定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

芳華 Youth

2019年04月14日 21時45分12秒 | 日記

たまには恵比寿のガーデンシネマで、オシャレ感を満喫しながらと思ったが、交通費節約のため回数券のバラ売りを買って、新宿武蔵野館で観る。
武蔵野館は、アレはダメ・コレはダメとうるさいことは言われず、ユルく気持ちのいい雰囲気の中で鑑賞できる。

1971年、文化大革命の後半期からストーリーが始まる、中国人民解放軍の芸能部隊の若者たちを描いた青春群像劇。宣伝ポスターのような楽しげな内容ではない。

芸能とは、最前線の兵士たちの慰問を意味し、タレントもまた軍人であるから、お互いに監視し合う中、色恋沙汰はご法度である。
歌・ダンス・寸劇・楽器演奏をするエリート集団の中、誰もが認める模範兵士(男)とダンスの才能を認められ、地方から部隊に加わった女性兵士の数十年を追っている。

1971年と言えば僕は高校1年。中国の政治施策に翻弄された同年代の人びとを思う時、腹の底にズシリと迫るモノを感じた。