定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

宮本から君へ(瞬きする間もなく)

2019年09月30日 21時22分12秒 | 日記

ひとくくりに、壮絶な愛情ストーリーだったぁ。
蒼井優が出す魔性の女感覚は、『オーバーフェンス』『彼女がその名を知らない鳥たち』の延長線上だが、それが仕事を持つ普通の生活者に落とし込まれている故、魔性感がより生々しい。

蒼井優が徹頭徹尾叫んでいる。怒号に近いが、強弱と抑揚があるところ、並ならぬ演技力を感じる。
方や池松壮亮は、終始走っているだけに見えるが、熱演ぶりが演技を超えて、観る者を惹きつけるのだね。

ストーリーでは、結婚を意識するカップルの片方に、女性にとって最大の艱難が襲いかかる。
だが、2人なら乗り越えられるから...的なユルい展開にはならず、それ故に暴力・性描写のキツさもある作品だが。

無差別に劇場映画を見始めて6年、突き抜けた作品のベスト3に入るかな。
傑作と言えるが、3分の1ほどの部分、かなりエグいので、特に妊産婦の方は出産後でないと、見てはダメ。