1月7日のフランスのシャルリー・エブド本社の銃撃テロ事件をうけて、12日370万人という空前の反テロ集会が開催された。これには各国の首脳も参加した。
さらに、フランス議会はIS空爆に空母派遣を決定したという。
ドイツ他移民人口比率が10%を越える欧州各国に保守政治運動が目立ってきた。
移民政策がもたらす社会不安。
■主要国移民人口比率推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1171.html
さらに、フランス議会はIS空爆に空母派遣を決定したという。
ドイツ他移民人口比率が10%を越える欧州各国に保守政治運動が目立ってきた。
フランス全土で反テロ集会、史上最多の370万人参加
2015年01月12日 07:35 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3036244?ctm_campaign=topstory
【1月12日 AFP】フランス各地で11日、テロに反対するデモ行進や集会が行われ、仏国務省によると同国全土で史上最多の370万人が参加した。首都パリ(Paris)では、世界各国の首脳ら数十人が率いるデモ行進などに、約160万人が参加。「自由」や「シャルリー」などと叫びながら街を練り歩いた。
パリを象徴する街並みを埋め尽くした参加者らは、7日の風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃事件に始まり、2件の人質立てこもり事件に発展して終結した連続テロ事件の犠牲者を追悼。一連の事件では3日間で17人が犠牲となり、フランスの過去50年間で最悪のテロ事件となった。
パリの行進では、フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相やパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長を含めた世界の指導者らと腕を組み、歴史的な団結の決意を示した。
シャルリー・エブドのコラムニスト、パトリック・ペルー(Patrick Pelloux)氏はオランド大統領との抱擁に感極まり、涙を流した。オランド大統領は「今日、パリは世界の首都だ」「国を挙げて立ち上がる」と宣言。各国首脳らのデモ行進参加を受け、パリ市内の警備態勢は強化されたが、警察によると同日午後9時時点で大きなトラブルは報告されていなく、現場ではデモ参加者が解散を始めている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3036244?ctm_campaign=topstory
【1月12日 AFP】フランス各地で11日、テロに反対するデモ行進や集会が行われ、仏国務省によると同国全土で史上最多の370万人が参加した。首都パリ(Paris)では、世界各国の首脳ら数十人が率いるデモ行進などに、約160万人が参加。「自由」や「シャルリー」などと叫びながら街を練り歩いた。
パリを象徴する街並みを埋め尽くした参加者らは、7日の風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃事件に始まり、2件の人質立てこもり事件に発展して終結した連続テロ事件の犠牲者を追悼。一連の事件では3日間で17人が犠牲となり、フランスの過去50年間で最悪のテロ事件となった。
パリの行進では、フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相やパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長を含めた世界の指導者らと腕を組み、歴史的な団結の決意を示した。
シャルリー・エブドのコラムニスト、パトリック・ペルー(Patrick Pelloux)氏はオランド大統領との抱擁に感極まり、涙を流した。オランド大統領は「今日、パリは世界の首都だ」「国を挙げて立ち上がる」と宣言。各国首脳らのデモ行進参加を受け、パリ市内の警備態勢は強化されたが、警察によると同日午後9時時点で大きなトラブルは報告されていなく、現場ではデモ参加者が解散を始めている。(c)AFP
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成27年(2015)1月15日(木曜日)通巻第4442号
http://melma.com/backnumber_45206/
イスラム過激派はなにを誤算したか
ついに日和見フランスが空母をシリア、イラクのIS空爆に派遣。
パリの風刺漫画週刊誌「シャルリーエブド」編集部を襲ったイスラム過激派。「アラビア半島のアルカィーダ」が犯行声明を出した。
同調するイスラム過激グループは個別的にナイジェリアで、イエーメンで、ソマリアで残忍性を伴う自爆テロ、誘拐、破壊活動を拡大競争中だ。誘拐した女性等は性奴隷か、自爆テロ実行者に仕立てている。
フランスの反応は激越だった。
ナチス占領のパリ解放以来、フランスで100万人をこえるデモ行進や政治集会はなかった。テロ直後、フランス全土で合計370万人が抗議集会と行進に参加した。
フランス議会は97年ぶりに国歌を歌った。民族、宗教をこえてフランスが団結をみせようとしたのだ。ワインをのんで革命を語るサロン・マルキストを含めて。
オランド大統領は主力空母「シャルル・ドゴール」の艦上へおもむき、中東海域への空母の派遣を決める。IS(イスラム国)拠点への空爆強化である。
そしていま、フランスで大統領選挙が行われるとすれば、保守復調の波に乗ったサルコジ前大統領の復活・復権は難しくなり、マリーネ・ルペン率いる「国民戦線」が勝利するだろうと言われる。
ルペンは外国人労働者排斥、フランス愛国主義を訴える。
ドイツでも保守の新勢力が台頭した。予測外の事態である。
ドイツではナチスを連想する一切の図書も、宣伝も禁止されているため民族排外主義的な政治風土は育たないとされた。
ドレスデンに誕生したのは「西洋のイスラム化に反対する欧州愛国者」(PEGIDA)。日本のマスコミも、これを「ペギーダ」と伝えた。
毎週、ドレスデンで集会とデモを繰り返している。ペキーダは直截にイスラム教徒を攻撃せず「憎悪を拡大する宗教家」に反対していると訴えている。
そしてペギーダは、「私たちこそ国民だ」を唱える。
メルケル政権への揶揄である。(メルケルは東ドイツ出身で、当時の東独民主化運動は「私たちこそ国民だ」だった)。
911テロは米国をして「アフガニスタン」「イラク戦争」への引き金を引いた。アメリカ国民は熱狂的に復讐に燃えた。各地で星条旗が高々と掲げられた。
パリ編集部へのテロはフランスの空母派遣、国会での国歌斉唱という愛国への急傾斜をもたらした。欧州全土に保守政治運動の嵐が吹き始めた。オランダで、イタリアで、ハンガリーで。
中国の反日暴動は日本に安倍政権を奇跡的に誕生させた。政局を逆転させ、日本の街頭に日の丸が林立するようになった。朝日新聞は過去の出鱈目報道を謝罪した。
防衛力増強に反対の声はあがらず、戦後七十年忘れられてきた国民精神の復活への兆しが見られる。
南シナ海での中国の侵略的横暴は、アジア諸国を「反中」で団結させた。
こうした動への反動が、つぎの政治を想定外の方向へ走らせる。
http://melma.com/backnumber_45206/
イスラム過激派はなにを誤算したか
ついに日和見フランスが空母をシリア、イラクのIS空爆に派遣。
パリの風刺漫画週刊誌「シャルリーエブド」編集部を襲ったイスラム過激派。「アラビア半島のアルカィーダ」が犯行声明を出した。
同調するイスラム過激グループは個別的にナイジェリアで、イエーメンで、ソマリアで残忍性を伴う自爆テロ、誘拐、破壊活動を拡大競争中だ。誘拐した女性等は性奴隷か、自爆テロ実行者に仕立てている。
フランスの反応は激越だった。
ナチス占領のパリ解放以来、フランスで100万人をこえるデモ行進や政治集会はなかった。テロ直後、フランス全土で合計370万人が抗議集会と行進に参加した。
フランス議会は97年ぶりに国歌を歌った。民族、宗教をこえてフランスが団結をみせようとしたのだ。ワインをのんで革命を語るサロン・マルキストを含めて。
オランド大統領は主力空母「シャルル・ドゴール」の艦上へおもむき、中東海域への空母の派遣を決める。IS(イスラム国)拠点への空爆強化である。
そしていま、フランスで大統領選挙が行われるとすれば、保守復調の波に乗ったサルコジ前大統領の復活・復権は難しくなり、マリーネ・ルペン率いる「国民戦線」が勝利するだろうと言われる。
ルペンは外国人労働者排斥、フランス愛国主義を訴える。
ドイツでも保守の新勢力が台頭した。予測外の事態である。
ドイツではナチスを連想する一切の図書も、宣伝も禁止されているため民族排外主義的な政治風土は育たないとされた。
ドレスデンに誕生したのは「西洋のイスラム化に反対する欧州愛国者」(PEGIDA)。日本のマスコミも、これを「ペギーダ」と伝えた。
毎週、ドレスデンで集会とデモを繰り返している。ペキーダは直截にイスラム教徒を攻撃せず「憎悪を拡大する宗教家」に反対していると訴えている。
そしてペギーダは、「私たちこそ国民だ」を唱える。
メルケル政権への揶揄である。(メルケルは東ドイツ出身で、当時の東独民主化運動は「私たちこそ国民だ」だった)。
911テロは米国をして「アフガニスタン」「イラク戦争」への引き金を引いた。アメリカ国民は熱狂的に復讐に燃えた。各地で星条旗が高々と掲げられた。
パリ編集部へのテロはフランスの空母派遣、国会での国歌斉唱という愛国への急傾斜をもたらした。欧州全土に保守政治運動の嵐が吹き始めた。オランダで、イタリアで、ハンガリーで。
中国の反日暴動は日本に安倍政権を奇跡的に誕生させた。政局を逆転させ、日本の街頭に日の丸が林立するようになった。朝日新聞は過去の出鱈目報道を謝罪した。
防衛力増強に反対の声はあがらず、戦後七十年忘れられてきた国民精神の復活への兆しが見られる。
南シナ海での中国の侵略的横暴は、アジア諸国を「反中」で団結させた。
こうした動への反動が、つぎの政治を想定外の方向へ走らせる。
移民政策がもたらす社会不安。
■主要国移民人口比率推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1171.html