先日の別視点ナイトで、二年ぶりに改訂した片手袋分類図を発表致しました。前回の改訂は2015年だったんですけど、二年間で新たな知見がだいぶ積み重なってまいりました。
では早速見て頂きましょう!
(旧) (新)
別視点ナイトでは細かな変更点は説明できなかったので、今日は一つずつ解説していきたいと思います。
①デザイン
まず全体のデザインを見やすくなるように改良してみました。でもこれは、まだまだ駄目ですね。何しろデザインセンスが皆無なので…。例えば第三段階。放置型と介入型共に存在している分類が幾つかありますが(電柱系とか)、これらは一目でそれが分かるようにしたいんですよね。やはり専門のデザイナーさんにお願いするべきなのかな?
②第一段階
ここはあまり変更がありませんが、唯一、今まで「ファッション類」だったものを「ファッション・防寒類」に変更しました。
冬場によく見かける片手袋を「ファッション類」と表現していましたが、
こういう分かりやすくオシャレな手袋はまだしも、
こういう冬場によく見かけるものの、ファッションというより防寒に主眼が置かれた手袋もあるじゃないですか?かといって「ファッション類」と「防寒類」に分けるほどではないと判断し、「ファッション・防寒類」としました。
③第二段階
ここが今回、一番多きな変更点です。今までは「片手袋を大きく二つに分けると、放置型と介入型になります」と説明してきました。でもそれに加えて、例外的に「実用型」というのを設けました。
これは今まで放置型の第三段階に「実用系」として分類していたものです。
例えばこれは海鮮居酒屋の生け簀に置かれていた片手袋。魚を掴んだりする時に使うようです。
これは駐車場のポールに被せてあった片手袋。どうやら車が傷つくのを防ぐ目的があるようです。つまり片手袋の中では例外的に、役割があってわざと片方だけになっているタイプなのです。
「拾った人が存在しない」という事と「片手袋には大きく分けて二種類ある」という説明の分かりやすさにこだわるあまり、今までは放置型に分類してたんですけどやはり無理がありました。これは「放置型でも介入型でもない、第三の片手袋」として分類すべきです。
でもあくまで例外的に取り扱うので、時間がない中で説明しなければいけない時には今まで通り「片手袋には二種類ある」で良いと思いますが。
④第三段階
第三段階は正直、「加えてもよいかな?」と思うものが他にも沢山あるのですが、やはり確実に沢山存在している事が判明するまでは慎重になろうと思います。そんな中で今回追加したのは、まず介入型の「室外機系」。
これは特に冬場、沢山見かけますね。拾った片手袋を置く場所として、室外機の上の平面空間は最適なんでしょうね。
あと介入型と放置型共に追加した「バス停系」。
(介入型)
(放置型)
これは文句なしですね。何しろお金やICカードの出し入れがある場所なので、手袋を落としやすい環境なのです。不思議と電車の券売機付近より多いんですよ。その違いがどうして起きるのか?についてはもう少し考察が必要です。
あと最後にもう一つ。
この最初期の分類図から「放置型雨に唄えば系」として存在していた、雨に濡れてぐちゃぐちゃになっている片手袋。
ただでさえ誰にも見向きもされない片手袋なのに、雨に濡れてゴミ同然になってしまった姿が憐れで意地になって入れてましたけど、やはりこれだけは共通点が「濡れているという状態」にあるので、第三段階の中で浮いてしまってるんですよね。どちらかと言えば第一段階に入れる方がまだしっくりくる、と言いますか。
なので今回、泣く泣く第三段階からは削る事にしました。でもいずれ、「片手袋の状態」だけに絞った別の分類図を作ってもよいかもしれません。それこそ「濡れている」とか「指の形がチョキになっている」みたいな感じで。
さあ、以上が今回の変更ポイントです。この分類図を何年使用していくかは分かりませんが、片手袋研究は一生固定することのない動的なものです。むしろこの分類図をより納得出来るものに改訂できる様、再び頑張っていきたいと思います。