月曜日恒例、片手袋の研究発表。現在は“片手袋の分類法”を突き詰めて考えている最中である。
片手袋の分類は三段階を経て行われる。三段階の手順は以下の通り。
第一段階:“手袋の材質”によって分ける。
第二段階:“片手袋がどのような過程を経てそこに存在しているのか?”によって分ける。
第三段階:“状況や場所による分類”をして完了。
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※最終的な分類名は「○○類○○型○○系片手袋」となるが、第一段階の“○○類”は素材によって異なる為、“○○類”のまま表記する。
・○○類放置型原因結果系片手袋
これまで幾つもの放置型の片手袋を紹介してきた。しかし今日の放置型片手袋は今までと少し違うかもしれない。
今までは、落ちている場所に共通性がある為に、一つのグループとして括っていたが、今日のは落ちている場所はそれぞれ違う。
では何の共通点で一つのグループとしたのか?
それは一言で説明すると、“何でその場所に片手袋が落ちているのか、容易に想像がつく片手袋群”という事になる。
「今までの片手袋だって想像出来てたじゃないか!」。確かにそうだ。しかし、今までの放置型の発生状況は、あくまで僕の想像に過ぎない。
「横断歩道に落ちてるのは、信号待ちの時に手袋を外して落としてしまうからかな?」とか「マンションの植え込みは、上の階の人が洗濯して干してた手袋が落ちてくるのかな?」とか。
しかし、今回の“原因結果系”は、「誰がどう見ても、どう考えても、ここにこの片手袋がある理由は一つしかない!」という片手袋達なのである。
“原因結果系”は、見た目の面白さよりは、片手袋の裏側にある人間の営みに思いめぐらせ楽しむタイプである。
例えば上の写真、一番左の片手袋なら、「喉が乾ききった人が、ようやく見付けた水飲み場を前に、手袋を乱暴に脱ぎ捨て蛇口を回し、水を飲むのに夢中でそのまま落っことした事に気付かなかったんだろうな…」などと原因結果が想像出来るのである。
いずれご紹介する“介入型”の片手袋に比べて、今研究を進めている“放置型”の片手袋は、落とされた状態そのままであり続けている為か、少し情緒に欠ける向きがある。
しかしそんな“放置型”において、この“原因結果系”は情緒に富んだ珍しい種類であるといえよう。
※お詫び
一昨日の記事の最後に「明日も似たような事例をご紹介いたします。」と書いておきながら、昨日はすっかり忘れて全く関係ない記事を書いてしまいました。全国2000万人の片手袋ファンの皆さま、申し訳ございませんでした!今日はちゃんと続きを書きます。
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さて、“二つ揃いの手袋が落ちているように見えて、実は片手袋が二つだった”という、油断していたら気付く事の出来ない事例の続き。
今日はこちらの写真を見て欲しい。
こんな場所に二つもあるのだから、当然、両手揃いの手袋かと思ってしまう。しかし僕は油断することなく、近づいてちゃんと確認してみた。
よーく見てみると、この二つ、柄が違う。やはり…。片手袋が二つだった(今日の写真では分かりづらいかもしれないが)。
皆さん、くれぐれも騙されないように!合言葉は…、
“二つでも一応ちゃんと見ようぜ!”
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※お詫び
冒頭のお詫びの中に、“全国2000万人の片手袋ファン”という表現がありましたが、これは大袈裟な表現でした。正確には、“全国2、3人の片手袋ファン”でした。謹んで訂正いたします。