標記の記事を掲載する地方史研究協議会『地方史研究』第404号(第70巻2号)が完成して発行されました。
「オランダ別段風説書」とは、海外情報に関し、アヘン戦争が勃発した天保11年(1840)より安政年間(1854~1859)にかけて、オランダ植民地バタヴィア(現インドネシアの首都ジャカルタ)政庁で作成し江戸幕府に提出された書物です。国内に残存するその写本を、グループを組んで調査し研究した成果を著す標記の新刊(吉川弘文館、2019年)について、構成と注目点を簡潔な文章で述べました。
昨年、この研究グループの一員である佐藤隆一先生より、自身の執筆部分の抜刷を私にもお贈りいただいておりました。今回の『地方史研究』への投稿は、そのことに対するお礼も兼ねております。