城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

24年振り返り・野菜づくり 24.12.29

2024-12-29 13:15:39 | 野菜作り
 今朝、里に雪が初めて降った。


 雪は雨に変わり、その雨も止み、まわりが明るくなったので城台山に出かけた。

 今朝の池田山 観音像のある展望台から

 落ち葉と新雪

 城台山山頂(城址)

 さて、今年の野菜づくりだが、7月まではスイカを除くとほぼ例年どおりだった。しかし、8月からの猛暑は10月まで続き、この暑さの影響を受けるものが続出した。
 
 7月16日 トマト、キュウリ、ピーマン、甘トウガラシ

◯夏野菜
 スイカ 大玉は7月始めまで順調に育ち、結構な大きさの玉となっていたが全滅。理由がよくわからない
     小玉は元気よく育ち、7月中はおいしくいただいた
     
     7月6日 真ん中は大玉か?日足らずで小さく十分甘くない
     
     お盆前から二番果(うらなり)がなり出した。甘みは一番果に比べると落ちるが、水分補給には最適
     結局9月上旬までスイカを食べることができた 

 ナス  米なすを除いて8月上旬頃剪定したが、その後元気が出ずに収穫も少なかった
     米なすは夏の猛暑にも元気に育った

 トマト 大玉に尻腐れ病の症状が出た。早速カルシウムの液肥をやった。さらに雨除けシートを張った上に防虫ネットが張ってあるので、中は相当な暑さになっていた。そこでシートの上に遮光ネットを張った。効果の程はよくわからない。

 枝豆 5月7日に一回目の苗の植付け、二回目7月下旬。一回目は7月上旬に例年並みに収穫できたが、二回目は9月20日に収穫したが、少量、おまけにさやに実が入っていないなど惨憺たる結果となった。
  
◯秋野菜
 ニンジン 3月末に蒔いたのは、梅雨を控えて6月20日に収穫 いまだにニンジンのきんぴらが食べられる
      9月5日に蒔いたのは、全滅
 大根   9月16日に蒔いたが、成長悪く、現在までに小さな約20本を収穫しただけ もっと遅く蒔くべきだったかもしれない(かつてなら秋の彼岸までに蒔くというのが常識だったが昔の常識が通用しない)

◯黒豆
 6月21日に苗を植付けした。7月22日に鹿による食害を発見、対策として網ネットを張った。上の方を食べられたが、8月には復活した。11月に枝豆として少し食べたが、全般に実のつきが悪い

12月に収穫したが、これだけ!こんな酷いことは初めての経験だった 

◯防獣柵の設置
 以前の防獣柵は背が低く、雑草が繁茂するとなお一層低くなる。鹿にとっては容易に畑の中に侵入できる。今まで足跡は確認していたが、大きな食害が出たのは初めてで少しショックを受けた。早速、町の補助金を申請し、10月に150mの柵を設置した。


◯管理機修理
 家にある管理機では深くは耕せないので、深くおこしたい時はあらかじめスコップか鍬で起した後で管理機を使う。機械を出して、自宅から600mくらいの距離のある畑まで押していく必要があるので、結構面倒くさい。このため、小面積であれば人力で起す。そうすると管理機を使う機会が減るので、余計に故障する。こうして今まで何回か修理してもらった。
 10月に管理機を使おうとして、エンジンをかけたが、すぐにとまってしまった。そしてリコイルスタータのロープが引っ張れなくなった。修理を頼んだが、オイルがない状態でエンジンをかけた(前回使用したときにオイルを抜いておいたのを忘れていて、しかも事前にチェックしなかった)ので、修理不能という返事だった。あまり使わないが、ないとやはり困るので、中古の同じ機種の管理機を購入することになった。

 防獣柵はほとんど自己資金がいらなかったが、管理機の購入は財政的に痛かった。野菜づくりには種、苗、肥料、堆肥、マルチなど資材のお金が結構かかる。かみさんが野菜の家計簿をつけたらどうかと良く言うが、つければきっとびっくりすることは間違いない。 

◯暑さ対策
 夏がこれから長くなることを考える必要がある。暑さに強い品種を選ぶことや蒔く時期や植える時期を遅らせる必要があるだろう。
 
◯最後に農薬を使うことについて
 有機農業や無農薬農業で作った米や野菜が味や健康に良いとか言われる。ただし、それ以外の農業の米、野菜が健康上問題であるというのは間違っている。農薬は正しく使えば健康上は問題がない。むしろ、害についてよく分かっていない有機で使う木酢液などを使う方が問題が多い。農薬はきちんとした基準があり、その基準は年ごとにどんどん厳しくなってきている。
例えば、セロリ、これ自体に毒成分を含んでおり、これが病気に冒されるとその毒の濃度が数倍濃くなる(どの植物も食べられないための防衛機能を持つ)。病気の初期は冒されていることが人間には判別できないので、セロリを農薬を使わない人は、これを出荷してしまう可能性はある。農薬を散布されたセロリは毒素を出す必要がなくなるので、かえって安全という結果になる。植物はこのように自己防衛機能を有する。人間がおいしく食べられるように改良された野菜でも健康に影響のない範囲の毒素(わさびの辛みなどもこの一種)を持っている。アルコールと同様に食べ過ぎ、飲み過ぎは健康に害となる。
以上は有坪民雄「誰も農業を知らない」からの引用


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