英語と書評 de 海馬之玄関

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テロリストに身代金など絶対に支払うべきではないのです

2015年01月22日 15時58分27秒 | Weblog




テロリストに身代金など絶対に支払うべきではないのです。

理由は簡単。

()それが前例となり、多くの海外在留邦人の身辺がより危険になる
()資金が、新たなテロの資金となる「資本の循環!」が起きる
   要は、テロリスト組織を余計に危険にする



だから、

>日本はテロリストに身代金など絶対に支払わない

と、この姿勢を日本政府が米英と同様スクラムを組んで貫徹すれば、
海外在留邦人の身の安全もより確保され、もって、
テロリストも弱体化できる。

簡単な話です。


でも、あるいは、世の中には、
こんな声があるかも、

>人質が亡くなった場合に責任をとれるのか?

はあー、

責任とは、法的あるいは道義的に責任を負うべき立場にある主体
(国や個人)に課されるもの。ならば、人質事件について
責任を負うべきはテロリストであり、人質の属する国の政府では
金輪際ないのです

政府(国家権力)は不可能を誰からも要求されないということ。

率直に言えば、政府の要請でもなく、自ら危険地帯に入った人質の方。
彼等にも責任がある。法的あるいは道義的(すなわち政治的)の双方において、
所謂<自己責任の原則>が世界の標準であり潮流ですから。


はい、

海外は危険なのです。

而して、そんな危険な海外で在留邦人の多くは、
資源・商材・資金の確保販売のために頑張っている。
日本のために頑張っておられる。

ならば、そんな「自己責任」などない多くの在留邦人をさらに危険に
するようなことがあってはならないのではないでしょうか。

また、首相の中東歴訪中にあわせてテロリストからアドバルーンをあげられる
という不手際。今回も外務省の無能ぶりが炸裂した。

ならば、

蓋し、シーレーン防衛をはじめ
自分の国は自分で守るという矜持をこの事件を契機に
日本は示すべきかな(←最近、西野カナさんがお気に入り、鴨)。
と、そう私は思います。


・日本人2名がイスラム国の取引の材料に
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62901192.html






それにしても、民主党からこの事件について
対案というかコメントが出ませんね。

あのー、テロリストの予告時間まで
もう24時間切ってるんですけど。

あのー、

事件が終わってからなら
誰でも何でも言えるんやよ(笑)


ならば、而して、

米英には 「政争は水際まで:Politics should end at the water's edge.」(野党が与党を与党が野党を攻撃するのは当然であるが、国と国との境の海岸線から先の事柄、つまり、外交・安全保障・食料安保・エネルギー安保等々の分野は与野党を超えて協働してことに当たらなければならない)という箴言があります。そして、テロリストによる人質事件などはその水際の向こうの最たるものでしょう。

この事件がどんな結末をむかえようと、
それを政争や政局の種にしてはならない。

まあ、民主党には無理だろうけれどね。
国家権力の全能感と個人の生命に究極の価値を置く
リベラル派には、身代金などは支払わないという姿勢を
粛々と貫く米英日の保守主義の健全さは理解できないだろうから




国家権力にできることなど限られているのですよ。
まして、海外においては。

そして、「国際社会」なるものに実体はなく、
存在するのは各主権国家とその残骸のみ。
畢竟、日本を中心に世界が廻っているわけではない。

この意味でも、

国家権力にできることなど限られているのですよ。
まして、海外においては。



生命の価値は重いのでしょう。けれど、人質の生命同様に、
数多の在留邦人の生命の価値は重くはないのですか?
日本人の人質の価値は1億ドルで、噂によればフランス人や
ドイツ人の人質の価値は数百万ドルだったとか?

この数字にはなんの根拠もないけれど、
普遍的な個人などは存在せず、あくまでも、存在するのは
日本国民でありフランス国民であることは明らかではないでしょうか。


で、こんな反論というか呟きも来るかも

>生命の価値は絶対だから算術や確率で論じるのはそぐわない!

あのー、

個人の尊厳、あるいは、個人の生命の価値が絶対、などとは、
リベラル派のローカルな仲間内でしか通用しない議論ですよ。
しかも、その議論は天賦人権論と社会契約論とともに瓦解ししている。
そう私は考えます。

存在するのは日本国民である人質の個人の尊厳の価値であり、
それは絶対のものではないとも。


いずれにせよ、
日本人の二人の人質が
ご無事であることを祈ります。




・フランスのテロが照射するリベラルの破産と保守主義の健全
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62895197.html

・瓦解する天賦人権論-立憲主義の<脱構築>、あるいは、
<言語ゲーム>としての立憲主義(1)~(9)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/61686136.html

・民主主義--「民主主義」の顕教的意味
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62677500.html

・民主主義--「民主主義」の密教的意味
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/62722758.html






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