<まもなく当シャトルは大気圏内に突入いたします。>
アナウンスと共に、瞬く星空を映していたアクリルの窓に耐熱シャッターが下ろされた。
「ラクス、ここまで来て言うのもなんだけどさ、本当にいいの?」
隣でやや不安げなアメジストの瞳が心配そうに揺れている。
すっかり絵になったZAFTの白の士官服。最初にそれに身を包んだ彼は、どことなく奥手でおよそ士官らしくない面持ちだった。
―――最強のコーディネーター―――
同じコーディネーターの中でも群を抜く力を与えられた彼に、嫉妬の視線を浴びせた者も少なくはない。ナチュラルがコーディネーターに向けたあの視線と同じように。
しかし、彼はすぐさま実力で周りを納得させた。相変わらず低姿勢なことをジュール隊長に叱責されているが、彼はキョトンとしたままだった。
「フフフ・・・」
思わず笑いを零してしまう。
「どうしたの?」
(折角心配してくれているのに、笑ったりしたら失礼ですわね。)
優しい笑みは残したまま、ラクスはキラに囁く。
「何でもありませんわ、キラ。ちょっと昔を思い出したものですから。」
「それと今の僕の心配と、何か関係あるの?」
「いいえ、・・・ともかく御心配には及びませんわ。私に何かあったとしても、私はプラントの議長ではありません。あくまで「アドバイザー」という役割ですもの。むしろ防衛の要であるキラを私のわがままで地球までお付き合いさせてしまって…私は・・・」
少し俯けば、彼の眉がさらに不安げに下がる。なので
「嬉しいですわ♥ キラとこうして二人でデートできますし♪」
「そんな・・・仮にもこれから向かうのは、かつての敵陣だよ?『地球連合軍事機構』―――幾ら今国連はオーブとの協力体制で、ある意味お目付け役に放ってくれているけどさ、軍はまだ予断を許さないし、ラクスにもしものことがあったら―――」
「ですからわたくしが参るのです。プラント議長に何かがあったらそれこそ取り返しがつきません。」
「でも護衛が少なくない?一応現地でSPがついてくれることにはなっているけどさ。・・・とはいってもZAFT軍は最近のプラント内での不穏分子の活動の影響で、みんなそっちにかかりきりになっているし、僕以外になかなか人員が割けない状態なんだけどね。」
何かと心配したがるのは、彼が大事な人を戦火で失ってきたのを目の当たりにしたからだろう。時には友―――アスラン・ザラにさえ、銃口を向けざるを得なかった、その心の傷はいまだに癒えてはいない。いや、きっと古傷のようにずっと残し続けるはず。
もう彼も戦わなくていい世界にしたい。だからこそ地球―――オーブ連合首長国代表:カガリ・ユラ・アスハとは特に盟友として、戦友として、そして、親友として手を携えてきたのだから。
そのために、自分ができることから逃げたりしない。あの少女、ミーア・キャンベルのような何の罪もない少女の命を奪ったのは自分の責・・・今度こそ、あの悲劇を決して生んだりしない。
「大丈夫ですわ、キラ。貴方とストライクフリーダムさえいてくだされば、私に不安の欠片もございませんもの。でも・・・」
「「でも?」」
「もしも、私を不安にさせたその時は―――」
そう言ってラクスは柔らかな手で彼の手をを取り包み込みながら柔らかな微笑を浮かべる。
「お詫びに私の我儘を一つくらい、聞いてくださいませ♥」
何時しか耐熱シャッターが上り、眼下には青々とした海が広がっていた。
―――続きはこちらから
***
ということで、先日twitterの方にチャラ書きした「カガラク」設定に、ちょっと脚色つけてみました♪
えぇ、ヅカが書きたかったんですよ…カガリがラクス様抱えて戦う!みたいな♥ あとルージュに乗ったことないの、ラクスだけなので、乗っけてみたかった、というのもありますw 野郎二人はルージュとカガリに助けられてますからね。(無印最終回のアスランと、シンにフリーダムが撃たれたとき、海中泳いでキラを助けた)だったら「私もカガリさんに助けられたいですわ!✨」と、私の中の歌姫様が叫んだらしいです(笑)
でも、ラクス様を主人公にして書くのは難しい💦 正直凡人には彼女の考えの広さは想像つかないので、どこまでも見通している気がするし,心中を語るときも彼女はどう思っているのか、口語調で書くか、文語調で書くか、そこも最大の悩み💧 本当にミステリアスガールなので、浅はかな人間が浅はかに書いた結果がこれですorz\\\ラクス様ファンには申し訳なく。
しかもさらに申し訳なく今日はここまでしか書けなかったので、次回に続きます。それほど読む価値もない代物ですが、お付き合いくださる心の広い方がたのために、後編も頑張りますよ。今週末コロナワクチン3回目、しかもモデルナなので、生きていたら書きます。
===
で、話は飛んで、こちらも大分出そろってきました新番組チェックですv
『SPY×FAMILY』:ジャンプ連載中の漫画原作のアニメ化作品です。
舞台は東国と西国という二つの国。この二か国は一見平和に見えるが政治的要素が加わって、現在は鉄のカーテンが敷かれている状態。当然お互いの国の動向情報を握ることが相手より優位になる手段の一つ。その西国から東国に送られた凄腕スパイーーー彼に名はなく通称「黄昏」と呼ばれていた。彼は上官から「東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる」という任務オペレーション『ストリクス』を命じられる。黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、まず適当に頭のいい養子を探した。そこで管理がずさんなある孤児院で、「一番賢いが、何度も里親から戻されている」という少女:アーニャと出会う。ロイドは知らないがアーニャは心を読むことができ、彼の心を読んで賢いふりをしたため、難関イーデン校に合格できると考えたロイドは彼女を養子にする。何とか捨てられないように、養父の人となりを知ろうと、彼の不在時に通信をいじってしまい、それがかつて黄昏が情報を盗み出した相手に繋がって、アーニャは誘拐されてしまう。放置してまた新しい養子を探せばいい、と考えたものの、黄昏は結局敵をだまして彼女を救い出す。アーニャは逃げるよう言われるものの、捨てられる寂しさを感じ取った黄昏は、アーニャに「勉強をするように」という条件を出し、結局そのまま養子契約を続行。そのかいあってアーニャはなんとか筆記試験に合格。しかし次の面接試験に「両親」揃って来るように、という指示が出ていた―――という第1話でした。
かりそめの家族なはずなのに、やっぱり時間が経過すると情が湧いてくるもんですねw 冷徹なるスパイも、やっぱりどこか人間性は捨てきれないようです。でも人間性捨てちゃうと、かえってスパイする相手の心理描写とか読めなくなるので、そこは大事にしないと。むしろアーニャがその部分をすくっれくれるようですね、人間としても、お仕事の一端としても。…そしてここに「人殺し」の「母親」が来るわけですねw 最初はハードボイルドな「カウボーイビバップ」な感じになるのかと思って見始めたんですが、気が付けば何となくドラマ性の比重も高そうな感じがしてきました。偽家族が果たしてどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみです♪
『キングダム第4シリーズ』:こちらも進撃の巨人と並んですっかりNHKの顔アニメになりました、感が原作キングダムの4期目です。
前回函谷関での激しい戦いと、更に蕞での戦いで視力を尽くした秦は無事に守り切り、一方の合従軍は疲弊もあり各国地元へを引き上げた。多少の小競り合いはあったものの、概ね平和な時期が来ていた。飛信隊も信が三千人将と昇格し、さらに副長の羌カイも戻り、勢いづいていた。そんな信の元に将軍:蒙驁が危篤状態となり、蒙恬と信が駆けつける。九郎を重ねて将軍となった蒙驁は2人に英雄への道を示し亡くなる。悲しみに包まれる中、秦王・エイ政に御子が誕生し沸いていた。これにより秦は安泰かと思われたが、その頃戦争の失敗責任を負わされた李朴は肉体労働に励んでいたが、彼の読みではむしろこの後秦は覇権争いで内乱が起きると予測していた―――という第1話でした。
相変わらずこちらもドラマティックです。漫画なので、当然脚色はついていますけど、知略戦略に富んで、本当に中国の歴史の深さと英知は恐れ入ります。この後ですもんね、中国の兵法が日本に入ってくるの。三国志もですが、アクションと人間ドラマと陰に暗躍する背景が見事に描かれているので、毎シリーズ楽しみに見ております。漫画で言うと王弟の謀反のあたりが今回の山場になりそう。心してみようと思います(`・ω・´)ゞ
『可愛いだけじゃない式守さん』:漫画原作のアニメ化作品です。見たことないので初見。
主人公の高校2年生の和泉君は家族も認知する「不幸体質」で、一歩彼が進むだけで、転んだり何かが飛んできたり、と何らかの危険が舞い込んでくる。そんな和泉君には可愛い彼女の式守さんがいる。普段は明るくて愛らしい式守さんだが、和泉が不幸を招いた瞬間、超人離れした瞬発力と洞察力で彼を救い出す。ありがたく2年生でも同じクラスになれた二人は、友人たちにも認められているカレカノなのだが、一緒に遊びに行った際、式守さんは友人から「女の子らしい可愛いところをアピールしなきゃ」と言われ、向かった先のボーリングで和泉より点を低く取る様囁かれるが、和泉は全部ピンがボールをよけて0点。しかしそれに燃えた式守さんは全部ストライクを決めてみせる。彼女は「可愛さ」ではなく「かっこよさ✨」で和泉にふさわしい彼女でいることを選んだのだった―――という第1話でした。
カッコ可愛い系彼女は沢山いますけど、ここまで頼りになる彼女と、不運な彼氏の組み合わせは初めて見るかも。和泉君はどうしても守られる側なので、頼りない感じですけれど、動く以外の会話で式守さんを癒しているようなので、彼女がそれで幸せならば十分なのでしょうw 和泉君もそれでいいならバランス取れていいカップルなのかもしれません。是非ともジェンダーを越えたカップルの在り方を見せていただきたいです。
アナウンスと共に、瞬く星空を映していたアクリルの窓に耐熱シャッターが下ろされた。
「ラクス、ここまで来て言うのもなんだけどさ、本当にいいの?」
隣でやや不安げなアメジストの瞳が心配そうに揺れている。
すっかり絵になったZAFTの白の士官服。最初にそれに身を包んだ彼は、どことなく奥手でおよそ士官らしくない面持ちだった。
―――最強のコーディネーター―――
同じコーディネーターの中でも群を抜く力を与えられた彼に、嫉妬の視線を浴びせた者も少なくはない。ナチュラルがコーディネーターに向けたあの視線と同じように。
しかし、彼はすぐさま実力で周りを納得させた。相変わらず低姿勢なことをジュール隊長に叱責されているが、彼はキョトンとしたままだった。
「フフフ・・・」
思わず笑いを零してしまう。
「どうしたの?」
(折角心配してくれているのに、笑ったりしたら失礼ですわね。)
優しい笑みは残したまま、ラクスはキラに囁く。
「何でもありませんわ、キラ。ちょっと昔を思い出したものですから。」
「それと今の僕の心配と、何か関係あるの?」
「いいえ、・・・ともかく御心配には及びませんわ。私に何かあったとしても、私はプラントの議長ではありません。あくまで「アドバイザー」という役割ですもの。むしろ防衛の要であるキラを私のわがままで地球までお付き合いさせてしまって…私は・・・」
少し俯けば、彼の眉がさらに不安げに下がる。なので
「嬉しいですわ♥ キラとこうして二人でデートできますし♪」
「そんな・・・仮にもこれから向かうのは、かつての敵陣だよ?『地球連合軍事機構』―――幾ら今国連はオーブとの協力体制で、ある意味お目付け役に放ってくれているけどさ、軍はまだ予断を許さないし、ラクスにもしものことがあったら―――」
「ですからわたくしが参るのです。プラント議長に何かがあったらそれこそ取り返しがつきません。」
「でも護衛が少なくない?一応現地でSPがついてくれることにはなっているけどさ。・・・とはいってもZAFT軍は最近のプラント内での不穏分子の活動の影響で、みんなそっちにかかりきりになっているし、僕以外になかなか人員が割けない状態なんだけどね。」
何かと心配したがるのは、彼が大事な人を戦火で失ってきたのを目の当たりにしたからだろう。時には友―――アスラン・ザラにさえ、銃口を向けざるを得なかった、その心の傷はいまだに癒えてはいない。いや、きっと古傷のようにずっと残し続けるはず。
もう彼も戦わなくていい世界にしたい。だからこそ地球―――オーブ連合首長国代表:カガリ・ユラ・アスハとは特に盟友として、戦友として、そして、親友として手を携えてきたのだから。
そのために、自分ができることから逃げたりしない。あの少女、ミーア・キャンベルのような何の罪もない少女の命を奪ったのは自分の責・・・今度こそ、あの悲劇を決して生んだりしない。
「大丈夫ですわ、キラ。貴方とストライクフリーダムさえいてくだされば、私に不安の欠片もございませんもの。でも・・・」
「「でも?」」
「もしも、私を不安にさせたその時は―――」
そう言ってラクスは柔らかな手で彼の手をを取り包み込みながら柔らかな微笑を浮かべる。
「お詫びに私の我儘を一つくらい、聞いてくださいませ♥」
何時しか耐熱シャッターが上り、眼下には青々とした海が広がっていた。
―――続きはこちらから
***
ということで、先日twitterの方にチャラ書きした「カガラク」設定に、ちょっと脚色つけてみました♪
えぇ、ヅカが書きたかったんですよ…カガリがラクス様抱えて戦う!みたいな♥ あとルージュに乗ったことないの、ラクスだけなので、乗っけてみたかった、というのもありますw 野郎二人はルージュとカガリに助けられてますからね。(無印最終回のアスランと、シンにフリーダムが撃たれたとき、海中泳いでキラを助けた)だったら「私もカガリさんに助けられたいですわ!✨」と、私の中の歌姫様が叫んだらしいです(笑)
でも、ラクス様を主人公にして書くのは難しい💦 正直凡人には彼女の考えの広さは想像つかないので、どこまでも見通している気がするし,心中を語るときも彼女はどう思っているのか、口語調で書くか、文語調で書くか、そこも最大の悩み💧 本当にミステリアスガールなので、浅はかな人間が浅はかに書いた結果がこれですorz\\\ラクス様ファンには申し訳なく。
しかもさらに申し訳なく今日はここまでしか書けなかったので、次回に続きます。それほど読む価値もない代物ですが、お付き合いくださる心の広い方がたのために、後編も頑張りますよ。今週末コロナワクチン3回目、しかもモデルナなので、生きていたら書きます。
===
で、話は飛んで、こちらも大分出そろってきました新番組チェックですv
『SPY×FAMILY』:ジャンプ連載中の漫画原作のアニメ化作品です。
舞台は東国と西国という二つの国。この二か国は一見平和に見えるが政治的要素が加わって、現在は鉄のカーテンが敷かれている状態。当然お互いの国の動向情報を握ることが相手より優位になる手段の一つ。その西国から東国に送られた凄腕スパイーーー彼に名はなく通称「黄昏」と呼ばれていた。彼は上官から「東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる」という任務オペレーション『ストリクス』を命じられる。黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、まず適当に頭のいい養子を探した。そこで管理がずさんなある孤児院で、「一番賢いが、何度も里親から戻されている」という少女:アーニャと出会う。ロイドは知らないがアーニャは心を読むことができ、彼の心を読んで賢いふりをしたため、難関イーデン校に合格できると考えたロイドは彼女を養子にする。何とか捨てられないように、養父の人となりを知ろうと、彼の不在時に通信をいじってしまい、それがかつて黄昏が情報を盗み出した相手に繋がって、アーニャは誘拐されてしまう。放置してまた新しい養子を探せばいい、と考えたものの、黄昏は結局敵をだまして彼女を救い出す。アーニャは逃げるよう言われるものの、捨てられる寂しさを感じ取った黄昏は、アーニャに「勉強をするように」という条件を出し、結局そのまま養子契約を続行。そのかいあってアーニャはなんとか筆記試験に合格。しかし次の面接試験に「両親」揃って来るように、という指示が出ていた―――という第1話でした。
かりそめの家族なはずなのに、やっぱり時間が経過すると情が湧いてくるもんですねw 冷徹なるスパイも、やっぱりどこか人間性は捨てきれないようです。でも人間性捨てちゃうと、かえってスパイする相手の心理描写とか読めなくなるので、そこは大事にしないと。むしろアーニャがその部分をすくっれくれるようですね、人間としても、お仕事の一端としても。…そしてここに「人殺し」の「母親」が来るわけですねw 最初はハードボイルドな「カウボーイビバップ」な感じになるのかと思って見始めたんですが、気が付けば何となくドラマ性の比重も高そうな感じがしてきました。偽家族が果たしてどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみです♪
『キングダム第4シリーズ』:こちらも進撃の巨人と並んですっかりNHKの顔アニメになりました、感が原作キングダムの4期目です。
前回函谷関での激しい戦いと、更に蕞での戦いで視力を尽くした秦は無事に守り切り、一方の合従軍は疲弊もあり各国地元へを引き上げた。多少の小競り合いはあったものの、概ね平和な時期が来ていた。飛信隊も信が三千人将と昇格し、さらに副長の羌カイも戻り、勢いづいていた。そんな信の元に将軍:蒙驁が危篤状態となり、蒙恬と信が駆けつける。九郎を重ねて将軍となった蒙驁は2人に英雄への道を示し亡くなる。悲しみに包まれる中、秦王・エイ政に御子が誕生し沸いていた。これにより秦は安泰かと思われたが、その頃戦争の失敗責任を負わされた李朴は肉体労働に励んでいたが、彼の読みではむしろこの後秦は覇権争いで内乱が起きると予測していた―――という第1話でした。
相変わらずこちらもドラマティックです。漫画なので、当然脚色はついていますけど、知略戦略に富んで、本当に中国の歴史の深さと英知は恐れ入ります。この後ですもんね、中国の兵法が日本に入ってくるの。三国志もですが、アクションと人間ドラマと陰に暗躍する背景が見事に描かれているので、毎シリーズ楽しみに見ております。漫画で言うと王弟の謀反のあたりが今回の山場になりそう。心してみようと思います(`・ω・´)ゞ
『可愛いだけじゃない式守さん』:漫画原作のアニメ化作品です。見たことないので初見。
主人公の高校2年生の和泉君は家族も認知する「不幸体質」で、一歩彼が進むだけで、転んだり何かが飛んできたり、と何らかの危険が舞い込んでくる。そんな和泉君には可愛い彼女の式守さんがいる。普段は明るくて愛らしい式守さんだが、和泉が不幸を招いた瞬間、超人離れした瞬発力と洞察力で彼を救い出す。ありがたく2年生でも同じクラスになれた二人は、友人たちにも認められているカレカノなのだが、一緒に遊びに行った際、式守さんは友人から「女の子らしい可愛いところをアピールしなきゃ」と言われ、向かった先のボーリングで和泉より点を低く取る様囁かれるが、和泉は全部ピンがボールをよけて0点。しかしそれに燃えた式守さんは全部ストライクを決めてみせる。彼女は「可愛さ」ではなく「かっこよさ✨」で和泉にふさわしい彼女でいることを選んだのだった―――という第1話でした。
カッコ可愛い系彼女は沢山いますけど、ここまで頼りになる彼女と、不運な彼氏の組み合わせは初めて見るかも。和泉君はどうしても守られる側なので、頼りない感じですけれど、動く以外の会話で式守さんを癒しているようなので、彼女がそれで幸せならば十分なのでしょうw 和泉君もそれでいいならバランス取れていいカップルなのかもしれません。是非ともジェンダーを越えたカップルの在り方を見せていただきたいです。