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父ブッシュ政権下で国防長官、子ブッシュ大統領のもとで副大統領を務めたディック・チェイニーの事実に基づくストーリー。
とりわけ、副大統領時の2001.9.11同時多発テロを境に、影の権力者としてどのように辣腕を振るったかを軸に描かれている。
自身は30代の頃から心臓に爆弾を抱え、また2人の娘のうち、末娘が同性愛者であることで、共和党の施策との関係から、窮地に追いやられることもあった。
何よりも、若い頃は酒浸けのクズ野郎であったが、妻の説教で政治の道を歩み出す局面の描写に迫力がある。後に国の要職を務めることになるリン・チェイニーは最強のセカンドレディというより、リアル影の大統領と言えます。
この作品のつくりが秀逸で、狂言まわしの存在の謎解きも面白く、あっという間の2時間半であった。ちょい『カメ止め』の要素もあり。