『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット』 伊藤計劃 (角川文庫)
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メタルギア・ソリッド4のノベライズ。
あの伊藤計劃が書いたということで、以前から話題にはなっていたのだが、文庫本になったので購入。しかも、間違えて2冊も買っちゃったよ!
読み終わってみると、期待が大きすぎたせいか、いまいちな感じ。
特に、オタコンの一人称でありながら、ソリッドの感情やら感覚やらを書いてしまうのは、小説の作法としてまずいんじゃないだろうか。どうしてこんな初歩的なポイントをはずしてしまったんだろう。
メタルギア・ソリッド4以前のメタルギア・サーガを知らなくても読めるようにするためとはいえ、無印から3までのストーリーを説明するための文章も長すぎ。これならプロローグの前に、これまでのあらすじを書いておいてもらった方がましだったかも。
遺伝子(ジーン)と意伝子(ミーム)というテーマはわかりやすいのだが、それに基づく各キャラクターの行動原理が理解に苦しむ。
なんでそんなことするんだろうという疑問無しには読めない。ゲームだと「ストーリーを進めるための演出です」ですむんだろうが、伊藤計劃の“小説”としては、このあたりをもう少し突っ込んで欲しかった。
結局のところ、伊藤計劃が作ったメタルギア・ファンブックというのがしっくりくる。メタルギア・ソリッドに思い入れのある人にしかオススメできない。
メタルギア・ソリッドは、本棚に2のソフトが刺さっているんだが、無印はやったのかどうかすらさだかではないくらいのレベルで、ゲーム「メタルギア・ソリッド」のファンとは言いがたいSF読みの感想ということで、ご容赦ください。
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メタルギア・ソリッド4のノベライズ。
あの伊藤計劃が書いたということで、以前から話題にはなっていたのだが、文庫本になったので購入。しかも、間違えて2冊も買っちゃったよ!
読み終わってみると、期待が大きすぎたせいか、いまいちな感じ。
特に、オタコンの一人称でありながら、ソリッドの感情やら感覚やらを書いてしまうのは、小説の作法としてまずいんじゃないだろうか。どうしてこんな初歩的なポイントをはずしてしまったんだろう。
メタルギア・ソリッド4以前のメタルギア・サーガを知らなくても読めるようにするためとはいえ、無印から3までのストーリーを説明するための文章も長すぎ。これならプロローグの前に、これまでのあらすじを書いておいてもらった方がましだったかも。
遺伝子(ジーン)と意伝子(ミーム)というテーマはわかりやすいのだが、それに基づく各キャラクターの行動原理が理解に苦しむ。
なんでそんなことするんだろうという疑問無しには読めない。ゲームだと「ストーリーを進めるための演出です」ですむんだろうが、伊藤計劃の“小説”としては、このあたりをもう少し突っ込んで欲しかった。
結局のところ、伊藤計劃が作ったメタルギア・ファンブックというのがしっくりくる。メタルギア・ソリッドに思い入れのある人にしかオススメできない。
メタルギア・ソリッドは、本棚に2のソフトが刺さっているんだが、無印はやったのかどうかすらさだかではないくらいのレベルで、ゲーム「メタルギア・ソリッド」のファンとは言いがたいSF読みの感想ということで、ご容赦ください。