英語と書評 de 海馬之玄関

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所得と学力の相関関係と因果関係が投影する<格差論>の傲岸不遜+追記あり 

2023年08月14日 22時54分19秒 | 教育の話題

⤴️ブログ冒頭の画像:記事内容と関係なさそうな「食べ物やお料理さん系」が少なくないことの理由はなんだろう?

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4e03beafbd5b690bed61fda9e978db7a

 

Darwin said, "It is not the strongest of the species that survive, nor the most intelligent but the ones most responsive to change. "

(生き残ってきた種は最も屈強で強靭なものでも、あるいは、如才なく目端のきいたお利口さんでもない。生き残ってきた、そして、これから生き残っていく種は環境の変化に最も上手に適応するものでしょう)

↗️このセンテンスは、ーー内容としては悠久の「進化の歴史」を踏まえている、その上でのーー現在時制であること。要は、述語動詞の時制と関係節内の述語動詞「survive」の法変化に注目してご自分でも訳してみましょう。

英語の従属節-記号表記の試案

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/9ee7fdce2f5e1d256850b930664ea154

「仮定法」という文法用語が意味する述語動詞の変化システムは「仮定法的の表現技法」の枝葉末節の事柄

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/67b08e93a174bc3d0912c66a5d02ef2f

 

 

What were Yumi's last words to her mother?

>Times have really changed.

>Tradition is no longer enough, Mon❗️

>If you don't adapt to the times, you won't survive any more❗️

(時代はあきれるくらい見事に変わっているのよ🐙

伝統だけではもうやっていけませんから❗️

時代の変化に今のように背を向けたままなら最早打つ手なし。はい終了です❗️)

(NHK基礎英語3 2018年9月号 pp.60-61)

 

 

サッカー女子ワールドカップも日本的には終わり、わが家的には

スポーツシーズンは次回のサッカー女子ワールドカップまで閉幕しました。

(オリンピックの女子サッカーの時はちょっと起きる、鴨)

 

ところで日本では高校野球まだやってるみたい。

台風、セミファイナルとか直撃しないですかね?

せっかく、三年間頑張った子達のために台風7号さん、

彼か彼女か性同一性なんたらか知らないけれど、

ここは「人情味」じゃなかった「風情味」出して、

せめて上陸一月くらい大幅延期していただけませんかね?

 

と、スモールトーク終了。そうです❗️

夏です。高校野球も佳境に入りました。

が、なんといっても、高校生にとっては、

 

(≧口≦)ノ・・・夏を制するものが受験を制する🌹

(≧口≦)ノ・・・日々これ決戦🌹

(≧口≦)ノ・・・努力することこそ人生の真善美である🌹

(≧口≦)ノ・・・日々、精力善用🌹

 

合目的的努力あるのみ。だって、「遺伝」等々は今更どうしようもないし。もっとも、「DNA侮り難し」ですけれども。そう、例えば、お父様が少し酒癖が悪くて小学生の頃から北海道の某国立大学の医学部に進学されるまで、晩酌のときのお父様の「🍶べろべろべー🍶」攻撃に悩まされた、福岡県最南端にある高校の同級生の女医さんは、「絶対にお酒を飲む人とは結婚しない❗️」と思っていてそうされた(So she did)のだけれど・・・。娘さんが小学生くらいになると、ご自分が「🍶べろべろべー🍶」し始めて、中学生の頃には娘さんからは「お酒を飲むママ大嫌い❎」と宣言されたらしい。実に、DNA侮り難し。閑話休題。

畢竟、女子サッカーにせよ高校野球にせよ受験にせよDNAというかDNAという言葉で書かれた「遺伝子」の影響を誰しも感じます。而して、誰しもがそう感じるイベントの主催者が朝日新聞だったり、大学合格報道の第一人者が今でも毎日新聞なのはこの国の奇観といえましょう。(*^o^)/\(^-^*)

だって、朝日新聞さんも毎日新聞さんも、日教組さんと並んで今でも「どの子もどの科目でも一番になれる可能性を持っている。そうならないのはこの国の格差の酷さだ❗️」とか言いたげな人達ですから。

というか「ヒトゲノム」から見たら人類の遺伝子を含む「ヒトゲノムワンセット」の個人差は0.1%らしい。あっ、チンパンジーさんでも2%未満、下関のフグさんは40%未満。そうなると、寧ろ、差異の方の「0.1%」の影響力に注目しなきゃと思いませんかね。

百年の時空を超えて「続あしながおじさん」が射貫く嘲笑されるべきリベラルの傲岸不遜

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/3b940e53ceb0beb654232bc2754dac24

いろんな意味で結構根深い日本語の韓国起源説

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/d8a7ec627fab192570817c9c7038e195

いずれにせよ、DNA侮り難し。彼等リベラル派の口にされる「可能性」の意味自体いささか意味不明なのですけれども・・・。でもね、でも、受験指導的・進路指導的には DNAと同じくらい重要なものもある。これこそ書くにはKABUといえども勇気がいるのですが・・・。

あのー、実はですね、実は、あのー、

少なくとも、大学入試程度に関する学力に関しては、

家庭の可処分所得格差などよりも遥かに影響の大きなものがある。

それも「格差」?

しかも、そっちの方が、寧ろ、「その資質を獲得したについては本人に責任もなく、また、その本人の努力によっては挽回不可能な指標」が存在しているということです。それも「格差」?

どういうことか、はい、それは、

①その家庭の所得などとは無関係に、その家庭で読まれている最低水準の書籍が「講談社現代新書」の家庭と、他方、「講談社現代新書」がその家庭が所蔵する最高水準の書籍である家庭とでは、進学・学歴という経路を通じた――階層移動がほぼ生じない場合をも含む!――「社会階層移動のゲーム」に関しては、ぴっかぴっかの1年生として各々の家庭がその子供達を<家庭>から<学校>に送り出した時点ですでにほぼ勝負はついている。

加之、「母-子」関係が家族関係の中心軸である日本の文化環境においては、(大手予備校・大手学習塾の「三者面談データ-進学データ」からも、悲しいくらい赤裸々にシャープな相関係数の数値において、)「母の意向」「母の学歴」と「子の進学実績」は極めて強い有意の相関関係がある。

畢竟、学歴・学校歴に起因する社会階層移動のゲームの様相を考えるとき、親と家庭の所得格差に着目する、以下のような見方(⬇URL記事)は、その有り様の「結果」のみを領収書的に記述する――同ゲームにおいて勝敗を決める「十分条件」についてのみ述べた――ものにすぎない。

・「親が貧しい子」は勉強でどれだけ不利なのか
 http://toyokeizai.net/articles/amp/179582

 

2009年12月13日

子供達の学力は家庭の所得の<関数>である。塾・予備校業界で世過ぎ身過ぎしている者にとっては常識である<事実>が最近人口に膾炙しているようです。そして、日本のGDPに占める教育機関への公的支出の割合はOECD加盟国中最低水準なのだから、「格差の世代間固定化」なるものを回避するためにも国は教育予算を増やすべきだとう言説を頻繁に目にするようになりました。些か旧聞に属しますが、例えば、

●小6正答率、世帯年収で差=学力テストの追加分析-文科省
年収が多い世帯ほど子供の学力も高い傾向にあることが、2008年度の小学6年生を対象にした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を基に行われた文部科学省の委託研究で4日、分かった。学力テストの結果を各家庭の経済力と結び付けて分析したのは初めて。

委託研究では、5政令市にある公立小100校を通じて、6年生約5800人の保護者から家庭環境などのデータを新たに収集。個人名が分からないよう配慮した上で、学力テストの結果と照合した。

学力テストには、国語、算数ともに知識を問うA問題と活用力を試すB問題があるが、世帯年収ごとに子供を分類すると、いずれも200万円未満の平均正答率(%)が最低だった。正答率は年収が多くなるにつれておおむね上昇し、1200万円以上1500万円未満だと200万円未満より20ポイント程度高まった。ただ、1500万円以上では正答率が微減に転じた。(時事通信:2009年8月4日)

●教育への公的支出、日本は下から2番目 OECD調査
日本や欧米など30カ国の教育の現状をデータで紹介する経済協力開発機構(OECD)の「図表でみる教育」が8日公表された。06年の各国の国内総生産(GDP)に占める学校など教育機関への公的支出の割合を比べると、日本は3.3%で、データがある28カ国中、下から2番目だった。 28カ国の平均は4.9%。日本の支出割合はこれまで最下位層で低迷し、28カ国中最下位だった前年より、今回は順位を一つあげたものの、支出割合では3.4%から3.3%に落ちた。 

支出割合が高い国の1位はアイスランドで7.2%、次いでデンマークの6.7%、スウェーデンが6.2%の順。最も低いのはトルコで2.7%だった。 一方、教育支出に占める家計負担の割合は21.8%で、データが比較可能な22カ国中、韓国に次いで高かった。 また、教育環境面で、先生の負担と結びつく児童生徒数をみると、小学校1クラスの平均人数(07年)は日本が28.2人で、OECD平均の21.4人と開きがあった。中学校も1クラス33.2人で、平均の23.9人と大きく差があった。 

教育への公的支出の低さをめぐっては、経済危機で教育費の負担感が増したことを背景に、今回の衆院選で各党が公約にOECDの指標を引用し、改善をうたった。 民主党は、教育への公的支出を「先進国平均(対GDP比5%)以上を目標に引き上げる」「OECD先進国並みの教員配置を目指し、少人数学級を推進する」と掲げた。仮に5%とすると、新たに7、8兆円の財源が必要となる。 文科省の今年度当初予算は約5兆3千億円。(後略、朝日新聞:2009年9月9日)


私は、ここに報じられている事実をもちろん否定する者ではありません。しかし、ここに報じられている事実がそう問題であるとは単純には言えないと考えています。所得による学力格差がそれほど問題かね、と。

私の認識を標語風に言えば、「所得と学力には相関関係はあるが因果関係はない」ということ(よって、厳密には「子供達の学力は家庭の所得の関数ではない」ということ)。そして、私の主張の核心は「学力に価値を置くか否か、学歴に価値を置くか否かは各家庭の<私事>であり、「高学力-高学歴」を求めないのはおかしいとばかりに、家庭の自己決定に任されるべきこの<私事>領域に国家が容喙するのは傲岸不遜である」というものです。以下、敷衍します(尚、GDPに占める日本の教育予算比、および、「因果関係」という表象に関しては下記拙稿をご参照ください)。

・OECD諸国中最低水準の教育に対する日本の公財政支出は問題か 
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-298.html


・教員の質☆「感情ではなくデータ」で語りましょう佐久間亜紀さん
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-299.html

 

⤴️KABUがお借りしている「書庫兼勉強小屋」の1コマ

 

コロナくん問題:責任をとれるのか❗↖というリベラル派からの恫喝の❗無根拠さについて考えてみた🐙

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a10511de32a9dbd76188e747d2ba842d

Leading Indicator マーケティング:

コロナくんの特別扱いの依怙贔屓は「責任逃れ」が本業の官僚がさらす無知蒙昧

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/601311192b6f566d9e5887e30f43be2d

美味しんぼの因果関係-脱原発の背理

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/7ade81c1cfa3fe3ffaf90bf11b2c2a8f

 

 

◆所得と学力の相関関係の露見に動揺する人達
所得と学力の間に強い相関関係があることは、塾・予備校の業界人にとっては周知の事実であるだけでなく、例えば、オックスフォード大学の苅谷剛彦さんが精力的に調査してこられたことです。

而して、苅谷さんの秀作、『大衆教育社会のゆくえ』(中公新書・1995年)が告発しているように、問題はむしろ、現下、この事実が赤裸々になることで衝撃を受けている一群の人達がいることでしょう。蓋し、「子供達はみんなどの科目でも本来100点を取れるポテンシャルがある」という、憲法無効論並の馬鹿げた妄想に骨絡みになることによって、個々の子供達の能力差や適性差を看過してきた「教育を放棄した教師集団=日教組」とその与力の進歩的教育評論家達のことです。

けれども、これまた苅谷さんが前掲書で復元しているように、(イ)高度経済成長が始まるまでの戦後15年程は、左右を問わず、すなわち、旧文部省も日教組もこの事実は承知しており、家庭の所得に左右されない教育制度の構築は日本の教育セクターに携わる者が共通に抱えていた課題でした。

しかし、(ロ)所得配分の不均衡はともかく、高度経済成長の中で漸次、最低ラインにある所得層の所得の最低ラインが向上するにともない(少なくとも表面的には、所得が学力や学歴に決定的な影響を及ぼす現象がフェードアウトして行くとともに)、所得と学力の相関関係は「教育を放棄した教師集団=日教組」の内部では次第に争点ではなくなっていった。否、むしろ、所得と学力の相関関係は、「子供達はみんなどの科目でも本来100点を取れるポテンシャルがある」という<子供幻想>と矛盾する節もあり、半ば意図的に日本社会が解決すべき教育問題のリストから外されていった、と。私はこの苅谷さんの分析は正しいと思います(尚、苅谷さんの立論に関しては下記拙稿をご参照ください)。

・書評☆苅谷剛彦「大衆教育社会のゆくえ」 
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/149f778fcddb7041f43a199bf390fb9e


「背に腹はかえられぬ」ということなのか、所得と学力の相関関係の露見に動揺した「教育を放棄した教師集団=日教組」とその眷族達は、<子供幻想>が抽象化してしまいその説得力が低下するリスクも委細かまわず、現在、昔懐かしい社会主義リアリズムばりの「経済決定論」を振りかざしているようです。すなわち、「子供達はみんなどの科目でも本来100点を取れるポテンシャルがある。しかし、そのポテンシャルが花開くかどうかは教育予算の関数」である、と。上に引用した日教組の眷族筆頭格の朝日新聞の記事は、精一杯、第三者を装ったこの社会主義リアリズムばりの<教育を放棄した教育論>の言説ではないでしょうか。


 

◆所得と学力の相関関係と因果関係
私の基本的な認識、「所得と学力には相関関係はあるが因果関係はない」とはどういうことか。それは、統計的に見れば両者には有意の相関関係が観察されるけれども、個々の子供達の学力を向上させるために必要な教材・教具・教師・情報を「学力の形成要素」と規定した場合、それらの「学力の形成要素」を入手するコストは、最低層の家庭の所得から見ても無視できる程度のものだという認識です。

例えば、全国の高校3年生の中で英語の偏差値がビロー70%(Top30%)に入る英語力をつけるために必要な教材の価格は英和辞書を除けば6000円(中学1年からの6年間ですよぉー!)で収まる。まして、現在、インターネットを通して、あるいは、無料相談の回路を通して、そこそこ妥当な学習ノウハウやリスニングを含めた補助教材はただでどれくらいでも入手できるのです。

 

英単語は2000語も覚えれば充分?⬅そんなわけないだろう❗ (*^o^)/\(^-^*)

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/58dcb4dfa601a3321646ab7d6bcf1029

NHK基礎英語2021: 第一週を聴いてみての評価と感想

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/f1d286f8710360c2356316c778679916

【復刻版】朝日新聞――教員の働き方改革だぁー? 公教育の分割民営化で終わります❗ 

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/1854ef101c6f075b363e5d267e79a819

 

ならば、「子供達はみんなどの科目でも本来100点を取れるポテンシャルがある。しかし、そのポテンシャルが花開くかどうかは教育費の関数」という認識は基本的に間違っている。所得差では説明のつかない子供達の能力差が厳然と存在しているのです。

実際、灘・筑駒・開成・桜蔭・豊島岡等々ではない普通の進学校から
現役で東大理Ⅲに合格する子の多くは、高校3年の夏休みまでに1科目か2科目かは受験水準的にはほとんど手つかずで来ているのに、その1科目か2科目を夏休みからクリスマスまでのどこか2週間程で本番の受験で「致命的なスコア」を取らないですむレベルまでキャッチアップしている。

他方、数学教師歴35年の私の実父の経験と、大手予備校・学習塾での私の統計調査からは、およそ10%の子供は(家庭の所得とは無関係に!)「数と式」の文字式の展開はできるが因数分解は本当の所は理解できていない。微分積分の問題は解けるが数列と整数問題はお手上げ。ましていわんや、新書一冊を与えて、「400字原稿用紙2枚半で要約させる」場合、そこには目も眩まんばかりの能力差が炸裂します

アイドルは科学者である・・・「渡辺麻友」は賢いのか可愛いのか、両方か?

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/1ae6adc4303ebd0c3c14aa40faa2a0e8

百年の時空を超えて「続あしながおじさん」が射貫く嘲笑されるべきリベラルの傲岸不遜

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/3b940e53ceb0beb654232bc2754dac24


けれども、世間には足の速い子も遅い子もいるのと同様、このような能力差は子供達の個性でしょう。別に、足が速いから偉いわけでも、因数分解ができないから駄目な子でもないのであって、私はこのような子供達の<能力差=学力差>が存在することは特に社会が解決を期すべき問題でもないと思うのです。

 




◆<私事>としての学力と学歴
所得と学力には相関関係はあるが因果関係はない。而して、実は、これは計量教育社会学の常識と言えると思いますが、学力と学歴に対して所得よりも遥かに強い相関関係を示すものがある。それは、親の学歴であり、要は、「家庭の教育力」です。就中、母親の学歴と学歴に対する好ましさ(選好:preference
)の意識。これは重回帰分析の結果であり(つまり、親の学歴と家庭の所得の相互の影響を切り離す数学的な操作を経た結果であり)、まず、動かない事実と言ってよい(尚、この計量教育社会学的な認識に関しては、下記拙稿をご参照ください)。


・書評☆吉川徹「学歴分断社会」
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/c105f7e51f3b364922fbe969035c173f


要は、教育、学力、学歴に価値を置く家庭の子供は、たとえ、その家庭が経済的に窮乏化したとしても、チャンスがあれば、自己の学力と学歴を向上させる動機を保持する。逆に、曽祖父の代から職人・自営業者であり、地域コミュニティーの有力者としての人生を誇らしいと感じるような、つまり、学力と学歴に対してそう価値を置かない家庭はいかに高所得であろうが、その親も子供達も学力・学歴を向上させるモティベーションはそう高くないということです。

例えば、私が事務局長を務めていた浅草の神輿同好会の若い衆の中には、日本でも有数の鳶職一族の家庭に生まれて、実家は二部上場企業並の優良企業の下町のお嬢さま、記念受験で早慶上智とも合格したくらい本人も中学・高校で成績最優秀であったにも関わらず、将来、鳶の婿さんを盛り立て自分は小料理屋のママさんになるのが夢で、経験のために高校卒業後は簿記会計の専門学校に通いながら歌舞伎町のホステスさんになった子がいますが、私はそれはそれで自立した素晴らしい人生設計ではないかと今でも思っています。

 

NMB48安田桃寧がなんで選抜に入れるのか?――超絶ビスケット可愛くてかつ賢いからですよ。

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/7d67b6bea24ce46d1dce39b7a50f4284


畢竟、学力に価値を置くか否か、学歴に価値を置くか否かは各家庭の<私事>であり、家庭の自己決定に任されるべきこの<私事>領域に他者や教育評論家、マスコミや国家が容喙するのは傲岸不遜である。而して、所得と学力の間に因果関係を見る者は社会主義の独善に感染している。そう私は考えます。

 

松井玲奈姫:東京消防庁のPRビデオに出演↖「富裕層の課税」より「不要な公務員の削減」が先、鴨。

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/f22bfa525ce125badfcfd8bc2022b6f0

[再掲]コラム:「左翼」て何なの-教職員組合を例にとって

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/40427fd974fca7cde4ddaf33a42ced46

 

   

 

<参考記事>

・防衛省Mag☆MAMOR:特集「英語力を装備する自衛隊」--英語好きにはお薦めだったりする(起)~(結)
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/2377f54478cd51ab00abbce530bf67f6

 ・書評と作品舞台探訪:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/9a399461a7ce6024ff19e828c34ac222

 ・『1分間マネージャー』に1本取られた
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/cf4f7d60f60cd0603892e1ce4a7b18cc

 

・ピグライフは勝れものの「マネージメントスキル開発ツール」かも(上) ~(下)
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/ee74458c5f6769163b91f13e9a13d8f4

・草稿・科挙としての留学の意義と無意味

 https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/3d2bc3378bcef0da078a1b30c9681d79

 ・全国学力テスト結果の非公表には「盗人の三分の理」さえない 
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a715b9011208afc6f22a800a0e088731

 

そして、

 

<アーカイブ>日本再生の鍵は公教育からの日本の解放である

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/0ee5081d43f0c1d637a0075815c5c269

 

 



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