蜩ノ記 葉室麟作
「蛍草」が良かったので、作者の本を読んで見ようと思い図書館へ行った。題名に惹かれ「蜩ノ記」を手にした。主人公を取り巻く人々が清楚で温かく、ハラハラ、ワクワクしながら読み終えた。幽閉された境遇での淡々と生きる武士、その母と子供達、その村の百姓達が自分たちの身の丈で生きている。にもかかわらず、苦難を住民に貸せる悪行役人たち。悲しい結末も待っていたが、希望もあり穏やかな気持ちで本を閉じた。
文中の中に心惹かれる言葉に出会った。
「ひととしての縁とは」と主人公が女人に訪ねた。女人は答えた。
「すべての人が縁によって結ばれているわけではございません。縁を結ばれるとは、生きていくうえで、支えになるということかと思います」と。
律
今年秋の県展に出品する作品の下絵が完成した。題名は「律」。これから染色作業に入る。織り始めるのは6月頃と考えているが、心晴れ晴れで取り組みたいので、終息を只只祈っている。
下絵 原寸
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