英語と書評 de 海馬之玄関

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TOEIC攻略Tipsのようなもの<Listeningパート編>

2009年12月12日 14時39分54秒 | TOEIC/TOEFLの話題


今回から数回に分けてTOEIC対策のTipsの話をしたいと思います。TOEFLやTOEICの学習相談を受けていると、「英会話はそこそこできるのですが、テストでは得意なはずのリスニングセクションでもなかなか思うようなスコアがでないんです」とか「設問文と選択肢を先読みしているうちに次の音声が流れてきてパニックになっちゃうんです」という相談をよく受けます。このような悩みに対するTipsの紹介。

Tipsと言っても、しかし、手品のような話しがあるわけではありません。設問文と選択肢を早く正確に読むこと、つまり、英文を早く正確に読めることは留学を成功させるためのコンピテンシー(Competency)の基本中の基本。そして、その能力開発のためには、何といっても文法・語彙・語法の基礎体力作りが不可欠だからです。と、予防線を張った上で、早速、Tipsの紹介。

Tips:パート3とパート4に出てくる設問文のパターンを覚える!


TOEICパート3, 4の問題は、「設問文→課題文(流れてくる音声)→選択肢」で構成されていますよね。英語力がない段階で、課題文が聞き取れないのは、正直、いたし方ないとも言えますが、設問文と選択肢が制限時間内に「先読み」できないのは受験技術の拙劣さも原因です(もちろん、最大の原因は、Listeningセクションであるにしても、英文を速く正確に読むための単語と文法力の欠如でしょうけれども)。流れてくる音声のListeningに集中できるためにも、設問文で引っ掛かるのは避けたいですよね。

ということで、TOEICパート3の設問文のパターンを紹介します。尚、この分類は『TOEICテスト新公式問題集』『TOEIC オフィシャルガイド』(Vol.1&Vol.2&Vol.3)ならびにここ2年間16回のTOEIC本試験を実際に受験して得たデータをもとに作ったものです。


◆設問文の分類
会話全体に関する問い(12%)
話者の正体に関する問い(8%)
話者の認識に関する問い(16%)
話者の行動に関する問い(32%)
会話に登場する第三者に関する問い(20%)
会話に登場する事件やイベントに関する問い(12%)

◆設問文の例
会話全体に関する問い
Where is this conversation most likely taking place?
What are the speakers mainly discussing?

話者の正体に関する問い
Most likely what is true of the woman?
Who is the woman?

話者の認識に関する問い
What does the woman suggest the man do?
What problem does the woman mention?

話者の行動に関する問い
What does the woman offer to do for the man?
What did the woman do recently?

会話に登場する第三者に関する問い
What is true of the woman's sister?
Most likely, where is Jack Robinson?

会話に登場する事件やイベントに関する問い
When will the package be shipped?
What will happen in five minutes?

この分類をヒントに設問文のパターン認識を進めてください。Listeningの訓練はしていないのに、2-3問の正解ゲット、得点にすれば10点から15点はスコアアップするはずです。お試しください。



【珈琲タイム:ModelからTOEICの多義語を考える】
パターン認識だけでは退屈なので、(一応)英語学習ブログらしく、パート1とパート2の必須論点、多義語・同義語を取り上げておきます。名づけて、「ModelからTOEICの多義語を考える」です。

まず次の英文を見てください。
"Please model each point of your presentation."

意味わかりましたか? これは、MBA対策用のあるビジネスコミュニケーションのコースを見学していた際に、そこのアメリカ人の講師が述べられた表現です。ポイントはもちろん、"model each point"が理解できたかどうか。

辞書を紐解けば「model」にはいろんな意味がありますよね。

model
名詞:模型・ひな型・原型、(人の)お手本・模範(演技)
   絵画や写真の被写体(=モデル)・ファッションモデル
   自動車や服飾品の年式や型式
   事象を論理的に単純化・形式化にしたもの
形容詞:模型の、模範的な、典型的な
動詞:模型を作る
   他のものを模範にして~を作る
   絵画や写真や小説のモデルをつとめる
   事象を論理的に単純化・形式化して表現する


この"Please model each point of your presentation."の中の"model"はどんな意味で、この英文は何を言っているのか? 実は、この場合の"model"は「図表やイラストを使ってビジュアルに解りやすく説明する」という意味なのです。

ですから、

Please model each point of your presentation. は「プレゼンテーションする際には(その日プレゼンテーションの担当の方は)、主張したい論点や項目ごとに(パワーポイントや図表やイラスト等を使って)ビジュアルに解りやすく説明してください」という意味になります。

そんな"model"の意味なんかどんな辞書にも載っていないぞ! そんな声が全国から寄せられそうですから、念のために例文をもう一つ。これは、ある英会話スクールの教務マニュアルの中の一節。

Model each flash-card as you place it face up on the table.
「フラッシュカードを一枚一枚生徒に見せつつ、(見せ終わったものから順に)カードの表を上にしてテーブルの上に置いてください」 


どんな言語でも多義語や同義語はやっかいです。有名な例では、

We can can what we can’t eat.
(食べきれないものはすべて缶詰にしていいんだよ)。

逆に言えば、多義語や言い換えが可能な同義語をどれくらいカバーできているかは間違いなく英語力のバロメーターの一つ。だからこそと言うべきでしょうか、TOEICのリスニングセクション(特に、パート1とパート2)では多義語や同意語をトラップ(trap:引っ掛けの罠)に使うパターンが確立しています。

最後にTOEICによく出てくる多義語と同義語の例を挙げておきます。
もし、知らないものがあったら、勉強もかねて辞書を引いてくださいね。

典型的な多義語
・table:家具や備品としてのテーブル/表計算ソフトで作ったような数式の表
・plant:植物/工場
・figure:数字/金額/人物
・stock:在庫/株式/(文字通り)木の切り株

典型的な同義語
・automobile/vehicle/car/van
・plant/factory
・stationery/writing materials/
 office tools/implements/equipment
・attire/clothes/costume/
 garment/gear
・stairs/staircase/stairway/steps







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