町のあらゆる場所に落ちている片方だけの手袋、通称“片手袋”はいつ、誰によって、どのようにして発生したのだろう?
昨年、タモリ倶楽部で二週に渡り特集され話題を呼んだ片手袋研究の第一人者(というかこの世で一人しかいない!)、石井公二さんによるトークイベントです。
石井さんがこれまで撮影してきた4000枚にのぼる片手袋写真や、積み重ねてきた研究。
十年間の活動成果を通して、町の不思議・面白味に迫ります。
これまで出演された各種メディアでは時間の都合で語りきれなかった、片手袋のディープな魅力を惜しげも無く開陳してくださいます!
町歩きには絶好のシーズンとなる秋を前に、少しでも町を楽しむヒントになれば幸いです。
・予定しているトークテーマ
①片手袋研究10年史
②片手袋から見る時代や町の変遷
③町は無言の作者達による表現に溢れている!
etc
※9/18~9/28の期間、片手袋の写真展示も開催いたします。
⇒https://www.facebook.com/events/664913733663834/
●日時:9/19(月・祝)13:30~15:30
●ひるねこBOOKS 〈台東区谷中2-1-14-101〉
●定員:8名
●参加費:500円(当日お支払い)
※参加をご希望の方は、「参加ボタン」だけでなく、必ず下記メールアドレスまで、お名前、ご連絡先(TEL、メール)、参加人数をご連絡ください。
⇒hirunekobooks@gmail.com
件名「9/19片手袋トークイベント参加希望
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小さなスペースですので、お早目のご予約を!
片手袋に全く出会っていない訳ではないんですが、それでも遭遇機会が減るこの季節は色々な感覚が鈍りますな。
今日も唐突にこの“ディスポーザル類放置型道路系片手袋”に出会ったんですが、
「ああ、こんな場所にディスポーザル類か。飲食店や医療関係の施設がある訳でもなし。珍しいな」
とか思いながらそのまま通り過ぎようとしてしまいましたからね。いやいや、写真撮れよ!っていう。
昔から「勝って兜の緒を締めよ」と言いますが、もう一度色んな部分を締めていきたいと思います。
P.S 僕が何に「勝って」いるのか?それは僕自身にも分かりませんし、片手袋研究なんてもんに人生を費やしている時点で負けているのかもしれませんがね…。
以前書いたのだが、「場所や時代や状況によって優先される価値観は変わる」という問題。
『大切だと思うものは場所や人によって変わる』(2015.5.15)
どういう事かというと、町中で見掛ける介入型は圧倒的に革や毛糸のファッション類片手袋が多いのに対し、
築地場内では軍手やゴム手袋も介入型になっている、という事だ。
つまり、町中ではファッション性が重視される為、軍手やゴム手袋を拾い上げる人はいないが、築地では作業性が重視されるので軍手やゴム手袋の価値が高く、拾われる機会も増えるのではないか?という事だ。
先日も見付けた。
片手袋を通じこのように大きなテーマを探り当てた時。これこそゾクッとして長年研究を続けてきて良かった、と思える瞬間だ。今後とも、このテーマには注目していきたい。