平日の行動は、ある程度パターン化されていて、それは私ばかりでも
なさそうだ。 朝目覚めて、お茶を一服飲み、弁当を作って、朝飯を食べ、
ゴミを捨てて、シャワーを浴び、歯を磨いてから、概ね同じ時間に家を出る。
すると、駅に到着するのもほぼ同じ時間であり、乗り込む電車も、車両も
概ね同じである。
必然的に、電車を待つホームに並ぶ人の顔ぶれも、常連化し、挨拶を交わす
ほどまでにはなれないが、なんとなく連帯感を感じたりする。
そんな中、このところ気になる人物がいる。 似ているのだ。
それは、遙か昔、そう私がまだ初々しい中学生の頃、同じ卓球部にいた
「内藤くん」に。 さほど仲が良かったというわけでもないが、別に嫌いな
存在でもなく、どちらかといえば、その時期はよく遊んだ方ではないだろうか。
中学を卒業してからの足取りは知らないし、それ以来会ったことも噂に聞いた
こともなかった。
でも、よく似ている。 もしかすると、相手もそう思っていたりするのかも
しれない。彼だろうか。本物なのだろうか。
こればかりは、聞いてみるしかないだろう。 でも違っていたら恥ずかしいし、
基本的に毎朝のように顔を合わせるわけだから、気まずくもなる。
とりあえず、面倒なので、その人物を「内藤くん」と名付けた。
心の中で「おはよう 内藤くん」と。
内藤くん、今朝はコートの襟が立っていたよ。
なさそうだ。 朝目覚めて、お茶を一服飲み、弁当を作って、朝飯を食べ、
ゴミを捨てて、シャワーを浴び、歯を磨いてから、概ね同じ時間に家を出る。
すると、駅に到着するのもほぼ同じ時間であり、乗り込む電車も、車両も
概ね同じである。
必然的に、電車を待つホームに並ぶ人の顔ぶれも、常連化し、挨拶を交わす
ほどまでにはなれないが、なんとなく連帯感を感じたりする。
そんな中、このところ気になる人物がいる。 似ているのだ。
それは、遙か昔、そう私がまだ初々しい中学生の頃、同じ卓球部にいた
「内藤くん」に。 さほど仲が良かったというわけでもないが、別に嫌いな
存在でもなく、どちらかといえば、その時期はよく遊んだ方ではないだろうか。
中学を卒業してからの足取りは知らないし、それ以来会ったことも噂に聞いた
こともなかった。
でも、よく似ている。 もしかすると、相手もそう思っていたりするのかも
しれない。彼だろうか。本物なのだろうか。
こればかりは、聞いてみるしかないだろう。 でも違っていたら恥ずかしいし、
基本的に毎朝のように顔を合わせるわけだから、気まずくもなる。
とりあえず、面倒なので、その人物を「内藤くん」と名付けた。
心の中で「おはよう 内藤くん」と。
内藤くん、今朝はコートの襟が立っていたよ。