落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

ついに主食の米の産地偽装

2013年10月24日 | 世相
外に出たときは、コンビニ弁当やおにぎり、その名の通り便利なので利用していた。
先般、韓国海苔に糞便形跡があると米FDAの発表があってからは韓国海苔は買わない。
海苔使用のおにぎりには産地名は記載されていないのでコンビニの店員さんに聞いてみたことがある。
店員さんは(韓国産味付け海苔の『その』話は聞いたことがある、このおにぎりに使われているかどうかはわかりません)との答え。
以下の記事に依れば、猛毒中国産米もかなりの間出回っていたことになる。
輸入食品の検査は人手不足もあって1割以下だそうだ。
食の安全はだんだんと遠のき、何でも疑ってかからなければいけない時代になった。
三瀧商事のコメ産地偽装:三重県警、強制捜査へ JAS法違反容疑 毎日新聞 2013年10月23日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/news/20131023dde041040027000c.html

 三重県四日市市の米穀販売「三瀧(みたき)商事」(清算手続き中)が主導したコメの産地偽装問題で、県警は日本農林規格(JAS)法違反(不正表示)などの疑いで家宅捜索令状を取った。近く強制捜査に乗り出す。
 捜査関係者によると、同社は2010年から今年9月にかけ、4386トンのコメについて、加工用米を主食用米としたり、中国、米国産米を国産米と偽って表示したりして販売したなどの疑いがある。農林水産省や三重県は8~9月に同社や関連会社、取引先を調査し、JAS法や食糧法、米トレーサビリティー法違反があったとして行政指導していた。
 三瀧商事は偽装用の加工用米の入手に、四日市市内の茶製造販売業者2社を利用していた。また、関連会社との架空取引を通じて、加工用米や外国産米を国産米と偽装して販売したとされる。
 三瀧商事と関連会社「ミタキライス」は今月10日、「食品への信頼を揺るがせる重大な事態を引きおこした」として臨時株主総会で解散決議し、清算手続きに入っている。【岡正勝、大野友嘉子】

会社はさっさと解散・・・三瀧商事HPより
2013年10月11日
三瀧商事株式会社
株式会社ミタキライス

弊社の解散及び清算に関するお知らせ
弊社は、平成 25 年 10 月7日付け「弊社に対する指示・勧告等に関するお詫 びとお知らせ」にてご報告したとおり、用途限定米を主食用米穀と表示して販 売したこと、および外国産米を国内産米と表示して販売したことについて、10 月2日及び 10 月4日付けで、農林水産省及び三重県から、指示・勧告等を受 けました。

弊社は、食品への信頼性を揺るがせる重大な事態を引き起こしてしまったこ とを重く受け止め、臨時株主総会にて、平成 25 年 10 月 10 日付けで会社を解 散し、清算することを決議いたしました。
今後は、当局による指示・勧告等に従いつつ、会社清算業務を適正に遂行し てまいりたいと考えております。
改めまして、消費者の皆様、取引先の皆様、その他関係するすべての皆様に 対して、心よりお詫び申し上げます。
以上

資金洗浄ならぬ「ライスロンダリング」
読んでもわからぬ複雑な経路
コメ偽装:巧妙に「浄化」 三瀧商事、関連会社巻き込み 毎日新聞 2013年10月05日 中部朝刊
http://mainichi.jp/area/news/20131005ddq041040003000c.html

 三重県四日市市の米穀販売「三瀧(みたき)商事」が、流通大手イオン(千葉市)の納入業者などに産地や用途を偽装した米を納入していた問題で、三瀧商事が主導した偽装の手口は、関連会社や取引会社を巻き込んだ複雑で巧妙なものだったことが、農林水産省や三重県などへの取材で分かった。犯罪組織が非合法に得た資金を浄化するマネーロンダリングのように、外国産米などを国産の主食用米に書類上で変身させる「ライスロンダリング」ともいえる手口。偽装米は国内で過去最大の約4386トンに上るとみられ、県担当者は「極めて悪質」としている。

 農水省によると、三瀧商事は愛知県産「あいちのかおり」や三重県産「コシヒカリ」といった銘柄米に偽装。外国産米分(791トン)で約5500万円、加工用米分(845トン)で6900万円を不当に得た。同社幹部は「1996年ごろから経営が悪化し、創業者の発案で2005年ごろから偽装を始めた」と説明したという。

 国内産加工用米が、主食用に偽装された手口はこうだ。
 まず、三瀧商事は取引先の茶製造販売業「稲垣製茶」と「榊原商店」に協力を依頼。両社は、三瀧商事が支部長を務める全国穀類工業協同組合三重県支部から、玄米茶製造用として必要量以上の加工用米を仕入れ、三瀧商事に販売した。稲垣製茶と榊原商店は伝票上で、その米を加工用米として三瀧商事の経営者の親族が経営していた「ジャパンゼネラル」に販売したと偽装。三瀧商事はジ社から架空取引で同量の主食用米を仕入れたことにして、加工用米を主食用米として販売した。

 この手口は、外国産米を国産と偽る際にも用いられた。
 三瀧商事は中国・米国産などを購入し、これらをジ社に伝票上で架空販売。そして、ジ社から「愛知県産」などを購入したように偽装した。一方で、関連会社「ミタキライス」に精米名目で販売し、同社が愛知県産米などに混入させていた。
 県の担当者は「こんなに複雑な偽装は初めて。伝票が残っていなければ確認できない」と話す。偽装米のうち、伝票上で偽装を確定できたのは1636トンにとどまるという。
【田中功一、駒木智一】

参考
ブログ「博士の独り言II」文春「イオンの真実」
http://torakagenotes.blog91.fc2.com/blog-entry-2240.html

文春の告発記事写真(同上より) 「中国猛毒米」偽装 イオンの大罪を暴く
http://blog-imgs-61-origin.fc2.com/t/o/r/torakagenotes/bunshun20131017p32p33acs.jpg