鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【受贈】 東昇『近世の村と地域情報』(吉川弘文館、2016年3月)

2016年03月22日 13時03分58秒 | いち研究者としての日記

京都府立大学文学部准教授の東昇先生より、標記の単著(全265頁、定価11,000円+税)を1冊、贈っていただきました。ありがとうございます。

東先生は、私と同じく愛媛県のご出身で、しかも、同じく日本近世の地域社会をめぐる情報を研究テーマにされています。

ただ、当時の地域社会と情報との関係について、私の場合、他地域から情報を入手する行為自体に本質があるというのに対し、東先生の場合は、自地域で得た情報のなかから暮らしに役立つものを「地域情報」として活用し継承したことに本質を求める立場と、研究の視点は異なっています。しかし、それだけに、東先生の研究手法や考え方には普段から多くの刺激をいただいております。

このたび出版された単著は、東先生のメインフィールドの1つ、近世前期より熊本藩領だった肥後国天草郡に残る行政関係の史料を分析してきた成果をまとめたものです。

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