英語と書評 de 海馬之玄関

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TOEIC攻略Tipsのようなもの<続Listeningパート編>

2009年12月12日 14時48分46秒 | TOEIC/TOEFLの話題


今回もTOEICのTips、Listeningのコツを説明します。留学中の皆さんの中には、「英会話は好きで、授業でもプライベートでもそんなに不自由はしなくなったんだけど、得意のはずのListeningで思うようにスコアが伸びない」という方もおられるかもしれませんね。まして、日本人の英語力の傾向として、どうしてもReadingセクションよりListeningセクションが苦手な方がやはり多い。で、後者の症状の理由と対策は簡単。要は、

「練習不足」

特に、「合理的なトレーニングの不足」です。

前者の症状の方にとっても参考になるように「合理的なTOEICのListeningのトレーニングの方法」についてコメントしたいと思います。

まずは、「英語は一つだけど、英語力を測定するテストにはそれぞれ個性がある」ということを肝に銘じてください。つまり、TOEICならTOEIC用の、TOEFLならTOEFL用の、英検なら英検用の、くどいですが、英会話なら英会話用に工夫したトレーニングをしなければ効率が悪いということです。

「兎追う者は二兎も得ず」
(He who runs after two hares will catch neither.)
 
ということで、精神論というか一般論はこれくらいにして、前回に引き続き、「設問文→課題文→選択肢」というTOEICのListening問題の構造に着目したTipsの残りを紹介しましょう。



<Tips1>設問文と選択肢のパターン認識
TOEICのListening問題は、設問文と課題文と選択肢でできていますよね。つまり、課題文を聞き→設問文を読み/聞き→選択肢から最適なものを選ぶという構造(パート1と2はそれぞれ、「与えられた画像の描写として最も適したものはどれか」「流れてくる音声への応答として最も適当なものはどれか」という全問題共通の「設問文」があると考えましょう。また、パート1と2では、「選択肢」も音声で流れてくると考えるのです)。

さて、正直、課題文の聞き取りは英語力を向上させなければどうしようもありませんが、Listening全パートの設問とパート3と4の選択肢の理解は、(ある程度、英語力と関係なく)パターン認識で上達するのです。

TOEICの問題集で設問文と選択肢だけ集中して読んでみてください(パート1と2も「聞く」のではなくスクリプトを読んでみてください)。「あれ、同じような設問文と選択肢が繰り返し出題されているんだな」というのが分かると思います。

例えば、

パート2では、聞こえてくる設問のパターンは、
Yes/No Question, WHQuestion,付加疑問文, 選択疑問文,
命令文, <will you>や<shall I>の提案型,<・・right?>の確認型
しかないのです。

じゃあ、後は設問文のパターン毎にこれまた課題を絞り込んで(例えば、設問文の文頭と文末の)聞き取りに励めばよい。尚、教材は最初は『TOEIC公式問題集』に限定してもよいと思います。本物に優る教材はありませんし、実際、TOEICのリスニングセクションで400点くらいまでなら公式問題集だけで十分ですから。

It is reasonable, isn't it?
(←これもパート2のパターン♪)



<Tips2>体内時計をつくりましょう♪
設問文と選択肢の先読をするにしても、一番重要なのは「間」です。パート1と2では各問題の間の間隔は約6秒、パート3と4では約8秒。そう決まっています。よって、毎日、ストップウォッチを使って「6秒」と「8秒」の体内時計を作りましょう。

入浴中なんかが効果的(その際はストップウォッチが「防水装置」付きかどうか要確認♪)。そして、その6秒と8秒の間にどれだけ設問や選択肢が読めるかの感覚をこれまた体に覚えさせること。

そんな体内時計なんかすぐにできるものか?

と、そう思っている貴方。人間の能力を馬鹿にしてはいけません、私の教え子の中に、江東区の金属加工職人の方がおられたのですが、彼が言うには、「重さでも歪みでも、時間でも温度でも、人間は訓練すれば市販の検査機器なんかよりずっと精密な感覚が身につきます」とのこと。実際、測定装置をつけて実験してもらった所、その方は、1秒の半分の半分の半分の半分(0.0625~0.125秒)の識別ができる「体内ストップウッチ」を持っておられました。彼が言うには、駆け出しの見習い職人でも2ヵ月もすれば、1秒の半分の半分までは誰でも分かるようになるということですから。

そんな英語力と無関係な邪道じゃないか?

はい。邪道です(笑)。けれど、TOEICやTOEFLという試験は、制限時間内にどれだけ正確にどれだけ多くの「英語で表現された情報」を処理できるかがためされるテスト。而して、その情報処理の能力は必ずしも英語力だけで構成されているわけではないのです。実際、「時間の感覚」はプレゼンの応答にせよ、商談にせよ、英語を使ったビジネスシーンでは、英語力を補うスキルとして機能しますから。ならば、開き直りではなく、白黒はっきり言えば、この邪道は満更英語力と無関係な邪道でもないの、鴨。と、そう私は考えています。

ということで、「理屈はよか!」とにかく体内時計をゲットする。これだけで英語力と関係なく「パニックによる地滑り的連続不正解症候群」は解消できます。入浴中の練習を2週間。必要な器具は防水型ストップウォッチ。お試しください。







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