前回の研究発表では、
「片手袋は人間の無意識の象徴であるのに、それを分類するという意識的な作業は、片手袋の魅力を潰す行為なのか?違う。意識的に分類する事で新たな無意識を呼び込むのだ」
というような事を書いた。
今回は実際に僕が発見した新たな無意識、つまり片手袋の分類法に収まりそうで収まらない例を幾つかご紹介しよう。
①一本指手袋
手袋の指が一本だけ落ちているタイプ。これは片手袋に含まれるのか否か?考え出すと色々根本的な疑問が湧いてくる。
②グローブ
グローブはある意味革製の手袋である。しかもそれが片方だけ落ちていたのだから片手袋と呼べない事もない。しかし、グローブは元々片方しか使わないものである。するとこれは片手袋なのか否か?
③リストバンド
手袋をすると手首の下ぐらいまでは隠れる。する①の一本指手袋が“手袋の指部分だけ”と言えるのに対し、リストバンドは“手袋の手首部分だけ”と言えるのではないか?するとこれは片手袋に入るのか否か?
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片手袋を撮り続けていても見逃してしまいそうな上記の物件達。しかし、分類法を徹底させておく事で、「何か片手袋に近い、もしくは片手袋そのものの定義を鋭く突いてくる、というような匂い」を感じる事が出来るのである。
やはり僕は片手袋を分類しておく事は、片手袋を考える上で必要な作業だと思うのだが、皆さまはどう思うだろうか?
「どうも思わない」と感じた方、多分あなたが正しい。