かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『予告ホームラン』

2013-10-31 23:31:18 | 写真

子供の頃、最初に読んだ偉人伝はベーブ・ルースでした。ベーブ・ルースがカブス相手に予告ホームランを打つ所。野球小僧には眩しくて恰好良過ぎました。

予告通りに何かを成し遂げる恰好良さ。

話は変わりますが、僕は釣りが好きで、釣りビジョンというチャンネルをしょっちゅう見てるんです。特に『SEABASS JOURNEY』という番組が凄く好きなんです。

この番組はプロシーバスアングラー(スズキ釣り師)の村岡昌憲さんという方が、主に彼の主戦場である東京湾以外の地でシーバスを釣ろうとする番組です。

全く土地勘のない地方でガチンコ勝負をするので、一時間番組で一匹も釣れないで終わる事もあるんです。しかし、それでも不思議と面白いんですよね。

気候や流れや小魚の動きなんかを見ながら、どこにスズキがいるのかを推察して追い求めていく村岡さんの姿勢を眺めているだけで感動が湧いてくるんです。

予告通りにならない、けれどもがき苦しみ何とか前進しようとする恰好良さ。

何度か書いたと思いますが、僕はこんなに沢山の片手袋と遭遇していながら、一度も“片手袋を撮る、という目的”の為だけに出掛けた事ってないんです。つまり、このブログで日々報告している片手袋達は、全て偶然出会ったものばかりです。

しかし、もし狙って片手袋を見付けなければいけないとしたら、片手袋研究家の僕にはそれが出来るのか?

八年間で様々な研究を積み重ね、片手袋の発生しやすい状況や場所なども分かってきましたが、必ず見付けられるか?と言われれば正直やってみなければ分かりません。

そこで、先日終電を逃してしまい家まで5kmくらい歩く羽目になったついでに、試しにやってみました。“予告片手袋遭遇”を。

まだ片手袋のフルシーズンには程遠いのですが、ガードレールや路肩など、片手袋が発生しやすい場所を重点的にチェックしながら歩きます。しかしやっぱり、歩いても歩いても全然見つかりません。

普段、望まずとも山ほど片手袋と出会ってる気がしてましたが、いざ意識的に探してみると無いんですよね~。勿論、今年はまだまだ寒さが本格的になっていない事も大きな原因ではありますが。

40分ほど歩いて、もうすぐ家に到着、というところで諦めました。「こりゃ、確実に見付けるのって至難の業だな…」。“片手袋研究家”という肩書に恥ずかしさを覚え始めたその時!

自宅のすぐそばに落ちていました!

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普段ならイマイチ感動の薄い“ディスポーザル類”でしたが、物凄く嬉しかったですね。

結局5km近く歩いて、出会ったのは一個。僕が予告通りに成し遂げたのかは微妙な所です。理想を言えば、例え一個も見付けられなくても、何か魅せられる所がある。そんな片手袋研究家になれれば最高ですけどね。

※(この日の実験、後日何かに繋がるかもしれません)


『ゴロワーズ』

2013-10-28 23:27:49 | 写真

私、あくまで写真家ではなく片手袋研究家ですから、撮影に関する知識も技術も皆無なんです。神戸ビエンナーレに使用したのも、殆ど全てiphoneで撮った写真です。

技術はないんですが、片手袋が一番引き立つようなアングルを考えて撮影すると、我ながら中々面白い写真になる事があります。

今回神戸に出品してる写真はどれもお気に入りですが、これなんかなんとも言えない味があると思うんです。

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でもiphoneカメラの限界なのか、技術がないせいなのか、夜の片手袋の写真はどうにもならない事が多々あります。

夜でも賑やかな場所や、街灯が煌々と灯されている路上なんかは大丈夫なんですが、真っ暗な場所で片手袋を撮ろうとしても全然撮れないんですよ。

そういう場合は仕方がないので、次の日明るいうちにもう一度その場所に行って、撮影するようにしてます。

今回の神戸ビエンナーレの作品の肝となる写真があるんですが、実はこれも夜見付けて、次の日もう一度撮りに行ったものなんです。

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でも次の日同じ場所にある時は良いんですが、次の日に行ったら無くなっていた時の悲しさと言ったら…。片手袋自体、何の意味があるのか自分でも良く分からない活動なのに、全くの無駄足な訳ですからね。

先週出会った片手袋も翌日には姿を消していて、何を写したんだか分からない写真だけが手元に残されました…。

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“君はたとえそれがすごく小さな事でも
      何かにこったり狂ったりした事があるかい”

ムッシュかまやつ師の言葉を信じて、これからも頑張ります…。


『冬は片手袋と○○の季節』

2013-10-25 23:06:50 | 写真

冬は勿論、片手袋の季節。

このブログでは何度も語っている通り、片手袋は一年中見付ける事が出来ますが、やっぱり冬は数も種類も多くなります。

そして、冬ならではの片手袋が一つあるんです。それは、片手袋と並んで冬の風物詩のアレの横にひっそりとあります。

冬の風物詩。それは“焼き芋”です!焼き芋屋さんの屋台、そして最近はスーパーの軒先なんかにある焼き芋の出店。そこには高確率で片手袋があります。

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勿論、これは誰かが落としたり忘れたりという、人間の無意識から生まれた片手袋ではありません。熱い熱い芋を持つ為、意識的に片方だけ用意された片手袋です。

“人間の無意識”が片手袋の醍醐味である以上、このような意識的に片方だけになっているタイプは観察対象に含めて良いものか最初は迷いましたが、『実用系片手袋』というジャンルを設けて観察を続けています。(その辺の葛藤は過去の記事を参照してください

今年はおかしな天候もあって、まだ本格的な片手袋の季節とは言えませんが、この焼き芋屋さんにある実用系片手袋は早くも発見しました。

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これはこれで嬉しいけど、早く冬のまちを彩る『ファッション類』に出会いたいものです。


『投稿待つ!』

2013-10-23 19:23:05 | 投稿

開設以来、殆ど誰にも相手にされないまま続けてきた当ブログですが、今年は神戸ビエンナーレへの参加を機に、ほんの少しだけ注目度が高まった気がします。あくまで、気がするだけですが。<o:p></o:p>

そこで、僅かな可能性を信じて一つお願をしてみます。それは、“投稿片手袋写真”です。<o:p></o:p>

実は僕の片手袋ライフは、2005年にmixi『片手袋』というコミュニティを僕が立ち上げた事で始まったんです。その時は20人位の参加者の方に、まちで見付けた片手袋を自由に投稿してもらっていました。そう!片手袋の歴史は“投稿”から始まったのです!<o:p></o:p>

その後、当“かたてブログ”に活動の場を移し、主に僕が日々発見している片手袋を報告するスタイルになりましたが、日本中の片手袋発見報告が集まった方がより詳細な研究成果が得られると思うんですよ。<o:p></o:p>

そこで、もしまちで片手袋を発見し撮影して、「かたてブログで報告しても良いよ!」という方がいらっしゃったら、以下のアドレスまでメール下さい。<o:p></o:p>

katateblog@gmail.com<o:p></o:p>

その際、撮影した画像と一緒に、<o:p></o:p>

【投稿者名】※ブログに掲載可能なもの。ペンネーム可。
 
【発見日時】
 
【発見場所】
 
【発見した感想】<o:p></o:p>

などを添えて頂けるとありがたいです。<o:p></o:p>

例えばこの写真だったら…

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【投稿者名】石井公二
【発見日時】2012/12/25
【発見場所】上野のコインパーキング
【発見した感想】車から落ちてしまったのだろうか?地面の「自販機」という謎の文字が印象的だった。

といった感じです。

まあ、恐らくそんな投稿など来ないとは思いますが…。もし奇跡的に投稿があったら、僕のコメントも加えてこのブログで紹介させて頂きたいと思います。<o:p></o:p>

何年掛かっても良い。せめて一件でも報告があれば…。よろしくお願い致します!


『普通の日々』

2013-10-21 22:27:14 | 写真

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いまいち伸びてこないですね。片手袋の遭遇率。

十月の最初の方の投稿では、「今年は片手袋、豊作かもしれませんね。」なんて書きましたが、寒くなってきたのは良いとして、雨ばかりだから手袋なんかする気になれませんよね。

なんか、普通の春、普通の夏、普通の秋、普通の冬が恋しいですね。色んな意味で。