翡翠の奥に燃え上がるような紅蓮の炎を滾らせている。それはウズミをも圧倒していた。
「『パンクロニウム』とは…?」
「筋弛緩剤の一種ですが、濃度によっては大変危険なものです。海外では死刑執行の際の薬物として使用されていて、現時点でこの国には流通していません。そしてこのアンプル1瓶の含量は場合によっては心臓麻痺を起こしかねない、危険な量です。」
ウズミの問いにニコルが答える。そしてイザークもそれに加わる。
「いわゆる海外からの持ち込みはできない。唯一出来るのは病院や製薬会社で薬物取り扱いの許可のある人間に限られる。その人物との取引を調べた結果、お前の屋敷の人間が製薬会社に出入りして持ち込んでいたようだな。」
更にイザークが手札を加える。だがユウナは怒鳴り返した。
「だからなぜそれが『僕のしたこと』になるんだ!?お前らの言っているのは、僕じゃなくて屋敷の人間だったら誰でもできることじゃないか!僕がやったっていう証拠はあるのか!?そのアンプルや注射器に僕の指紋でも残っていたのか!?どうだ、答えてみろよ!」
必死に最後の抵抗で口調荒く怒鳴ってみせるユウナ。イザークの表情は変わらぬまま、呟くように吐き捨てた。
「いや、指紋は残っていなかった。見事なまでに何も残されていなかった。」
それを聞き、ユウナが口角を上げて、高らかに笑いあげる。
「あ、あは、アハハハ! ほら、見てみろ!僕がやったって証拠はどこにも―――」
「だからおかしいんだ。」
「は…?」
その笑いを止めたのは、深い怒気を含んだアスランの低い声。その冷たさに、ユウナの笑いが凍り付く。
―――続きはこちらから。
***
いつもの週末小説UPいたしました。よろしければお目汚しですが是非に。
このアスランとカガリの仕草は、運命でキララクが見せてくれたアレです。
キララクはみんなが知らない事の運びを、二人だけで余裕でやって見せてくれて、そういうところが視聴者には「神格化」みたいに見られていたんですが、アスカガでもやってみたくなったので妄想の産物で書きました。
ただちゃんとつじつまの合う、理論的な計画とともに二人が相当の決心と苦労を重ねてやってきた結果にしたかったです。視聴者(読者)がわからなくって、いきなり突拍子もない事をすると、凄い事をやってくれているんですが、どこか納得しがたいものがあります。それを踏まえて読んでいただけると嬉しい限りです。あくまで同人レベルでの話ですけれどね。
さて、話は飛んで、春アニメの最終回もそろそろ大詰め。
こっちは⑧として、別でUPして感想を書きました。
今夜からまた大量の新番組が・・・チェック大事(笑)
「『パンクロニウム』とは…?」
「筋弛緩剤の一種ですが、濃度によっては大変危険なものです。海外では死刑執行の際の薬物として使用されていて、現時点でこの国には流通していません。そしてこのアンプル1瓶の含量は場合によっては心臓麻痺を起こしかねない、危険な量です。」
ウズミの問いにニコルが答える。そしてイザークもそれに加わる。
「いわゆる海外からの持ち込みはできない。唯一出来るのは病院や製薬会社で薬物取り扱いの許可のある人間に限られる。その人物との取引を調べた結果、お前の屋敷の人間が製薬会社に出入りして持ち込んでいたようだな。」
更にイザークが手札を加える。だがユウナは怒鳴り返した。
「だからなぜそれが『僕のしたこと』になるんだ!?お前らの言っているのは、僕じゃなくて屋敷の人間だったら誰でもできることじゃないか!僕がやったっていう証拠はあるのか!?そのアンプルや注射器に僕の指紋でも残っていたのか!?どうだ、答えてみろよ!」
必死に最後の抵抗で口調荒く怒鳴ってみせるユウナ。イザークの表情は変わらぬまま、呟くように吐き捨てた。
「いや、指紋は残っていなかった。見事なまでに何も残されていなかった。」
それを聞き、ユウナが口角を上げて、高らかに笑いあげる。
「あ、あは、アハハハ! ほら、見てみろ!僕がやったって証拠はどこにも―――」
「だからおかしいんだ。」
「は…?」
その笑いを止めたのは、深い怒気を含んだアスランの低い声。その冷たさに、ユウナの笑いが凍り付く。
―――続きはこちらから。
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いつもの週末小説UPいたしました。よろしければお目汚しですが是非に。
このアスランとカガリの仕草は、運命でキララクが見せてくれたアレです。
キララクはみんなが知らない事の運びを、二人だけで余裕でやって見せてくれて、そういうところが視聴者には「神格化」みたいに見られていたんですが、アスカガでもやってみたくなったので妄想の産物で書きました。
ただちゃんとつじつまの合う、理論的な計画とともに二人が相当の決心と苦労を重ねてやってきた結果にしたかったです。視聴者(読者)がわからなくって、いきなり突拍子もない事をすると、凄い事をやってくれているんですが、どこか納得しがたいものがあります。それを踏まえて読んでいただけると嬉しい限りです。あくまで同人レベルでの話ですけれどね。
さて、話は飛んで、春アニメの最終回もそろそろ大詰め。
こっちは⑧として、別でUPして感想を書きました。
今夜からまた大量の新番組が・・・チェック大事(笑)