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さいたま市南区のピアノ教室
カナリア音楽教室の増田玲子です。
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発表会開催の際、事前にどんな準備をしてるか書かせて頂きます。
今日は「楽譜ファイリング編」です。
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本番当日、不測の事態に備えて楽譜は持って行きます。不測の事態、とは「停まってしまい真っ白になってしまった」場合の事です。
幸いな事に、過去にそのような事は一度もありませんので、今回も大丈夫でしょう。ですので、あくまでも「保険」です。
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コピーして、プログラム順にファイルに入れます。
プログラムや注意事項、進行表etc・・・も全てこの中にいれます。
このファイル、当日「曲をコピーした物」に関しては出番がないですが、後日、重要な役目をはたしてくれてます。
コピーした楽譜には、生徒さんの名前・年齢を書いたものを貼ってあります。
時々この「ファイル」を覗くと、とてもとても懐かしく、その時の事が蘇ります。
不思議な事に「本番」の時の事より、「練習」してたことの方が蘇って来ます。
特に、「練習が大変だった生徒さん」の事が蘇って来ます。
練習大変だったけど頑張った生徒さん達の顔が次々浮かんできます。
「こんな難しい曲弾いてたんだ」と今更ながら驚きます。
「良く頑張ったな」と頭の下がる思いです。
DVDを見るよりも、楽譜を見る方が鮮明に思い出されます。
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発表会の選曲は十分に時間をかけて決めるので、そのファイリングに収められてる曲は「良い曲」ばかりです。
今後の発表会でも何回も使える曲です。
只・・・その中には・・・「その時」の発表会で「最後」、今後は使いたくない、と思う曲が何曲も含まれています。
それは、それを弾いた生徒さん達との練習の想い出が余りにも大きく、「その子だけ」の曲にしたい、という思いが強いためです。
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先日も、ふと、以前のファイルを取り出し弾いてみました。
「泣きながら弾いていた」ある生徒さんとのレッスンの事が思い出されました。
あの頃、私は今よりずっと厳しかったと思います。そんな私に、生徒さん達は歯を食いしばってついてきてくれてました。
その子もそんな一人です。
自分で弾きたい、と言った曲、レベル的には可なり難しい曲、頑張っても頑張ってもハードルは高いでした。
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リハーサルの時にボロボロで、皆の前で私にかなり言われて、でも、本番では素晴らしい演奏を聴かせてくれた小3の女の子・・・
発表会の後、あるお母さまから
「○○ちゃん凄く頑張りましたね、リハーサルの時先生にあんなに怒られていたけど、あの後がんばったんんですね。物凄く感動しました」
というお言葉を頂きとても嬉しかったです。
あえて、他の生徒さん達の前で厳しく言ったのは、この子なら大丈夫、やってくれる、と思ったからです。
その後の練習で、その事を確信し、自信を持って舞台に送り出せました。
舞台袖で聞いている時、安堵と彼女を称える気持ちで胸が一杯になりました。
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他にも、数えきれない程の想い出があります、が、今は、「足踏み状態?」になってる生徒さん達に全力投球します!
お家での練習、頑張ってください。