
新宿ピカデリー11階と池袋ヒューマックスシネマズ地下2階には、なかなか辿り着けない。とりわけ池袋の方、映画マニアの本望とは言え、大地震が来たらおそらく、天国に一番近い地下室であろう。
不思議な作品でした。
大人の事情、嘘の変化球、子ども社会の止まない直球いじめ、働かない夫、現実だけを孫世代に伝えたい老人。バラバラな人たちが、水面の底深く繋がっている、みたいな話。
(よくわからないでしょ?)
シカーダとは蝉の英語名。主人公が飽きず蝉の抜け殻を眺めたりする。子ども時代は、その造形の面白さから抜け殻集めをしたよね。
還暦過ぎの男の子も、抜け殻の儚さに、男のロマンを重ね合わせちゃって、よろしいでしょうか。