神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2010 J2第06節 札幌 - 柏

2010-04-11 23:33:44 | コンサ
2010 J2第06節 コンサドーレ札幌 1-1 柏レイソル @スカパー


1ヶ月前まではホームに行く気満々だったのだが、急に仕事の状況が変わり、昨日なんて夜に電話呼び出しで出社とか。
札幌に行くなんて言ったら、マジで「はぁ?」って返されそうな感じ。
そんなこんなで、おとなしく自宅観戦。

石崎監督&石川キャプテン、および、砂川、堀田の古巣対決。次節休みの序盤戦天王山。首位との大決戦ということで、見所満載の今日の試合。

本来ならば岐阜戦までに3連勝で臨みたいところだったが、今のコンサドーレにはそんなことを言っていられる余裕などなく、昇格争いというよりは完全に中位チーム。ついに石崎監督は4-4-2とキリノを諦め、近藤トップ、宮澤トップ下の4-5-1へシステム変更。宮澤はこれで本当にクライトンの後継者となるのか。

試合は序盤から柏ペース。パスの速度も、判断の速度も札幌の選手よりも数段上に見えた。
人数を増やした中盤では、前節と違いルーズボールに触れるようになったものの、トラップミスやらパスミスやらで攻撃につなげることが出来ず、支配率では完全に負けてしまっていた。
それでも、石川、藤山、高原が意地で守り続け、失点を防ぐ。こうなると、意外に点は入らないもの。押されっぱなしでも、このときはまだあまり恐怖心は無かった。

そして後半。いきなり上里のフリーキック。スーパーシュート!
すげぇ。これはベストゴール級だぜ。

その後、両チームちょっと目が覚めたように動きが活発になり、それでも柏の攻撃に一方的に曝される札幌だったが、クロスバー、ファール、オフサイドと運に救われ続ける。
しかし、後半40分過ぎ。遂に勝利が見えてきた頃、レアンドロ・ドミンゲスに、それならこれでどうだとばかりの豪快な蹴りこみをくらい、遂に失点。

札幌にとってはまたこれか……。柏にとってもまたこれだ!
そして終了のホイッスル。今日はゴン出場なし。

トップ下で先発した宮澤も悪くなかったし、上里の守備もそこそこだった。失点は藤山の小さなクリアと、上里の不用意な飛び込みから招いた失点だったが、これだけ攻められては、失点のあのシーンだけを問題にしても意味が無い。

最大の問題は、気持ちも見えて、大きなミスも無かったというのに、フランサ抜きの柏にこれだけやられまくったということだ。
スコアの上では負けてはいないが、ゲームとしては明らかな完敗。よくぞ失点を1に抑えたものだ。

この数試合で、札幌の個々の選手の実力は、昇格争いをするチームのものではなく、J2中位のチームに相当なレベルだということがハッキリしたと思う。あとは、この選手で勝つためにはどうすればいいかを、監督だけでなく、選手自身でも考えるべきだろう。

まだ6節。もう6節。次の試合までは2週間ある。

[SF] ブレイクの飛翔

2010-04-11 12:30:10 | SF
『ブレイクの飛翔』 レイ・ファラデイ・ネルスン (ハヤカワ文庫 SF)


近代の詩人ウィリアム・ブレイクと妻ケイトが獲得した想像力の翼。

時空を股にかける種族〈ゾア〉の一員であるユリズンは理性の優位性を説き、血塗られた歴史を改変しようと過去へ飛ぶ。
ブレイクはユリズンと行動を共にするが、ケイトは“正しい”歴史へ戻そうと、彼らを追うことになる。
歴史改変合戦の行方は。正しい歴史とは。そして、ウィリアムとケイトは復縁できるのか。
時を翔る大冒険のはじまりはじまり~というお話。

ウィリアム・ブレイクを知らないと理解できないという評判だったので、ずっと敬遠していたのだが、ブックオフにて105円で購入。読んでみたら、これがめちゃくちゃ面白い。むかし懐かしいタイムパトロールの匂いと、トマス・ペインなどの思想家オールスターズの議論で頭がくらくらする。

改変後の世界も魅力的で、ローマ帝国ではなく、クレオパトラのギリシャ系エジプト帝国が強大な帝国と化していたり、恐竜が支配する世界だったり。それも、ユリズンの“理性”を最上位に置いた分析の結果、平和で豊かな社会を作ろうという試みだったというところが考えどころ。

その目的は正しいのか。目的が正しいとして、手段は正しいのか。で、“正しい”ってなんだ?

それに対抗するのが、ケイトの信仰心とウィリアムへの愛というあたりがまたなんというか。光の円錐とか物理学的なものと、神の顔という宗教的なものの融合によって、科学と宗教の統合が描かれたりもする。

SFファン的にツボなのは、サイエンスフィクションの始祖として、ベルヌでもウェルズでもなく、あの人の娘が言及されていること。SFファンはあそこでニヤニヤするように。

結局、作中でウィリアムとケイトが旅した世界が、現実のウィリアム・ブレイクの詩作の原点だったという設定に驚きがあるかどうか、現実のブレイク夫妻が作中のブレイク夫妻にどこまで反映されているのかどうか、というところを読みどころとして捉えるのであれば、たしかに現実(我々の時間線)のブレイクやその作品を知らなければ読み取れないかもしれない。しかし、この作品の中に登場するユリズンや改変世界があまりに魅力的なだけに、ブレイクをまったく知らなくても十分に楽しめる。そして、SFファンならば、もう一人のメアリや、「虎よ! 虎よ!」の登場に震えるのだ。


[SF] スターシップ2 ―海賊―

2010-04-11 11:24:16 | SF
『スターシップ2 ―海賊―』 マイク・レズニック (ハヤカワ文庫SF)




「レズニックさん、ビールは何を飲んでいるんですか?」
「キリンやが」

という小咄で有名なマイク・レズニックが送るスペースオペラシリーズ、《スターシップ》の2巻目。
軍を離脱したウィルソン・コール率いる〈セオドア・ルーズベルト〉は、海賊業で金を稼ごうとするのだが、持ち前の正義感から、いわゆるフツーの海賊になることができず……というお話。

海賊なんて、輸送船を武力で脅して積荷を掻っ攫う程度の認識しかないのだが、問題はここから。奪った積荷をどうやって捌くかという大問題が待ち受けているとは、確かに気がつかなかった。ソマリアの海賊のバックにも、盗品を捌く巨大なルートが隠れているということなんだろうか。

勝手が違う海賊業で、悲劇的な事件も発生し、多くの命が失われてしまう。それでも海賊としては成功だということが、「神様のひねくれたユーモアセンスによる宇宙規模のジョーク」として描かれる。あくまでも、湿っぽくなりすぎず、陽気に、アメリカンに。

50年代のパルプ誌系スペースオペラでもなく、最近のシンギュラリティ・スペースオペラでもない、70年代~80年代の当時ニュー・スペースオペラと呼ばれていた系譜。これが不思議と心地よい。三つ子の魂百までというか、人は10代で聞いた音楽を愛し続けるとか、そんな感じ。

他人には強くオススメしないけれど、たまに戻ってきたい安らぎの場所って感じですかね。次の傭兵篇も期待して待とう。


[映画] 第9地区の感想追記

2010-04-11 10:53:20 | 映画
↓『第9地区』感想本編はこちら↓
[映画] 第9地区


【追記】
主人公の追い出し屋と、エイリアン親子の心の交流について。
ありゃ、心の交流なんてもんだじゃないよ。ペットの子犬を可哀想だと思う気持ちと一緒。同じレベルの存在として認めていない。
ヴィカスは最後のモビルスーツが壊れるまで、エイリアンの帰還よりも、自分の治療を優先させようとしていた。それが共倒れになりそうだったので、エイリアンを先に行かせただけ。あのウォーカーが壊れて無ければ、エイリアンの親子を脅してでも自分の治療を優先させ、エイリアンを帰還できないようにしただろう。という風に感じた。


【追記2】
エイリアンの生態について。
エイリアンを昆虫に見立て、「地球に下りてきたのはみんな働きアリみたいなもので知性が無い」という説明があったが、あれは働きアリというよりは兵隊アリに見える。つまり、どこかの惑星を制圧に行った軍隊が難破したのだ。だからこそ、3年後に何が起こるのかということがgkbrになるのだ。

クリストファーは技術担当の別格のカースト。ただし、女王とか、王とかではなさそう。女王無しでも卵で増えられるという特性が、彼ら本来の生殖なのか、緊急事態の特別な生殖方法なのかは議論の余地がある。というか明確にされていない。

エイリアンの中にも生得的なカーストがあるということは、人種差別をテーマとした映画であることを考えると、示唆的な設定かもしれない。人種差別撤廃とは、ヒト(←生物学的な意味での)は生まれながらにして平等であり云々かんぬんということが前提にあるのだが、生得的カーストが存在する社会では生まれを超越することができない差別なり、区別が存在すると考える方が合理的である。

(続く?)

[映画] 第9地区

2010-04-11 01:29:23 | 映画
『第9地区』 - goo 映画


(C)2009 District 9 Ltd ALL RIGHTS RESERVED.


エイリアンを侵略者でもなく、化け物でもなく、難民として描いた社会派SF映画。
SFXバリバリのアクションシーンがあるが、ストーリーに爽快感はまったく無い。

舞台はヨハネスブルグ。それだけでわかるように、人種差別がひとつの露骨なテーマになっている。
エイリアンはスラムと化した収容施設に押し込まれ、過酷な差別に虐げられる。

人間側の残虐さはエイリアンを本当にエビか昆虫のような扱いで、人権なんか知ったことかというレベル。簡単に撃ち殺したり、卵を燃やしたり。しかも、エイリアンに多少は理解のあるはずの主人公がそれらの残虐非道な行いを何の罪悪感もなくやってしまうというところがスゴイ。はっきりいって、ここまですごいと人種差別のアナロジーにすら見えないのだが、本当のアパルトヘイトもここまでスゴかったんだろうか。もう、犬猫以下。ほんとに虫レベル。

その後、エイリアンの燃料を浴びた主人公の遺伝子が変わってエイリアン化するというあたりはSFネタとして「はぁ?」的な何かなのだが、そこから事態は急展開。

主人公はエイリアンから人間に戻るために戦い、エイリアンは子供を守り、母船に帰るために戦う。

エイリアンのカッコいい武器が人間どもを吹き飛ばし、モビルスーツが地を駆ける!
強いぞエイリアン! 強いぞ混血!

しかし、ここにきても、主人公の身勝手さが炸裂。とはいえ、最後はエイリアンへの共感で終わる。

とにかく、スラム移設を請け負う民間機関MNUのやり方があまりに酷い。『アバター』の採掘業者も酷かったが、それに匹敵する。さすがに、そこまでの人権侵害が地球上で行われているとは、いかにも“お話の世界”に感じられる。ちょっと直接的過ぎ、露骨過ぎと思えるのだが、ある意味これが現実なのだろう。

ドキュメンタリー構成部分で、「エイリアンとの戦争」と称したコメンテーターがいたのが印象的。主人公=人間以外は、あきらかに一方的な殺戮であったのに、エイリアンとの戦争だとは。あのあたりに、人間の性悪性や自己保身の醜さが見えて、なんだかイライラする。

「3年待て」という言葉は、ヨハネスブルグだけに、ワールドカップに掛けて「4年待て」と言って欲しかったり。そして、帰ってきたエイリアンに人類は滅ぼされるのだ!(予言)


4月10日(土)のつぶやき

2010-04-11 00:10:14 | つぶやき
08:24 from Tween
totoもJsGoalも柏がダントツだな。確かに、コンサドーレファン以外は札幌の勝ちに入れるとは思えない状況。それでも我らは勝つのだよ。
09:08 from Tween
なんか「お気に入り」の順番がおかしいと思ったら、意図せず「名前順に並べ替え」を実行してしまったらしい。大体の位置で覚えていたので探せなくなったw ちゃんと整理しないさいというお告げだ。
09:21 from Tween
ハードディスク残り1.5G。整理すればまだまだ使えるが、デカイのに取り替えるか。それとも、PCごと買っちゃうか?
10:08 from Keitai Web
シネマシティなう。第9地区封切りだぜ。会場、なぜかオッサン率高いw
12:19 from Keitai Web
第9地区見終わり。ヨハネスバーグが舞台の意味について考えたり。3年後はgkbr。
12:24 from Keitai Web
ヨハネスバーグなら、ワールドカップに掛けて、4年後と言って欲しかったり。
18:23 from API
【ブレイクの飛翔 (ハヤカワ文庫SF)】ブレイクなんか知らなくてもめちゃくちゃ面白いよ! なんでみんなウィリアム・ブレイクがどうとか言うんだ? 解説が悪いのか? http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5690894
19:27 from Keitai Web
緊急呼び出しなう。客先説明資料作成会議だそうだ。ワークアンドライフバランスって何さ!
by kats_takami on Twitter