落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

ガジュマル

2011年07月17日 | 日常・身辺
それほどの園芸の趣味があるわけでないが、何年か前、はずみでホームセンターで買ってきた。
東南アジアで自生しアンコールワットの遺跡もこの木で覆われ破壊されているような写真を見たことがある。
耐寒性がなく冬に取り入れるのを忘れ霜にやられてしまい汚くなってしまった。
何年かそれを繰り返し、やや大きくはなったが待望の気根なるものも出てこず、面白くなくなって切り刻んで処分し、根の土をはたいてゴミ袋の中に入れていた。

先日ゴミ出しのために袋をのぞくと、なんと若芽がシュウシュウと吹き出していた。
「おっさんよ、わしゃまだ死んどらんよ」と云わんばかりに。
このところの暑さと僅かばかりの土の湿気で生き返ったらしい。あの石仏をも砕く生命力を見た気がした。
浅緑の元気な若い葉っぱを見ると棄てる気もすっかり失せて鉢植えに戻した。
「そうか、悪かったな、今度はちゃんと面倒をみるからな」