かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『一年ぶりに片手袋分類図を改訂しました』

2018-04-14 21:15:52 | 片手袋研究発表

前回、初めての片手袋同人誌『暮らしお役立ち 片手袋分類図鑑』の完成をお知らせしました。

それに併せて、約一年ぶりに片手袋分類図を更新したのです。八回目の改訂です。ちなみに、ついこの間まで使用していた旧版の分類図がこちら。

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そして最新版がこちらです!

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今日は旧版から何が変わったのか、説明したいと思います。

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第一段階
「新たに“お子様用”という種類を追加しました」

実はこれ、昨年分類図を改訂した直後に追加し忘れたのを悔やんでたんですよ。

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やっぱりお子様用の片手袋は他と違う独特の存在感がありますからね。東京別視点ガイドさんで連載している『この世界の片手袋に』の第三回も、丸々お子様用について書きましたし。

今までは“ファッション・防寒類”と同じに扱っていましたが、これからは分けて考えたいと思います。

第三段階
「放置型に深海デブリ系を追加しました」

先日、とある方からメールを頂きまして。その方は深海の微生物について研究していらっしゃるのですが、海底に沈んでいるゴミの中に片手袋があるんだそうです。

分類図には既に「放置型海辺系」という片手袋がありますが、

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海岸に流れ着かず沈んでいく片手袋も当然ある、って事ですよね。

海底片手袋の多くはゴム手袋類で、恐らく分解されにくいのと、派手な色の多いゴム手袋は光の届かない深海で目立つから発見されやすい、という理由が考えられるそうです。

当然僕自身は見た事がないのですが、海洋研究開発機構さんのHPに海底ゴミ(深海デブリというそうです)のデータベースがあるので、是非ご覧になってみて下さい。

http://www.godac.jamstec.go.jp/catalog/dsdebris/metadataList

「イソギンチャクやヒトデの住処になっている片手袋」なんて、さすがの僕でも今まで全く想像していませんでしたよ!

第三段階
「介入型に消火器系を追加しました」

これは実例が溜まっていたのに、今まで何となく分類図に追加していなかったのです。今回ようやく加える事が出来ました。

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何故か道端の消火器ケースの上に介入型片手袋がよく置かれているのです。これは介入型室外機系なんかと同じく、

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「都会にはあまりない平面&台」としての機能が介入型を誘発していると思われます。また消火器ケースは多くの場合真っ赤な色をしていますので、その視認性の高さも置き場所として選ばれる理由でしょう。

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以上が今回の変更点です。分類図は変更・発展させていく事こそがその存在意義なので、今後も新種の発見や新たな視点の獲得がありましたら、その都度改訂していきたいと思います。


『片手袋の形状に注目してみる』

2017-12-07 22:02:46 | 片手袋研究発表

片手袋分類図だけではどうしてもカバーしきれない情報が沢山ある。

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その代表が「片手袋の形状」だ。

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チョキというかピースをしているように見える片手袋と出会ったとき、「いや、落とされてるのにピースじゃないよ!」と笑ってしまう事がある。

落ちている手袋がどんな状態になっているかで、こちらが受ける印象もだいぶ変わる。だから試しによく見る形状を一覧にしてみた。

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あくまで試作だけど、どうでしょうか?実は初代の分類図からずっと入っていた、「放置型雨に唄えば系」というのがあったのだが、最新版からは外した。

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※ひとつ前の分類図

要はずぶ濡れになってしまっている片手袋なのだが、「状況・場所」で分けている第三段階において、一つだけ「状態」での分類になってしまったいたので、泣く泣く外す判断をしたのだ。

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ただでさえ誰にも見向きもされず悲しい存在の放置型片手袋なのに、このタイプはその中でも特に悲しい存在だ。だから分類図から外したことが心残りだったのだが、片手袋の形状一覧であれば再び取り上げられる。

それにしても、またやる事を増やして自分を苦しめているな、俺は。


『重作業類について』

2017-11-24 21:22:00 | 片手袋研究発表

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片手袋の分類図、第一段階の「重作業類」というのが少し分かりにくいかな?と思います。

軽作業類というのは軍手などですね。もしかしたら数は一番多いかもしれません。重作業類というのは、何かの作業用手袋なんだけど軍手などと違い分厚くて頑丈そうな手袋の事なんです。

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例えば先日であったこれ。一見ゴム手袋に見えますが、一般的なゴム手袋より分厚くてゴワゴワした感じ。ちょうどこの向かいでビルの解体工事か外壁工事をやっていたので、工事現場のものであることが分かりました。何か特殊な作業に使うものなんでしょうね。

軽作業類と重作業類をまとめて「作業類」にしようかと思った事もありましたが、やはり軍手とこれを一緒にするのは違和感があったのでやめました。

数は少ないが、手袋に与えられた役割の豊富さに気付かせてくれるのが、重作業類の楽しみです。


『2017年最初のファッション・防寒類介入型』

2017-11-13 22:03:16 | 片手袋研究発表

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昨日、11/12(日)に開催したトークイベント、無事終了いたしました。

女の子が片手袋を落とした事で物語が始まる絵本、『ふたつでひとつ』を出版なされたかじりみな子さんと色んなことを語り合いました。

詳細なレポートはまたの機会に譲るとして、僕とかじりさん、さらには会場のひるねこBOOKSさんの間にある様々な縁に気づかされるイベントでした。

そして、その帰り道。

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気温が高いせいか今シーズン未だに出会ってなかった「ファッション・防寒類介入型」!遂に出会いました!そして、そこから数百メートル歩くと、

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いきなり二枚目!ここに「2017年度冬の片手袋シーズンイン」を宣言します。皆様、ここからは益々気を引き締めていこうではありませんか!

※2017年最初のファッション・防寒類介入型=11/12(日)