学会委員の仕事でもお世話になっている岩橋清美先生より、標記の展示パンフレット(A4判全7頁)を1冊、私にも贈ってくださりました。ありがとうございます。
企画展は、標記の博物館で令和5年(2023)4月1日~5月14日に催されたものであり、岩橋先生は、パンフレットで第2章「近世―土御門家の彗星観測―」と第3章「天文に魅せられた人々」との執筆を担当しています。岩橋先生の仕事は、1つの天体現象につき、土御門家という代々主に天文道を仕事としてきた公家ばかりにとどまらずさまざまな階層の記録をはば広く集めていくことで、当時階層ごとのリテラシーや受けとめ方を見とおしていくものです。もちろん、同じ社会階層のなかでもリテラシーの差異はあるでしょうから、1つの古文書史料だけでただちに全体像を見とおすまでには至りません。しかし、それを少しでも実現すべく、将来全国的に史料を蓄積させていく重要な道筋をつけるものと考えます。