濃くなってきている。ガスの中、頂上で記念写真。さてお目当てのキタダケソウは肩ノ小屋とは反対側の北岳山荘側にある。
頂上の南側は注意を要する岩場がある。登ってくる女性に花について聞く。この先分岐付近に少しとトラバース道に群生しているとの由。
分岐まで結構遠い。分岐から八本歯へと急に下る。途中で一緒に登ってきたテント持参の単独行者に聞くと、この付近でも咲いているが、最盛期を過ぎている。トラバース道を北岳山荘が見えるところまで行かないと完全なものは見られないとのこと。相方がキタダケソウを発見、ハクサンイチゲに似ている(この付近はほとんどこの花)ので、決め手は葉の形。見つけたが、花の一部が欠けていたり、花期は終わりのようだ。

 この後もトラバース道まで下っていったが、現在2時半を過ぎているし、天気も良くなる気配はない。さらに北岳への登り返しを考えるここで打ち切りとするのがベスト。戻る道筋で少し形の良いものを見つけた。

戻る道で色々な花と出会う。

 ハハコヨモギ(北岳に多い)            
 
 小屋に帰ったのが4時、お疲れ様でした。ビールで乾杯。夕食は5時から、突然フランス語が聞こえてくる。見ると女性3に男1、男性とは北岳に同じ頃登った。小屋料金は8千円、北アルプスと比べると安いが、設備、食事内容が比較的簡素、でも十分。
歯を磨いたり、体を拭いたりするための水がない(天水はあるが)。大学時代は水場が随分下った所にしかなく、苦労した思い出がよみがえる。

 翌朝は強い風に雨で再度のキタダケソウは中止。6時に下山開始、10時広河原着。芦安温泉で汗を流し、帰宅。5時過ぎに自宅に到着。
やっと焼酎の炭酸割りを堪能した。

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