この小説は加賀恭一郎シリーズの第2作になる。第1作の『卒業』は、加賀が大学を卒業する少し前の時期に高校時代からの仲間で同じ大学に通う一人が殺害されるという事件が発生する。学生の加賀が犯人の解明のために推理をするというストーリーである。大学卒業後に加賀は教師の道を選択する意思を示していたと思う。この第2作は、東京で刑事になっている加賀として登場する。たまたまこのシリーズの『新参者』と『麒麟の翼』を先に読んだ中で、一旦学校の先生になり、そして警察官に転じたという記述があった。なぜ教師の道を断念して警察官に転じたのか、にひとつの関心を抱いた。しかし第2作ではあまり触れられていない。
刑事としての加賀が登場し、その真価を発揮するのがこの第2作である。ここから警察小説としての加賀シリーズが始まる。
4月10日日曜日、東京都練馬区東大泉の高柳バレエ団事務所内で殺人事件が発生する。読後印象としてこの小説の興味深いところは、密室殺人事件のアナロジーでいえば、高柳バレエ団というある種の閉ざされた人間関係における殺人事件という点にある。バレエ団のダンサーは公演で役を得る為に、日々訓練に明け暮れ、肉体のプロポーションを維持し、公演の出演が決まればその練習に邁進するということで精一杯にならざえるをえないという。舞台出演のためには日常のダイエットと鍛錬が不可欠であり、人間関係はバレエ団内で親密さが増す。その一方で、外の世界との付き合いは少なくなり、外部社会との人間関係は自ずと希薄になる環境のようである。つまり、周囲の人々とはある種切り離されている世界、人間関係の密室的日常空間の存在といえる。
その事務所に、濃いグレーのブルゾンに、黒のパンツという服装で、身長は175cm、中肉中背の体形の男が事務所の窓から侵入したという。だがその男は青銅製の花瓶が凶器で1回の打撃を側頭葉に受け、そこが陥没して死に至ったのだ。その花瓶を凶器として振ったのは斎藤葉瑠子だという。バレー団の主催者である高柳静子とバレエ・マスターであり、振付師・演出家である梶田康成が外から事務所に戻ってきて、額から血をながしている知らない男と葉瑠子が倒れているのを発見した。高柳・梶田の二人と一緒だった葉瑠子は一足先に事務所に戻っていたのだ。事務所に入った強盗に葉瑠子が遭遇し、青銅製花瓶で殺してしまったらしいのだ。恐怖からの行為は正当防衛と判断できるのか?
小説の冒頭は、梶田から浅岡未緒に「葉瑠子が人を殺した」という電話連絡が入るシーンから始まる。未緒に事務所に来て欲しいという。葉瑠子と未緒は幼馴染みで、静岡の出身であり、共にダンサーになることを目指し、上京し高校に入学するとともに高柳バレエ学校に入った仲である。二人は高校在学中に正式団員になった。いつも一緒で、いつもライバルという関係でもある。そして、二人はマンションで同居している関係にある。
未緒が事務所に駆けつけたとき、加賀も到着したので、一緒に事務所に入る形になった。加賀はその夜、帰路の途中になることから未緒をマンションまで送ることを引きうけ、未緒との間でバレーのことや葉瑠子からみの話をするきっかけができる。
葉瑠子は一旦、被疑者として石神井警察署に逮捕勾留されることになる。
事件発生の3日後に男の身元が判明する。宮本清美という女性が恋人が行方不明だと埼玉県警に捜索願いを出したことが契機で、写真を見せられ、石神井署に安置されていた遺体を確認したことから判明したのである。被害者は風間利之、25歳。地方の美大を卒業後、アルバイトをしながら絵の勉強を続けていたという。宮本清美は短大を出て役者を目指す自称フリーアルバイターである。清美の話では、風間は2年前に絵の勉強でニューヨークに渡り、1年間ほど絵の勉強で滞在し、その後帰国。再渡航を目指し金を貯めていたという。そして問題の事件があった日は、念願のニューヨークに再渡航する2日前で、ひと月ほどの予定を立てていたという。清美によると風間は渡航・滞在のために200万くらいの貯金はあったはずで、バレエには全く関心を持っていなかったという。清美は役者志望なのでバレエの勉強もしたが、風間とバレエの話をしたことはないという。
だが、捜査員の徹底調査で、風間の部屋の机の引き出しからは、昨年の3月1日午後6時公演の「白鳥の湖」の切符が残されているのが発見されたのである。その主催は高柳バレエ団だった。
風間が本当にバレエに興味がなかったのか? 事務所の窓から侵入したのは物的証拠から明らかだが、強盗に入るという必然性があったのか? 渡航準備を整え、それなりの金も準備していた風間が、なぜ高柳バレエ団の事務所に行ったのか?
侵入した強盗と思える男に恐怖を感じ、とっさに花瓶を使い、葉瑠子が防衛したという状況は事実なのか?
バレエ団側の人々からすれば、正当防衛に決まっているんだから、斎藤葉瑠子さんを早く開放させてあげて、と不審な思いが高まる。
警察側の着実な捜査からは、高柳バレエ団と風間の接点は見つけられない。
風間の人物評価は、高校時代の担任教師が「正義感の強い子」と評し、大学時代の友人や教授も同様の話が聴取されているという。
高柳バレエ団は、『眠りの森の美女』の公演の準備の最終段階にあった。本式舞台稽古が開始された日、客席からいつもの通り手厳しく指示を発する梶田の様子がおかしくなるという事態に皆が気づく。客席の方から舞台の具合をチェックしていた照明担当者が梶田の体を起こすと死んでいた。その後調査で梶田は他殺だとわかる。高柳バレエ団関係者しかいない劇場内での殺人事件の発生である。
風間の死と梶田の死に、どこかで何かの繋がりがあるのか?
当然の事ながら、風間がニューヨークに滞在した期間に、梶田あるいは高柳バレエ団との接点がないかという捜査も展開されていく。
このストーリーの展開で印象深い点がいくつかある。
1. バレエ団の日常でのトレーニングがどのように行われているか。ダンサーがどういう気持ちで日々トレーニングし、舞台の頂点に立つかという思いを抱いているか。バレエ団がどのように運営されているか。公演を迎えるまでのプロセスがどういうものか。
バレー団の日常環境がこの小説の基盤として描かれていて、興味深い。
2. 風間と高柳バレエ団の人間が何を接点として結びついていったのか。それが少しずつ解明されていく紆余曲折がじつに巧みである。風間の好意的行動が死を引き寄せたともいえるが、それは風間が見た1枚の絵にあるという因縁が印象深い。
3. 斎藤葉瑠子の行動が自分の負い目を背景にして、バレエ団の閉ざされた濃密な人間関係と公演の舞台を完成させるための主体的な選択だったということ。
4. 梶田の殺害の原因が風間が被害者になったことどのように絡んでいくのかというその関係性の組み立て方が非常に巧妙であり、おもしろい。
そして、第1章の最初のセクションにさりげなく書き込まれた事実が、スト-リー展開の中では意識の外に消えて行くが、それが重要な判断根拠に浮上してくるという組み立て方は印象深い。
5. ストーリーの最終ステージで加賀が父親に「だから俺は、その人を守ってやりたいと思う。俺しか守ってやれないから」と語る文脈が出てくる。
そして、この小説は、次の2行で終わる。
「君が好きだから」
加賀は未緒の新体を強く抱きしめた。
加賀恭一郎の人間性をストレートに感じさせるところが、実に印象深い。
他の作品でも言えることだろうが、この警察小説の推理を読み終えて、改めてスキャン読みをしていくと、最初に読んでいたフレーズの意味合いの受け止め方が変化してくる箇所がある。ストレートに文理的な解釈で読んだニュアンスとは異なる色合いの読み込み方ができるのである。それが、もともと著者の意図にあったかどうかはしらない。一つのフレーズの意味が重層的に解釈できることで広がりをみせるというのはおもしろい。二度味わえる読ませどころを持っている。
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2013年03月21日 15:02 発信地:モスクワ/ロシア :「AFP BB NEWS」
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ふと手に取った作品から私の読書領域の対象に加わってきました。
次の本をまずは読み継いできました。お読みいただけるとうれしいです。
『卒業』 講談社文庫
『新参者』 講談社
『麒麟の翼』 講談社
『プラチナデータ』 幻冬舎
『マスカレード・ホテル』 集英社
刑事としての加賀が登場し、その真価を発揮するのがこの第2作である。ここから警察小説としての加賀シリーズが始まる。
4月10日日曜日、東京都練馬区東大泉の高柳バレエ団事務所内で殺人事件が発生する。読後印象としてこの小説の興味深いところは、密室殺人事件のアナロジーでいえば、高柳バレエ団というある種の閉ざされた人間関係における殺人事件という点にある。バレエ団のダンサーは公演で役を得る為に、日々訓練に明け暮れ、肉体のプロポーションを維持し、公演の出演が決まればその練習に邁進するということで精一杯にならざえるをえないという。舞台出演のためには日常のダイエットと鍛錬が不可欠であり、人間関係はバレエ団内で親密さが増す。その一方で、外の世界との付き合いは少なくなり、外部社会との人間関係は自ずと希薄になる環境のようである。つまり、周囲の人々とはある種切り離されている世界、人間関係の密室的日常空間の存在といえる。
その事務所に、濃いグレーのブルゾンに、黒のパンツという服装で、身長は175cm、中肉中背の体形の男が事務所の窓から侵入したという。だがその男は青銅製の花瓶が凶器で1回の打撃を側頭葉に受け、そこが陥没して死に至ったのだ。その花瓶を凶器として振ったのは斎藤葉瑠子だという。バレー団の主催者である高柳静子とバレエ・マスターであり、振付師・演出家である梶田康成が外から事務所に戻ってきて、額から血をながしている知らない男と葉瑠子が倒れているのを発見した。高柳・梶田の二人と一緒だった葉瑠子は一足先に事務所に戻っていたのだ。事務所に入った強盗に葉瑠子が遭遇し、青銅製花瓶で殺してしまったらしいのだ。恐怖からの行為は正当防衛と判断できるのか?
小説の冒頭は、梶田から浅岡未緒に「葉瑠子が人を殺した」という電話連絡が入るシーンから始まる。未緒に事務所に来て欲しいという。葉瑠子と未緒は幼馴染みで、静岡の出身であり、共にダンサーになることを目指し、上京し高校に入学するとともに高柳バレエ学校に入った仲である。二人は高校在学中に正式団員になった。いつも一緒で、いつもライバルという関係でもある。そして、二人はマンションで同居している関係にある。
未緒が事務所に駆けつけたとき、加賀も到着したので、一緒に事務所に入る形になった。加賀はその夜、帰路の途中になることから未緒をマンションまで送ることを引きうけ、未緒との間でバレーのことや葉瑠子からみの話をするきっかけができる。
葉瑠子は一旦、被疑者として石神井警察署に逮捕勾留されることになる。
事件発生の3日後に男の身元が判明する。宮本清美という女性が恋人が行方不明だと埼玉県警に捜索願いを出したことが契機で、写真を見せられ、石神井署に安置されていた遺体を確認したことから判明したのである。被害者は風間利之、25歳。地方の美大を卒業後、アルバイトをしながら絵の勉強を続けていたという。宮本清美は短大を出て役者を目指す自称フリーアルバイターである。清美の話では、風間は2年前に絵の勉強でニューヨークに渡り、1年間ほど絵の勉強で滞在し、その後帰国。再渡航を目指し金を貯めていたという。そして問題の事件があった日は、念願のニューヨークに再渡航する2日前で、ひと月ほどの予定を立てていたという。清美によると風間は渡航・滞在のために200万くらいの貯金はあったはずで、バレエには全く関心を持っていなかったという。清美は役者志望なのでバレエの勉強もしたが、風間とバレエの話をしたことはないという。
だが、捜査員の徹底調査で、風間の部屋の机の引き出しからは、昨年の3月1日午後6時公演の「白鳥の湖」の切符が残されているのが発見されたのである。その主催は高柳バレエ団だった。
風間が本当にバレエに興味がなかったのか? 事務所の窓から侵入したのは物的証拠から明らかだが、強盗に入るという必然性があったのか? 渡航準備を整え、それなりの金も準備していた風間が、なぜ高柳バレエ団の事務所に行ったのか?
侵入した強盗と思える男に恐怖を感じ、とっさに花瓶を使い、葉瑠子が防衛したという状況は事実なのか?
バレエ団側の人々からすれば、正当防衛に決まっているんだから、斎藤葉瑠子さんを早く開放させてあげて、と不審な思いが高まる。
警察側の着実な捜査からは、高柳バレエ団と風間の接点は見つけられない。
風間の人物評価は、高校時代の担任教師が「正義感の強い子」と評し、大学時代の友人や教授も同様の話が聴取されているという。
高柳バレエ団は、『眠りの森の美女』の公演の準備の最終段階にあった。本式舞台稽古が開始された日、客席からいつもの通り手厳しく指示を発する梶田の様子がおかしくなるという事態に皆が気づく。客席の方から舞台の具合をチェックしていた照明担当者が梶田の体を起こすと死んでいた。その後調査で梶田は他殺だとわかる。高柳バレエ団関係者しかいない劇場内での殺人事件の発生である。
風間の死と梶田の死に、どこかで何かの繋がりがあるのか?
当然の事ながら、風間がニューヨークに滞在した期間に、梶田あるいは高柳バレエ団との接点がないかという捜査も展開されていく。
このストーリーの展開で印象深い点がいくつかある。
1. バレエ団の日常でのトレーニングがどのように行われているか。ダンサーがどういう気持ちで日々トレーニングし、舞台の頂点に立つかという思いを抱いているか。バレエ団がどのように運営されているか。公演を迎えるまでのプロセスがどういうものか。
バレー団の日常環境がこの小説の基盤として描かれていて、興味深い。
2. 風間と高柳バレエ団の人間が何を接点として結びついていったのか。それが少しずつ解明されていく紆余曲折がじつに巧みである。風間の好意的行動が死を引き寄せたともいえるが、それは風間が見た1枚の絵にあるという因縁が印象深い。
3. 斎藤葉瑠子の行動が自分の負い目を背景にして、バレエ団の閉ざされた濃密な人間関係と公演の舞台を完成させるための主体的な選択だったということ。
4. 梶田の殺害の原因が風間が被害者になったことどのように絡んでいくのかというその関係性の組み立て方が非常に巧妙であり、おもしろい。
そして、第1章の最初のセクションにさりげなく書き込まれた事実が、スト-リー展開の中では意識の外に消えて行くが、それが重要な判断根拠に浮上してくるという組み立て方は印象深い。
5. ストーリーの最終ステージで加賀が父親に「だから俺は、その人を守ってやりたいと思う。俺しか守ってやれないから」と語る文脈が出てくる。
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「君が好きだから」
加賀は未緒の新体を強く抱きしめた。
加賀恭一郎の人間性をストレートに感じさせるところが、実に印象深い。
他の作品でも言えることだろうが、この警察小説の推理を読み終えて、改めてスキャン読みをしていくと、最初に読んでいたフレーズの意味合いの受け止め方が変化してくる箇所がある。ストレートに文理的な解釈で読んだニュアンスとは異なる色合いの読み込み方ができるのである。それが、もともと著者の意図にあったかどうかはしらない。一つのフレーズの意味が重層的に解釈できることで広がりをみせるというのはおもしろい。二度味わえる読ませどころを持っている。
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ふと手に取った作品から私の読書領域の対象に加わってきました。
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『卒業』 講談社文庫
『新参者』 講談社
『麒麟の翼』 講談社
『プラチナデータ』 幻冬舎
『マスカレード・ホテル』 集英社
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