kankoのひとりごと

外出できず、ネットと電話・ラジオで日々が過ぎています

『うたたね』のまとめ

2023年08月07日 | 古典聞きかじり
ラジオ講座の『うたたね』は、前回(8月5日)が最終回だった。
講師の話の概略

テーマ(題材)は、阿仏尼の青春。
10代後半の出来事を、10年ほど後になってから、日記風にまとめた。

阿仏尼は30歳の頃、藤原為家がやっていた『源氏物語』を書き写す仕事を、手伝うようになる。
為家は『源氏物語』の青表紙本をまとめた藤原定家の子である。
その環境で『源氏物語』に一層詳しくなった時期に、『うたたね』を書いたと思われる。

『うたたね』は正確な自分史ではなく、うたた寝(居眠り)で見た「夢の中の私」物語。
だから、誇張・脚色・創作などで、物語を膨らませることも必要だった。

『うたたね』は、為家に読んでもらうために書いたのではないか?
成人した子もいる60歳くらいの為家は、30歳も年下の阿仏尼と熱烈な恋をして
少なくとも男の子が3人生まれている。

当時は、鎌倉時代中期。
為家没後に、為家が長男(正妻の子)に譲った所領を、わが子に相続させるため
鎌倉に下った旅日記が、有名な『十六夜日記』。
次回からは、その『十六夜日記』の講読になる。

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ここからは、私の感想。
『うたたね』を聞いていると、「どうして?」と納得しかねることが
たくさん出てきた。
例えば、当時の貴族の旅は、馬か籠。
芭蕉が、曾良と「奥の細道」を歩いた時代とは違う。
その他にも腑に落ちないこと続出だったが、
「居眠りで見た夢物語」と分かったので、納得😉

ただ、富士山が、頂から噴煙を上げていたことは、実際😃

ふと思ったのだが、阿仏尼は与謝野晶子みたいな人だったかな?
『源氏物語』にも詳しい。
行動力あふれる人生で、出産は11回とか。
子孫には有名人も多い。
ただ…63歳で生涯を終えていた😔

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