五輪誘致についても安倍総理の快進撃は止まりませんでした。
文字通り「入神のプレゼンテーション」でIOC委員の心を鷲づかみ! 素晴らしい。
そして、皇室の迫力と貫禄一閃、高円宮妃殿下の圧巻のスピーチ! うっとり。
それに対して、例えば、「途上国にアメ」「原発事故の汚染水から薬物へ争点をそらす」「IOCの心理が新たな市場開拓より、安定に傾いた千載一遇のチャンスを、東京は生かした」(朝日新聞・2013年10月10日)等々、反日リベラルはイソップの「酸っぱい葡萄」よろしく五輪の東京開催決定にケチをつけるのがせいいっぱいの模様。東京オリンピック2020決定からもう大分経つというのに、悔しさが滲み出ている朝日新聞の五輪誘致関連記事を眺めるにつけ私達は日々嬉しさを反芻しています。
ウマウマ(^◇^)
といっても、まさか海馬之玄関ブログが「オリンピックは平和の祭典」とか「政治とスポーツは別」、あるいは、「オリンピックはナショナリズムの対極にある、国家の枠を超えた地球市民的の祝祭」などと露程も考えていないことは、数少ない弊ブログのほとんどの読者の皆様には改めて言うまでもありますまい。けれども、夏の五輪誘致を巡ってはこれまで大阪と名古屋が涙を呑み、なにより、東京さえも前回の<入札>では競り負けたように、それなりに厳しい競争を勝ち抜いて、一応、全国区ならぬ地球規模のイベントの「開催権=興行権」を日本が「ゲット!」できたことは喜ばしい。素直に嬉しい。
ウマウマ(^◇^)
ということで、<五輪>を巡る雑感を記す前にその喜びを反芻すべく、一カ月以上前のものですが「安倍総理が決勝点を好アシスト! それにより2020年のオリンピック開催都市は東京に決定しましたよぉー」と報じた英文記事の紹介。出典は「Abe helps secure 2020 Games for Tokyo」(Reuters;Sep 7 2013)です。ちなみに、2024年以降の夏のオリンピックについては、私達は文句なくイスタンブールを応援したいと思っています。
б(≧◇≦)ノ ・・・頑張ろう、トルコ!
б(≧◇≦)ノ ・・・頑張れ、イスタンブール!
Abe helps secure 2020 Games for Tokyo
Tokyo was awarded the 2020 Olympic Games on Saturday, beating Istanbul in a head-to-head vote after Prime Minister Shinzo Abe delivered a charismatic plea to the IOC, saying Japan's crippled nuclear plant was 'under control'.
The Japanese won by a landslide, 60 votes to Istanbul's 36. Abe, who left early from a Group of 20 summit in Russia to make his pitch at the meeting in Buenos Aires, promised the International Olympic Committee that concerns about the leaking Fukushima nuclear plant 230 km (140 miles) from Tokyo were unfounded.
Fixing the IOC members with a level gaze, he said: "It has never done and will never do any damage to Tokyo. There are no health-related problems until now, and nor will there be in the future -- I make the statement to you in the most emphatic and unequivocal way." ・・・
2020年は東京開催に決定、安倍首相が五輪をたぐり寄せる
土曜日【2013年9月7日】、2020年のオリンピックの東京開催が決まった。IOCに対する安倍晋三首相の入神の招致演説の後に行われた一騎打ちの決選投票でイスタンブールを降しての開催権獲得。演説の中で安倍首相は、事故処理に悪戦苦闘中ではあるものの日本の件の原子力発電所は「制御されている状態」にあると述べた。
日本の勝利は、イスタンブールを60対36で破る地滑り的なものだった。IOC総会で一席ぶつべく、ロシアで行われていたG20会議を早めに切り上げ、飛んでイスタンブールじゃなかったブエノスアイレスに飛んだ安倍首相は、国際オリンピック委員会に対して、東京から230キロ(160マイル)離れた福島の原子力発電所、そこで惹起している放射性物質を含んだ汚染水漏れを巡る懸念は根拠のないものだ、と力強く語った。
落ちついた穏やかな眼差しをIOCメンバー個々に注ぎつつ、安倍首相は「汚染水漏れを起こしている福島の原子力発電所によって今まで東京に実害が及んだことはなく、今後もそのようなことはあり得ません。事故を起こした原子力発電所に関してこれまで健康被害は一切惹起していませんし、これからもそのようなことはあり得ないのであります」、と語りかけた。・・・
Tokyo won the right to stage the sporting extravaganza for the second time, having hosted in 1964 when the Games first went to Asia. ・・・
For Istanbul it was a fifth unsuccessful bid in the last six votes to host a summer Olympics.
They had pitched their bid on the appeal of a new region for the Games and as a vehicle to help peace in the Middle East, but the conflict in neighbouring Syria came and recent anti-government demonstrations in Turkey overshadowed the bid. ・・・
スポーツのこの巨大イベントの胴元役を東京が務めるのは、オリンピックが始めてアジアで開催された1964年以来二度目のこと。・・・
イスタンブールにとっては、今回の投票は夏のオリンピック開催地を決める最近6回の選考で5回目の敗退だった。
オリンピックが今まで開催されたことのない五輪にとっての新天地での開催、中東和平への貢献が期待できること。これらをイスタンブールはアピールしてきたのだけれども、隣接するシリアで紛争が惹起したこと、加之、最近起こったトルコ国内の反政府デモがオリンピックのイスタンブール招致にマイナスに作用した。・・・
IOC vice-president and presidential candidate Thomas Bach described the decision as new versus old.
"I think it is an election between a traditional candidature and new grounds, and today it was the traditional candidature that won," he told Reuters. ・・・
Madrid, which had pitched a safe, affordable, "sensible" bid had been earlier eliminated first in a secret vote by IOC members on a head to head with Istanbul after the two cities were tied in second place after the initial vote. Madrid's attempt to host 2020 had been a third consecutive bid. ・・・
IOC副会長にして次期会長候補のThomas Bach氏は今回の開催地選考を新旧対抗戦と評する。
「伝統的な開催候補地と五輪が今後具現すべき新基軸を提案した開催地候補との間の決選投票だった。そして、今回に関しては伝統的な開催候補が勝利した」。Reutersのインタビューに対してBach氏はそう感想を口にした。・・・
マドリッドは最初の投票でイスタンブールと同着の2位につけたものの、決選投票進出を賭けたIOCメンバーによる秘密投票による一騎打ちでイスタンブールに敗れた。マドリッドは、安全で(ゲストとホスト双方に)使い勝手のよい、そして、「清濁を合わせ呑んできたオリンピック文化との馴染み深さ」をアピールしたのだけれども。ことほど左様に、2020年のオリンピック開催を目指した今回、マドリッドは三回連続の敗退を喫したのだ。・・・
The victory is expected to boost Abe's popularity, and could potentially spur his signature pro-growth policies for the world's third-biggest economy.
A successful Tokyo bid should boost confidence -- a key ingredient of Abe's economic success so far -- and bring real gains in terms of construction and tourism to the nation.
The next summer Olympics will be hosted by Rio de Janeiro in 2016. The preparations for that Games have been plagued by delays and complications, and a decision for Tokyo 2020 is a return to safer waters for the Olympic movement.
今般の勝利は安倍首相の支持率を引き上げるものとなろう。而して、今回の勝利は、世界第3位のこの経済大国を更に成長させようという、安倍首相が掲げる経済政策の進行を加速させるかもしれない。
東京の五輪招致成功は--安倍首相の経済政策の成否を決める現在時点での主な要素--自信を日本が取り戻すことに寄与するに違いない。そして、国内の建設と海外からの観光を通して実際の経済効果も小さくはあるまい。
次の夏のオリンピックは2016年、胴元はリオデジャネイロ。その準備は遅れ混迷の度を深めている。畢竟、東京オリンピック2020という今回の決定は、オリンピックムーブメントがより安全で安心な水域に回帰しようとする動きの一つと言えるかもしれない。
(Reuters記事紹介終了)
★資料:ブエノスアイレスでの日本のプレゼンテイション
http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/07/olympic_candidate_tokyo_presentation_n_3886260.html#slide=more316012
<続く>