予約して行き良かった。上映20分前に劇場に着くと、早くも立ち見券を販売中である。
岸井ゆきのは、通勤電車のドア横に居るような女子である。
好きな人に一途であるがため、仕事と恋が両立できないタイプ。好きになった男(成田凌 演)は、
作品中でいうところの自分系。自分が必要な時だけ女を呼ぶ。
女子は自分が都合のいい女であることを、うすうす実感しているが、どうしても確信したくはない。
常に自分大好き男からの電話を待つ。待って待って諦めかけた深夜、スマホの着信音がある。
ニヤリと喜ぶ岸井ゆきのの演技が秀逸である。
フツウの女子が男に振り回され、強くなっていくストーリーだが、自分の中で恋と思う感情は常に一方通行なのに、やはり棄てられない未練。
共演の成田凌(20代の頃のイチロー似)の自然体な卑怯者も見ものだが、若葉竜也という役者の達者ぶりも、大きな見どころです。
平成最後の推奨作。